太陽光パネルで発電した電力を集めてパワーコンディショナーへ送電する役割である接続箱。
パワコンによってはいらない場合もありますが、基本的には太陽光のシステムに必要な重要設備です。
我が家では接続箱をDIYで取り付けたので、記録を残します。
接続箱の選定
接続箱は単純な構造の設備なので、メーカーによって性能に大きな差はありません。
僕は愛しのパナソニック様の接続箱を選定しました。
太陽光パネルの枚数が回路によりバラバラなど、構成によっては昇圧器が必要な場合は昇圧機能付きのものもあります。
接続箱の設置
設置場所は屋根裏部屋に決めたましたが、残念ながら屋根裏部屋の壁は下地がないので、下地を作るところから。
二階の和室の押入れから天井裏に侵入します。
サイズを計測して、SPF材に金物を取り付けて、こんなものを作りました。
金具は構造の柱へ固定します。
完璧。構造体に固定したので超頑丈。
実際はサイズ計ったのにハマらなくて天井裏から庭の電ノコを何度も往復しました。
接続箱の背面から配線を通すので、下は空けてます。
そして屋根裏部屋から接続箱を木ネジで固定します。
接続箱に付属の木ネジでは木下地まで届かなかったので、自前の木ネジで固定しました。
ケーブルの選定。パワーコンディショナーと接続箱間。
215Wの太陽光パネル18枚を購入していて、一枚辺りの最大出力電流が7.91Aなので、
6枚の直列接続×3=7.91A×3
を接続箱で並列で接続すると
7.91×3=23.73A
となるので、許容電流が37Aになる8sqの太さの3芯のVVR線で接続することにしました。
4並列にした場合でも問題ないように選定しました。
接続箱とパワコンの間は、単相二線で接続しますが、追加でアース線も必要なため、今回は3芯ケーブルの一本をアース線として使用しました。
ケーブルの配線
天井裏から一階の洗面所のパワコンまでの配線が必要ですが、壁の内部を通して無事配線できました。
8sqの3芯はまあまあ太いので、天井裏と洗面所を10往復以上しました。
一人DIYの辛いところです。
この配線作業はパワコンの設置の記事で詳しく記載しています。
パワーコンディショナーへのケーブルの接続
ホルソーを使って配線用の穴を接続箱背面に開けます。
ドリルだと全く穴が開かなかったのでホールソー推奨です。
天井裏から挿入します。
接続箱へのパワーコンディショナーからのケーブルの接続
接続箱とパワーコンディショナーは直流で電気が流れるので単相2線で接続しますが、アース線も必要。
3芯のケーブルを使用したので、白黒は単相二線に使用し、赤線はアース線に使用しています。
圧着端子を圧着ペンチでカシメて絶縁被覆を被せます。
圧着ペンチって結構お高いのですが、IWISSのは安くて使用に全く問題ないので重宝してます。
絶縁被覆は圧着端子より先にケーブルに通しておきます。
あとはネジをしっかり締めておしまい。
本来アース線は被覆が緑のものを使うべきです。
が、ISO規格の基準では終端にわかるように色付けすればいいとされているので、絶縁被覆をアースカラーにしています。
被覆の色であればそれを利用する。これらの色がない場合は、全長にわたって(こちらが望ましい)、あるいは、端末などの要所にこれらの色でマーキングする。
パワーコンディショナー側の接続状況はこちら。
左の2本と右端のアース線が接続箱と接続されています。
アース端子には分電盤行きのアース線も接続されます。
太陽光パネルから接続箱へのケーブル接続は極性に注意
接続箱に付いている開閉器(ブレーカー)に接続するだけですが、極性を間違えるとブレーカーが損傷する恐れも。
自分は結構悩んでしまったので、間違えないようにご紹介します。
ケーブルの接続点をみると、開閉器のN(ー)から出たケーブルはプラス端子で終わり、太陽光パネルのマイナス端子と接続するわけですが、
「開閉器から出てきたプラス端子は開閉器のN(ー)側、P(+)側のどちらから出てくるべきか?」
ということで小一時間悩んでしまったわけです。
最初は逆に接続してしまっており、ブレーカー投入前に電圧を計測したところ、マイナス側に針が振れてしまって混乱。(実際はマイナス側には振れず、針の極性を逆にして針が振れてしまった)
単純に考えれば、太陽光パネルのマイナス側と、開閉器のN(ー)を繋ぐという単純なことだったわけですが、検電は大切だなと痛感しました。
太陽光発電は直流電流を発電するので、検電時はDCのレンジで計測し、正の電圧が出ないと針は振れません。
接続箱設置のまとめ
接続箱の接続は経験がないと配線時に結構悩むかもしれません。
ご参考頂けますと幸いです。
個人のDIYでの太陽光発電でFITの固定買い取り制度の申請が通り、売電中です。
パネルの設置の手順はこちら。
以上、『接続箱の設置のDIY。パワーコンディショナーと接続しよう。』でした。