今日はNICU.GCUのことについて。
ここにお世話になる方はそんなに多くないかもしれませんが…
NICU(Neonatal Intensive Care Unit)は新生児集中治療室のことで、早産、未熟児、生まれつき病気をもっている赤ちゃんなどが入る集中治療室です。
マンガのコウノドリでよく聞くワードなので、なんとなくご存知の方もいらっしゃると思います。
ちなみに、NICUで安定してきた赤ちゃんはGCU(Growing Care Unit)、回復治療室に移動し引き続きケアを受けます。
私がいた病院では両方が揃っていましたが、どちらか一方しかない病院もあるそうです。
勿論、どこの産院でも完備しているわけではありません。むしろ備わっている産院のほうが少ないかもしれません。
なのでハイリスク妊婦は、そういった設備のある病院で出産する必要があります。
もし設備のない病院で生まれた場合、赤ちゃんだけNICUのある病院へ緊急搬送、もしくは生まれる前に母体ごと緊急搬送されることもあるようです。
命懸けで新しい命を生みます。
何事もなく出産できた方は、本当によかった!ラッキー!と思いましょう٩( ‘ω’ )و
前置きが長くなりましたが、ここからは我が家の双子の入院時のお話。
我が子達は2ヶ月の早産で、2ヶ月の入院でした。
退院予定の目処は、大体が出産予定日らしいです。
NICUでの入院の状況
面会時間と面会できる人が決められています。私がいた病院では、赤ちゃんの両親と祖父母のみ面会可能でした。(お見舞いに来てくれた私の妹は泣く泣く会えず)
一つ一つの保育器に大きなモニターがついていて、心拍や呼吸数、血中酸素濃度などが表示されています。
赤ちゃんは温度が一定に設定された保育器の中で、おむつ1枚の姿で管理されます。(全身状態をすぐに観察できるように)
1500程で生まれた息子は、新生児用のおむつもぶかぶか。お腹の部分は折り返して履かせていました。
保育器内でおむつ交換はさせてもらえましたが、勿論まだまだ授乳は不可です。
抱っこも不可です。
口や鼻から、胃に通した管で母乳を直接運びます。最初は3cc位しか飲めませんでした(>_<)綿棒の先を母乳で湿らせ、口の中に塗布して味を感じさせることもしました。 毎回胃管を使って、胃の内容物の残量をチェックし、消化できてるかみてもらいつつ母乳量を決めていました。 私は毎日3時間毎に搾乳し(夜中も)、冷凍して保存した母乳を持って面会へ通っていました。 産後は無理をしないように!とよく聞きますが、片道30分程の道のりを電車に揺られながら通う日々でした。
特に長男は呼吸を度々忘れ、看護師さんに身体を触られて、呼吸していなかったことに気付き息をする感じで…
でもきっとまだおなかの中にいる気分だったんでしょう。いきなり出されて息してーって難しいですもんね(p_-)
無呼吸が続く場合は、薬などの処置があるそうですが、息子達はなんとか自力で呼吸を覚えました٩( ‘ω’ )و
しわしわで細い腕に少しずつ肉がついてきた頃、GCUへ移動になりました。
GCUでの入院生活
GCUでも基本は変わりません。
ただ、退院にむけて色々ママは忙しくなります。赤ちゃんに疾患がある場合、例えば器具を使用するとしたら使い方のレクチャーを受けたり、薬の飲ませ方や観察の仕方を学んだり。
もちろん授乳やおむつ替えもします。
息子達はGCUでも数週間は保育器の中でした。無呼吸が時々あった為です。
状態が落ち着き、医師の許可がおり、ようやくコットに出られました。
ここでようやく!!待ちに待った!!
だっこです!(*’▽’*)
そして直接母乳を与える練習も始まります。
無事に出産された方は、すぐに始めるママ仕事ですが、私はここまでに約1ヶ月かかりました。
毎日体重を測ってくれているので、毎日体重と増減値を教えてもらえました。
体重の増加は、正産期に生まれた赤ちゃんの倍の速度で増えました…
11ヶ月の今、成長曲線では上の方に位置していますᕦ(ò_óˇ)ᕤ
NICUとGCUでの双子の我が子達
NICU.GCUには、同じような境遇の親子がたくさんいます。
息子達より小さい赤ちゃんや、酸素が手放せない赤ちゃん、様々です。
でも赤ちゃんを見つめるママのお顔はみーんな同じ穏やかなお顔でした。
それぞれにドラマがあるんだなあと、よく周りを見渡して思っていました。
我が子達は低体重児、そして双子。
(ちなみにNICU.GCUにこのとき双子はうちだけでした…)
他のママの倍以上、おむつも授乳も時間がかかります。
また、貧血にくる病疑いで薬を飲ませていました。(生後9ヶ月まで)
排便もなかなか自力でできなかったので、浣腸も。
そんな感じなのに食欲は人一倍。
授乳時間が決められているのに、その前から空腹で催促の大泣き…
本当に面会へ行くとバタバタ_:(´ཀ`」 ∠):
看護師さんにも「来た来た!ママ!はやく!おなかすいてるよー!」と言われる始末。
でも本当に看護師さん、助産師さんには助けられました。精神的にも。
看護師さんと助産師さんに助けられた入院生活
同時授乳の仕方を練習させてもらったり、双子ゆえに授乳時間を伸ばしてもらったり、おむつ替えを手伝ってもらったり、授乳待ちの子を授乳室に運んで来てもらったり…
少しずつ少しずつ、育児に慣れていくことができました。
こう言ってしまっては語弊があるかもしれませんが、今となっては2ヶ月の入院期間があってよかったと思っています。
ほやほやふにゃふにゃの新生児、薬や浣腸や身体観察、初めての育児で双子でワンオペ。
いきなりやれ!と言われたら、きっと私は壊れていたと思います。
あの時期に私を支えてくれたのはパパでも祖父母でもなく、息子達とNICU.GCUの方々です。
息子達の退院の日は、なんだか別れ難くて泣きそうになりました(>_<) 今でもフォロー外来で病院へ行くと、NICU.GCUへ顔を出しています^ ^ なんだかすごーく長くなってしまったのでここまで!٩( 'ω' )و ありがとうございました。 以上、『NICUとGCUの違いと入院中の生活』でした。