ピッツァは旨い。それはみんな知っている。
でも、ピッツァって言っても仕込み方、焼き方で色々な種類があるのを知ってましたか?
知ってたらすみません。
本記事ではどんな焼き方をするとピッツァの種別が変わっていくのかを解説していきます。
ナポリピッツァ
王道です。
ピザの起源であり、今でも最も主流なものはナポリピッツァ。
日本ではナポリピッツァが認識されだしたのは結構最近ですが、イタリア人にとっては、ピッツァといえばずっとナポリピッツァです。
ナポリピッツァの材料
ナポリピッツァの生地の原料は、小麦粉、水、イースト、塩のみ。
これ以外のものは絶対に入れない。
生地は手で伸ばします。
ナポリピッツァは生地が180g~280gで仕込まれるのが一般的です。
ローマピッツァなどと比べると生地の量は多めです。
ナポリピッツァの耳
ナポリピッツァの特徴といえば、耳の分厚さ。
お店によって、職人によってフカフカ、モッチリ、サックリ。と、耳の食感は変わりますが、柔らかくて食べ応えがある耳がナポリピッツァの特徴です。
ちゃんとしたピッツァ職人は耳の焼き上がりにとてもこだわるので、耳のやけ具合で職人の腕前が判断出来るかもしれません。
ピッツァの耳の事をイタリア語で『コルニチョーネ』といいます。
日本語では額縁という意味。
焦げが少なく、耳の断面が均等に膨らんでいるのは腕の良い職人が焼いた証拠。
プロのピザ職人は耳が窯の中でちゃんと膨らむように、生地を伸ばしている最中は耳になる部分を殆ど触らない。
ナポリピッツァの種類
本当のナポリピッツァのトッピングはマルゲリータとマリナーラの2種類しかない。
なんて言う人もいる。
イタリアのピザ屋の伝統的なピザ屋の二大巨頭の一つ、「ダ•ミケーレ」ではピザはその2種類しかメニューが存在しない。(二大巨頭のもう一件は「ディマテオ」)
ダ•ミケーレの支店が日本の恵比寿にあります。
レストラン内の天井の高いシンプルな内装も素敵なお店です。
ローマピッツァ
ローマピッツァは薄焼きのピザで、耳がカリカリなのが特徴。
ローマピッツァは麺棒で伸ばします。
なので、発酵して含まれる生地内の空気を潰して外に逃がしている。
日本ではナポリピッツァが主流になる前は、ピザと言えばローマピッツァのイメージだったと思います。
日本の老舗のピザ屋はローマピッツァが出てくる事が多いですね。
生地の原料は、ナポリピッツァの原料に加えてオリーブオイルを混ぜてこねます。
オリーブオイルは生地を伸びやすくする効果があります。
生地の仕込みは120g~140g程度が一般的。
ミラノピッツァ
生地の仕込みはローマピッツァと同じく、120g~140g程度でオリーブオイルを混ぜる。薄焼きピッツァ。
その生地を手伸ばしするのがミラノピッツァ。
空中に放り投げてクルクル回すのはミラノピッツァです。
手伸ばしするので耳がしっかり膨らむのも特徴。
ちなみに、ナポリピッツァとミラノピッツァでは窯の造りも違います。
ナポリピッツァは400~450度の窯で一分程度で焼き上げるけれども、ミラノピッツァは320~350度程度で一分半程度で焼き上げる。
窯内の高さが微妙に違い、生地に適したピザ窯を使います。
ミラノピッツァというと、薄焼きのものの他に、スポンティーニという分厚いチーズドッサリのピザを指すこともあります。
スポンティーニは鉄板に油をひいて、生地を載せてオーブンで焼くので、底がカリカリなのが特徴。
スポンティーニはミラノで創業60年の老舗店として有名ですが、海外初出店で日本の原宿にお店があります。
メジャーなピッツァとは違う感覚で食べられます。
ピッツァはどんなピッツァでも美味しい!
代表的なピッツァを紹介しましたが、実際種類が何であれピッツァは美味しいんです。
ただ、ピッツァに深入りして調べてみると、伝統的なピッツァだったり、どこの地方のピッツァだったりが見た目で分かってくるので、ピッツァを食べるのが余計楽しくなるかもしれませんね。
どんなピッツァを何を思って食べようとも、行き着く先はボーノ!
ピッツァがお好きであれば、ピッツァをご家庭で作ってみるのも楽しいはず。
本格ピザ生地をおうちで作ってみるのはいかがでしょうか。
以上、『ピッツァの種類の解説。ピッツァはナポリピッツァだけじゃない!』でした。