DIYでトイレを交換してみました。
壁も漆喰で塗り直し、エコカラットを貼り付け、床下の断熱材を取り替え、更に床を嵩上げして4センチの断熱材を追加するという大リフォームです。
総工費は18万円程。
トイレ+ウォシュレットだと14万円程でした。
作業日数は丸2日。
古いトイレの配管から古いトイレのフランジを取ることが一番の難関でした。(結局切った)
取付けるトイレはこちら。
古いトイレの撤去
こんな古ぼけたトイレを交換します。
トイレの交換前に、トイレの扉も交換しています。
トイレの水を抜く
止水栓で水を止めてからスタートです。
止水栓を止めてから水を何度か流すと、タンクが空っぽになります。
最後に便器の中に溜まった水の排水は、灯油用のポンプを使う事が多いです。
私は庭に転がっていた息子の水鉄砲の残骸で水抜きしました。
花瓶3杯分の水が出てきました。
結構大量です。
便器の撤去
タンクを外すともう廃墟のような様子。
脇のビスを外すと外れます。
クッションフロアも剥がすとこんな様子。
配管からの匂いが結構臭い。
フランジを取る
便器のみを変える場合はフランジは通常流用しますが、断熱改修のため床を上げるので撤去します。
フランジは頑張れば取れるらしいというネット情報を信じて、細かく切ってペンチでちぎっていく。
で、無理でした。
配管を切ることを決意。
そのために床を切って開けるほかないのだ。辛い。
本職の人は内面カッターというインパクトに付ける専用工具で配管の中から切断します。
こんな便利な工具持ってないので床を破壊するのです。
DIYの工具にお金はあまり惜しまないものの、この一瞬の為に一万円はキツイ。
床下の断熱材が死んでいる
断熱材が機能してない!
垂れてしまって冷気がそのまま床裏に当たってしまうやないか。
ということで、配管をカット。
そして持出しソケットで延長。
持出しソケットは内側は滑らかなので、汚物の引っ掛かりの心配はありません。
接着剤は配管専用のタフダイン。
穴の前後の断熱材を含めて入替えました。
その後は断熱改修として、遮熱用の透湿防水シートを貼り、4センチのスタイロフォームを追加して床下と合わせて8センチの断熱にしました。
断熱リフォームについてはこちらに詳しく書きました。
クッションフロアを敷く
こちらは簡単そうで中々難易度が高い。
大きめのクッションフロアを角に当てて余長分をカットすれば余裕だな。なんて思ってましたが、狭いトイレで角をピッタリカットできるほど甘くはなかった。
結局トイレの外でハサミで調整してクッションフロア専用の両面テープで貼付けました。
クッションフロアが壁と隙間が出来ると、汚れが合板に付いてしまうので、慎重にカットが必要です。
トイレ用フランジの取付
こちらもタフダインで接着。
フランジはこちらを使用。
事前にVU管用の太さ調整材をタフダインでくっつけてます。
VP管なら調整なし。
太さ調整材はセットに付いてきます。
調整材も奥までしっかり押し込んで接着しておかないと、配管の奥まで挿さらなくなります。
配管径の調査
フランジには配管径が75mm用と100mm用があります。
しかしながら、便器を外すまで自宅の配管の太さなんてハッキリと分からない訳です。
床下に潜れるようなら事前に調査して、サイズに合うフランジを買いましょう
自分の場合は、2階のトイレの配管がユニットバスの点検口から確認出来たので、同じサイズのものを購入しました。
トイレの壁に漆喰を塗る
5年住んだ我が家ですが、壁紙が前住民のまま。
ちょっと嫌だなあと思いながらも、階段下の為壁が凸凹で難易度高そうなので放置していた訳ですが、
「漆喰なら凸凹に対応できるんじゃないか!
しかもトイレの臭気も抑えてくれるのでは!?」
なんて甘い考えでしたが、トイレのリフォームで一番大変なのは漆喰塗りでした。
キレイに仕上げるの難しい。
使用したのは『ひとりで塗れるもん』のスマートブルー。
奥様要望で青が良いとのことだったので、全面青にしてみました。
結果はこんな感じ。
な、なんか場末のライブハウスのトイレ感。。。
若しくは古びた市営プール感。。
この期待ハズレ過ぎる結果に足腰に急に力が入らなくなってしまった。
オシャレで清潔なトイレを作るというモチベーションを失ってしまったのです。
漆喰が乾くともう少しオシャレな色合いに変わりましたが、やはり天井まで青いと落ち着かない空間になりますね。
ということで、天井と奥の壁を白で重ね塗りしました。
なんかとても良くなった。
トイレにエコカラットプラスを貼る
恐るべき脱臭効果を発揮すると噂されるエコカラットプラス。
アンモニア臭は計測不能な数値まで消失するらしい。
恐ろしいぜエコカラット。
ということで、エコカラットと接着剤二本とクシ目ゴテを購入。
どんどん金が飛んでゆく。
もう接着剤を塗って貼るだけ。
接着剤を絞る。
結構モリモリに絞る。
8枚で1.5キロ位使用。
接着剤を延ばす。
均等な厚さにしっかり延ばさないとガタガタになります。
貼る一面を一気に接着剤を塗ると厚みが均等になってガタツキなく貼れます。
悪くない。
止水栓がグラグラだ!
実はエコカラットを貼る前に由々しき事態が発生していました。
止水栓がグラグラだったんです。
で、壁を開けると、止水栓の根っこが割れとったんですわ!
取付ける予定のTOTOのトイレは止水栓の交換を当たり前のように推奨していて、こんな状態の止水栓を外そうとしようものなら、水道管ごと逝ってしまうに違いない。
25年かけて接合部分も固着しているだろう。
ということで、もう少し壁に穴をあけて固定することにしました。
必死に考え抜いた結果、余っていた極太の電線両端に圧着端子を付けて、木ネジで固定することとした。
正解ではない気がするけれどもビクともしなくなった。良かった。
キレイに穴を塞いでコーキングして気密性を高めておいた。
止水栓の交換
難易度が高い不安な作業だ。
なぜなら我が家の大元の止水栓(水道メーターのところの)は止水が甘く、水が止まりきらないからだ。
しかも、止水栓の位置にはエコカラットを貼る事にしているのだ。
つまり、
- 本当に外れるか分からない止水栓を外す
- エコカラットを貼る
- 新しい止水栓を付ける
という作業中水がダダ漏れなのであります。
事前作業としてエコカラットに32mmのホルソーで穴を開ける。
エコカラットはメチャンコ割れやすいので超慎重に少しづつ穴を開ける。
止水栓を外す
勝負の時はきた。
新しい止水栓にシールテープはしっかり巻いた。
エコカラットに穴も開けた。
止水栓の周りには接着剤も塗った。
準備万端である。
外の大元の止水栓を止める。
そして、洗面所と風呂の水を出して圧力を逃しておく。
チョロチョロ水が流れている。
きっと大丈夫。
神に祈りながら慎重に止水栓を回す。
使っているのはパイプレンチ。
モンキーやイギリスでもいけるかも。
止水栓が外れた!
途端に水がドバドバ出てきた!
洗面所とお風呂の2倍以上の水量だ!
なんでやねん!
あまりの水の勢いに腰を抜かしながらエコカラットを貼り止水栓をねじ込む。
よっしゃあ!
水浸しの中、成功の笑みを浮かべながら床を拭いていると止水栓のカバーを見つけた。
絶望であります。
もう一度止水栓を抜くしかない。
もう一回抜き、再度泣きながら水浸しになり、止水栓にシールテープを巻き直し再度差し込んで無事完了しました。
新品の止水栓は良い。
止水栓はシールテープが必須です。
失敗したら巻き直しましょう。
リモデルトイレ用の排水アジャスターを取付
ここからがトイレ取付の本番。
排水アジャスターの取付けこそがリモデルトイレへ交換するための大本番なのです。
ここさえうまくいけば失敗の余地なし。
トイレは付属の型紙の通りに位置を確認すれば上手くいきます。
TOTOさん優しい。
便器取付穴の確認
便器は陶器で焼物なので、完成品に多少のバラつきがあります。
ネジで固定するための位置を確認して型紙に印しておきます。
左右で同じ数字にする必要はないけれども、近い数字にはしておいた方がよい。
型紙の貼付け
付属の型紙を中心線がズレないようにマスキングテープで固定します。
壁から20センチ距離を空ける。
排水横引き管のカット
型紙のメモリに合わせると、横引き管を何センチカットするかが分かります。
少しカットする必要がありました。
このカットをミスすると台無しなので少し緊張します。
カットの後ヤスリでバリを取ります。
排水アジャスターの組み立て
お馴染みのタフダインで接着します。
奥までしっかりと差し込む。重要。
下穴を開ける
トイレを置いてからは角度的にインパクトなどは使えなくなるので下穴は絶対必要。
Pシールを取付ける
フランジの線に沿って付属の樹脂用Pシールを置きます
Pシールは寒いと硬くなるので、冬は温める。
そして排水アジャスターを載せて押し込んで密着させる。
便器後方側を木ネジで固定。
あとはネジを締め込みます。
便器先端の固定具の取付
ビス固定。
ここに接着ブロックなるものを紙ごと載せる。
紙は便器を載せたら引っ張り出します。
あとは便器を載せるだけ。
便器の取付
便器はメチャンコ重たいのであります。
慎重に排水アジャスターの穴へ目指して挿し込むだけですが、穴を見ながら挿し込み出来ないので緊張の瞬間です。
便器側の穴が排水アジャスターに挿さったら下に押し込むのみ。
裏から写真を撮ると挿さったか確認できました。
大成功です!
タンクの組立
ここまできたら簡単です。
説明書を見ながら進めれば30分とかからずにガンダムのプラモデルより簡単に組立られます。
最新のトイレはとてもメカニック。
組み立てて止水栓に繋ぎ水を流してみると
無事水が流れました。最高。
ウォシュレットの取付
ピュアレストEXにピッタリフィットするウォシュレットを購入。
高い!
取付はベースを取付けてガチャンと付けるだけ。
止水栓からタンク用の給水管を一度外して、ウォシュレット用の給水管兼分岐管を取付て、タンク用の給水管を付け直す必要があります。
この隙間に顔を突っ込んでアース線を取付けるのは難儀でした。
ウォシュレット取付作業は簡単ですが、詳細はこちらを参考頂ければ。
ウォシュレット用のリモコンの取付
下地を目掛けてベース部分を固定します。
今回は壁を塗る前に下地を確認して目印を付けておきました。
ベースを付けたらガチャンとはめるのみ。
トイレットペーパーホルダーの取付
リモコンと同じく下地にしっかりと固定します。
3箇所木ネジ固定しますが、一箇所は下地が無いので、石膏ボード用のアンカーを使いました。
特にトイレットペーパーホルダーはガッチリ固定すると安心です。
水平器があると完成度が上がります。
トイレットペーパーホルダーの上に台があると非常に便利です。
このホルダーは安いのに品があって最高。
タオルハンガーの取付
せっかくなので、ちょっと高級ラインのを付けてみました。
ホテルのようになります。
トイレが完成しました
DIY好きサラリーマンにしては上出来ではないでしょうか。
床下の断熱リフォームから止水栓の修理、漆喰塗りなど、中々上手く進まず、作業日数は3日間も掛かってしまいました。
既存のフランジを使ってトイレだけの交換でよければ半日で終わります。
普段DIYばかりする夫を怪訝な顔で眺める妻も、今回は喜んでもらえたようで感慨無量。
ピュアレストEXの節水効果
交換前の便器は流す度に13リットルもの水を消費していました。
最新のピュアレストEXは、なんと一回4.8リットル!
約3分の1!
4人家族の場合の試算では、年間14,200円もの節約になります。
便器が約85,000円だったので、DIYで取付けた場合であれば、たったの6年で元が取れてしまいますね。
最新のトイレはエコで掃除しやすいという良いところしかありませんでした。
以上、『DIYでトイレ交換とフルリフォーム。自分でピュアレストEXを取付けてみた。』でした。