壁に大きな穴が開くと中々元通りに直すのはプロでないと難しい。
と思いがちですが、DIYでも案外キレイに治せるものです。
しっかり直せば元の壁よりも頑丈に直ります。
ということで、ちょうど我が家の壁に大きな穴が開いたので直し方をご紹介します。
壁の穴
かわいい消防車を壁に貼ってあります。
息子たちのために奥さんが書いたようです。
しかしながらその実。
大きなドンッという音がなり、妻が『コケちゃいました。穴開きました。』と報告してきたのですが、直前に彼女は僕を睨みつけるような不機嫌な様子だったのを記憶しています。
コケて怪我がなくて良かった。
ということで直していきます。
壁の穴修復のための準備物
パテ
パテとヘラを準備。
パテは今回は粉末を水で溶くものを使用していますが、上のもののようにそのまま使えるタイプの方が便利かと思います。
下地材と石膏ボードビス
下地用木材と石膏ボード用のビスを準備します。
下地材は3センチ幅を使用していますが、もう少し広めの方が良いかも。
貼り替え用の石膏ボード
貼り替え用石膏ボードは案外手に入れるのが難しいかもしれません。
ホームセンターで簡単に安く買えるには買えるのですが、182センチ×91センチが基本のサイズなので、ちょっと欲しいときに残りの処分に困ってしまう訳です。
ちなみに1枚500円以下なので、置き場所に困らないのであれば買ってしまいましょう。
旧規格だと壁が9mmのボードだったりしますが、現在は購入が出来ないので、家のDIYで廃材の石膏ボードが出てきたら大事に保管しましょう。
ボードノコとインパクト
石膏ボードを切るノコギリはボードノコや普通のノコギリで良いのですが、こちらの細工ノコは先端の丸い刃で壁の表から切り始める事が出来るのでオススメです。
加えてインパクトも準備。
壁の穴周囲の石膏ボードをカットする
今回のような大きな穴の場合、石膏ボードは壁の中で思った以上に割れています。
割れの影響のない部分までカットしましょう。
このノコギリは刃を差し込まずにカットをはじめる事が出来るので作業が早いです。
取れました。
壁紙を剥がす
今回は一面貼り替えます。
元の壁紙が余っているのであれば、部分的にカッターを入れて剥がして貼り直しても問題ありません。
壁紙を剥がすために薄刃のカッターを入れていきます。
元の壁紙の薄皮を1枚残して剥がすのがポイント。
角の壁紙から持ち上げて、運が良ければ一気に剥がせます。
下地を入れる
新しい石膏ボードを固定するために下地を入れ、穴から少し距離を開けてボードビスで固定します。
ビスは壁の面から少しめり込む程度に打ち込みます。
めり込んだ凹みは最後にパテで均して平面にします。
下地はもう少し幅広の木材の方が安定します。
石膏ボードを貼る
補修用の石膏ボードを貼る前に、壁側と補修用の石膏ボードを面取りしておきます。
斜めに面取りすることで、パテを入れて不陸を無くすための溝を作る訳です。
面取りしたらビスで下地に固定します。
パテ埋め
粉末のものの場合は水を加えてパテを作ります。
溝とビス穴をパテで埋めていきます。
しっかりパテを詰めておきます。
溝に垂直方向にヘラを動かすと奥までしっかり入ります。
壁の面に合わせて余分なパテを削り取り、ある程度平面に仕上げます。
パテを削り取る場合はヘラを溝と同じ方向に動かします。
ここから2時間程度乾燥のため放置。
パテのヤスリがけ
乾燥したら、紙やすりで凸凹を均します。
元の壁と一体になり、頑丈な壁になったはずです。
壁紙を貼り付ける
今回は一面貼り直します。
和室の真壁構造なので、壁紙は柱で分断されていたので都合が良かったです。
壁より大きい壁紙を貼り、端部をカットして完成です。
壁紙の貼り付けの詳細はこちらをご参考ください。
穴が開いていたとは分からない頑丈な仕上がりになりました。
メッシュを使った補修方法
ちょうど良い石膏ボードが手に入らない場合などには、メッシュを貼り付けてパテで埋めるという方法もあります。
テープの厚み分段差が出来てしまうことと、大きな穴だと強度的に問題があるかもしれませんが、お手軽に治せるのでオススメです。
石膏ボードの貼り直しでもDIYなら3000円程度で直せるので、チャレンジしてみましょう!
以上、『壁の穴をDIYで修理しよう。石膏ボードの部分張替えで元通りに。』でした。