和室の床をフローリングにしました。
最初から畳なら畳で良かったんですが、中古で購入した状態の和室はカーペットになっており、一番日当たりの良い部屋のため、快適にするために無垢フローリングにしてみました。
関連記事>フローリングの上に新しい無垢フローリングを重ね張りした記録はこちらです。

最初の状態
中古で家を買った当初、6畳間の和室の床に事務所用カーペットみたいのが敷いてあり、謎な状態。
OA床用のカーペットみたいのがガムテープで固定してある。
とりあえずカーペットは捨てたらこんな感じに合板が捨て張りしてありました。
このままフローリングが張れそうですが、試しにフローリングを置いてみると「畳寄せ」という畳の周りの部材よりフローリングの方が7mm程高くなってしまう!
入口の敷居や押入れの床よりもフローリングが高くなってしまうのはちょっとダサすぎる。
DIY感が表に出すぎる。
ということで、捨て張り合板の下の根太を入れ替えることにしました。
根太の入れ替え
合板を剥がすとこんな感じ。
合板を剥がして根太(写真の角材)を撤去。
15mmのフローリングを貼る予定なので、厚さ38mmの根太に入れ替えました。
構造用合板の規格が3尺×6尺(910×1820)が基本なので、根太は303mm間隔か455mm間隔で根太を打つと、合板の固定のビス打ちがスムーズにいきます。
高さがピッタリ15mmになりました。
ここまでの作業だけでも一日がかり。
先は長いです。
貼るフローリングの種類
西南サクラ(カバ桜)、調色ウレタン塗装の厚さ15mmの無垢フローリングを貼ります。
カバ桜は硬めで傷が付きにくく、桜に似た木目がキレイ。少し安め。と、結構オススメです。
ウレタン塗装はワックス等のメンテナンス不要で、しっかりとした層ができているので汚れにくく、手間要らず。
木の質感が感じにくいという意見もありますが、足触りもよくて僕はウレタン塗装のフローリングをオススメします。
今の家への引っ越しのタイミングでリビングをウレタン塗装のカバザクラに重張りしてますがなかなか調子がいい!
足触りがいいです。冷たさを感じにくい。

無垢フローリングは一枚の幅が狭いので貼る手間が多くなります。あと普通の合板フローリングは厚さが12mmが多いですが無垢フローリングは少し厚めです。
僕は無垢フローリングドットコムというネットショップで購入しました。
アマゾンでも購入可能です。
こちらはウレタンのクリア塗装。
和室をフローリングに変える施工手順
フローリング用のボンドを塗布
木工用ボンドは厳禁です。水分が多いので。ウレタン系ボンドを使います。
僕は普通にコニシの床職人を使いました。
こんな感じでボンドを塗っていきます。
サネの部分には絶対接着剤を塗ったらダメです!
このスキマは何も塗らない。膨張を吸収する隙間でもあるので。
オザネとメザネの間には接着剤はつかないようにしましょう!
ボンドがはみ出したらすぐ拭き取りましょう。ウレタン系のボンドは乾いても透明になりません。
賃貸物件ではボンドは使わないかもしれないですね。簡単に張替出来なくなるので。
スペーサーを入れながら貼る
無垢フローリングは湿度が高い時期に膨張して、隆起する危険があるので、スペーサーを挟みながら施工していきます。
スペーサーはフローリングを買ったお店に言えばもらえると思います。
スペーサーを入れたら、端材等を使ってサネの凸凹をしっかりはめていきます。
金ヅチではめていきます。
釘を打つ
まずオザネの角に45度の角度で下穴を開けます。
ドリルビットはΦ2.5を使用。
釘を打ちます。使った釘は13×45サイズ。
合板の下に根太があるところに釘を打ちましょう!
合板の固定でネジを打った列を目指して打っていきます。
写真のようにフローリングの列とは垂直に根太が走ってます。
金ヅチだけだと最後まで釘が打てないので、ポンチを使って押し込みます。
インパクトは14.4vか18vのパワーのあるものが良いです。
僕はRYOBIを愛用しています。
電池パック2個付きの、急速充電タイプがオススメです。
充電待ちがありません。
カット
一列の最後には長さをしっかり計って電ノコでカットしていきます。
電ノコの刃は下から上に回転していくので、裏側を上にしてカットしていきます。
写真の丸ノコガイドは安定して直角にカットできるので超オススメです!
高さも長さもキレイに納まってます。
あとは繰り返すのみ!
この流れを繰り返し続けるのみです。
ある程度貼れてきたら、貼ったフローリングにのりながら作業していくと釘が打ちやすいです。
ここまでくるのに3時間×5日くらい。
無垢フローリングは合板フローリングと違って、一枚づつの幅が狭いので、作業量が2~3倍になります。
あとは無垢材は微妙な歪みもあるので、調整しながら進めると結構時間がかかります。
和室のフローリングは最後の一枚が最難関!!
洋室であれば、壁との隙間を5mm程度残して、巾木を被せるので多少の誤差は許されるのですが、真壁造りの和室(畳寄せが見えてるタイプ)は最後の一枚もきっちり納める必要があります。
加えて、角度的に普通にサネを組み合わせる事が出来ない上釘も打てないので、工夫が必要になります。
板の加工
最後に貼る場所の横幅に合わせてフローリングの幅をカットします。
そのままだと絶対に納まらないので、メザネの下の部分をカットします。
こうすると上から被せるだけになってしまいますが、この方法でないとキレイに納めるのは難しいと思います。
電ノコの歯を7~8mmだけ出して一気にカットしました。
最後の一列は写真奥側の板の幅と、手前の幅で8mm位差がありました。
直線以外のカットはムズいので、カンナを使って徐々に削って合わせていきました。
根太ボンドは超強力なので、釘がなくても絶対取れることはないので、施工したてで浮いてきたりするようであれば重しをしておきましょう。
和室のフローリング化完成後記
無垢フローリングを釘の手打ちで完成させるのは結構しんどいです。
無垢材は多少の歪みがあるので、変に隙間が開いてしまったりしますが、徐々にピッタリ上手に貼るコツが見えてきますよ。
特に最後の一列は、今回は和室の施工で端の状態が見えてしまうので、結構ムズい。
最後の一列だけで、普通の列5列分の時間がかかると思います。
しんどい分達成感がすごいので存分にゴロゴロしましょう!
以上、『DIYで和室を無垢材のフローリングに張替!根太からフローリング貼付までの施工の手順。』でした。