車には必須の機器となったドライブレコーダー。
ドライブレコーダーの映像有無で、事故の有責の割合が変わることもあります。
ドライブレコーダーは簡単に自分で取り付けることが出来るので、早いうちに取り付けましょう。
自分で取り付ければ工事費は無料で、工事予約も必要ないので買ったらすぐ取り付けられます。
フロントガラスに本体を取り付けて、シガーソケットから電源を取るだけです。
しかしながら、せっかくの愛車に取り付けるのなら、純正品のように配線を見せず、シガーソケットも使わずにキレイに配線したいもの。
配線を隠す取り付けであっても案外少しの手間で、自分で取り付け可能です。
ということで、我が家の愛車、スズキソリオバンディットにドライブレコーダーを隠蔽配線で取り付けた方法をご紹介します。
準備するもの
ドライブレコーダー
今回はカロッツェリア(パイオニア)のドライブレコーダー VREC-DZ300を取り付けます。
他機種と違い、本体をそのままフロントガラスに張り付ける超コンパクト設計。
見た目がスッキリして視界の邪魔になりません。
シガーライター電源用の接続アダプター
ドライブレコーダーは基本的に電源をシガーソケットから取る設計になっています。
配線を隠したい場合はこの機器が必要です。
シガーライター用のコンセントを変換アダプターで別の場所から電源を取れるようにする製品です。
内装剥がし
配線ルートの内装を剥がすのに必要です。
本当はもう少し大きいものの方が作業性がよいです。
プラスドライバー
プラスドライバー。
本体の取り付け
取り付け位置には法的に規定があり、フロントガラスの上部20%の位置に取り付けることとされています。
ダッシュボードに置くのはダメということです。
カロッツェリアのメーカー推奨の位置としては、
·カメラ部分がワイパーで清掃される範囲を映すこと
·視界の邪魔にならないこと
·本体を取り外す場合、左側にスライドさせる必要があるので、左側直近には何もないこと
とあります。
運転席からみて、サイドミラーで隠れる位置が一般的なのでそこへ取り付けます。
ソリオ純正のブレーキサポート用センサーの脇に設置します。
右側にミニUSBを常時挿しっぱなしで運用するため、USBの抜き差しに問題無い位置に張り付けます。
USBを挿した状態でセッティングしましょう。
付属のクリーナーでガラス面を清掃してから貼り付けです。
貼り付け用の両面テープは超強力で貼り直し不可能なので、水平かどうか、確認しながら取り付けて下さい。
カメラの垂直の角度は後から調整出来ますが、水平の調整は出来ません。
電源の取り方
シガーソケットから電源を取ると、配線は丸見えで、シガーソケットは常に挿さりっぱなしになってしまいます。
どう考えても邪魔です。
隠しましょう。
シガーソケット以外から電源を取るには2つの方法があります。
ETC等の別機器の予備配線を利用する方法と、ヒューズボックスから電源を取る方法です。
今回は予備配線を利用して電源を取ってみました。
ヒューズボックスから電源を取るには、電源の取り出しに部品が一個多く必要になるため安い方法を選択しました。
ETC等の予備配線を利用する方法
車載用の機器には簡単に他機器の増設が出来るように、予備電源用の配線が準備されていることが多いです。
例えば、カロッツェリアのETCの取説からの抜粋ですが、
丸の部分のメスの端子(ギボシ端子)が電源の予備です。
一般的には車用の機器には電源用の配線に他機種の増設のために、並列で同じ電圧を給電出来る予備線が用意されています。
シガーソケット用プラグの変換
ドライブレコーダーの電源はシガーソケット用のプラグがついていますが、このままでは予備の端子へ接続出来ません。
そこで登場するのがこの電源ケーブルです。
このコネクターに挿すだけで変換完了です。
そして、変換コネクターの電源の赤い端子の横には、更に別機器へ電源を出せるように、予備の電源用の配線が用意されています。
配線を隠すために内装をはがそう
ここからが本番です。
配線が見えないように取り回していきます。
作業はエンジンは必ず切った状態で始めましょう。
まずは内窓の内装を剥がしておきます。
内装剥がしを隙間へ突っ込み、数箇所接続部を外せば抜けます。
案外一番難関作業かもしれません。
グローブボックス(助手席の小物入れ)は取り外しておきましょう。
内側に力を入れて引っこ抜けます。
本体~グローブボックス間の配線
ドライブレコーダーはシガーソケットからの電源で動くように作られていますが、シガーソケットへの接続部のプラグはデカイので隙間が通せません。
ミニUSB側を本体から外して、ミニUSB側をグローブボックス(助手席の小物入れ)から上に配線していき、助手席窓の内装をはがした隙間から出します。
写真のように、下から手を突っ込んで上から引っ張り上げます。
結構奥まで手が届くので、思ったより簡単です。
通線できたら、天井部分を配線します。
天井材は端っこは簡単にめくれるので、押し込んでいくだけです。
助手席の窓上部から入れていきます。
本体の付近で出します。
内装の中には純正の配線が通っているので、ビニールテープで一緒にまとめておきましょう。
グローブボックス~ナビ裏の電源の配線
ETCの予備配線はナビの裏にある(業者で取り付けた場合はヒューズボックス付近かも)ので、ナビを外します。
ナビ回りのパネルの取り外しはこちらを参考にして下さい。
ナビ裏を開けたら赤い配線を探しましょう。
その配線に予備配線がついているはずです。
ナビやETCには、電源用の赤いケーブルに、他機器増設用の予備電源が用意されています。
変換コネクターの取り回し
グローブボックスの位置からナビ裏へ配線します。
ナビ裏まで手が届くので簡単です。
アース端子の接続
写真のように通線出来たら、アース端子を接続します。
車は赤い配線で電気を給電し、アースへ流れます。
アースは車体の金属部分であればどこでも大丈夫なので、ナビ奥の駆体に繋がっているネジをゆるめて接続します。
電源の接続
ETCの予備電源用のコネクターに接続します。
これで電気は給電されるはずなので、シガーソケット部分を接続し、エンジンをかけてドライブレコーダーの電源が入るか確認してみましょう。
電源が入れば成功です!
ナビをもとに戻して、余分な配線をまとめたら作業終了です。
万が一の為に任意保険とJAFは必要
ドライブレコーダーを付けたところで、自分から事故りにいってしまった場合はどうしようもありません。
任意保険とJAFだけは入りましょう。
任意保険に入ってない状態で大きな事故を起こすと人生が終わります。
対人対物無制限だけはマストです。
僕はSBI損保で年間3万5千円程度ですが、一括見積りで最安を探してみましょう。
JAFも入っておきましょう。
優待が盛りだくさんです。
ドライブレコーダーは信頼性のあるものを選びましょう
今回の作業を文章におこすと大変な作業に感じますが、実際の作業時間は一時間程度です。
節約のために自分で付けてしまいましょう。
車載機器の超大手のカロッツェリアのドライブレコーダーは、さすがにデザインも良く、安心の品質です。
ドライブレコーダーは事故時やあおり運転などから自分を守る製品なので、信頼性の高い名前が通ったメーカーのものを使うことをオススメします。
今回取り付けたカロッツェリアのドライブレコーダーは、microSDカードが付属しています。
16GBのカードですが、連続録画が1時間41分、イベント録画(衝撃があったときに上書きされない別ファイルに自動録画される機能)が51分可能なので、十分かと思います。(録画時間は設定で変更可)
買って、本体を貼り付けて、電源を挿して、SDカードを挿して、すぐに使用可能です。
外観もまるで純正品です。
以上、ドライブレコーダーは自分で取り付けよう!DIYで配線を隠す取り付け方の紹介。(カロッツェリアVREC-DZ300)でした。