こんばんは。イチカワです。
趣味といえばバイオリン。と答えガチなイチカワです。
そんな、バイオリンには人一倍敏感な自分がヤフオクを覗いてみると、安物のどうしようもないバイオリンや、10万越えスタートの高級バイオリンに混じって、結構価値がありそうなバイオリンがどえらい安く出品されている。
気がする。
良い物が格安で手に入るかも。
なんて思ったので、良さげなバイオリンを一挺頑張って落札してみました。
落札したバイオリン
「Costanzo Pedicino 1983」とラベルされたバイオリンを落札。
落札した理由としては、写真でみたところ状態が良さそうなのと、ラベルの名前で検索すると日本では店頭で同じ作家のバイオリンが120万で売られていたり、海外のオークションで4500ポンド(65万円位)で落札されていたため、バイオリンとしての価値はあるはず。
加えて、バイオリンのコピーやラベルだけ貼った偽物の可能性を考えてみたけれども、バイオリンの世界で100万前後で取引されるバイオリンのコピーを作る価値は殆どないはず。
職人の手作りで作られたバイオリンは、年間で数本しか作れないため、50万~100万円の価格帯は標準的と言えるので、その作家の作品と偽る必要性がないはずなのだ。
という観点から、最終的に44,000円で落札しました。。
届いたバイオリン
落札したバイオリンはすぐに段ボールに梱包されて届いた。
チューニングして弾いてみると、悪い音ではない。
むしろ中々の音。
五万のバイオリンではこんな音は出せないはず。
ただ、良く見るとなんだかニスが下手っぽくみえる。気がする。
「偽物かもしれない。」と疑ってかかっているから、ニスが粗く見えてしまうのだろうか。
買ったバイオリンは偽物かも。怪しい
出品者の履歴を調べてみたら、その出品者はバイオリンばかり出品しているようだ。
で、次は「ENRICO MARCHETTI」を1000円から出品していた。
ENRICO MARCHETTIはバイオリン作家だけれども、調べてみたら、一挺800万円レベルのバイオリン。
それって調べたらすぐ分かるんだけど、バイオリンばかり出品している人間が800万クラスのバイオリンを1000円で出品するのかしら。。。
怪しい。怪しい出品者なのかもしれない。
偽物かもしれないけれども、悪くはない
今まで色々なバイオリンを弾いてきたが、20万程度の入門用バイオリンなんかよりは全然キレイに音が響く。
入門用バイオリンは低音の領域ではバイオリンの板が全然震えなくて響かなく、硬い音がしがち。
それを考えたら、このレベルのバイオリンは5万円では絶対に買えない。
お買い得はお買い得だし、まだ本物の可能性はある!
結論!ヤフオクで買うのもいいけど新作を買った方がいいよ
やはりヤフオクで買ってしまうと、買ったバイオリンがどんな品なのかが一生涯疑心案義で悶々としてしまいます。
今回は44,000円では絶対買えないような、かなり良い状態の商品が届いたので良かったのですが。
お店で売ってるオールドだって、鑑定書が付いてたって、本当に本物なのかなんて結局分かりません。
重要なのは音!弾いて気に入った音を出す物を買うのがベスト!
ではありますが、良い物を安く買いたいのは人情というもの。
一番いいのは、信頼性のある名の通ったブランドの新品を買うか、現存する名の通った作家の新作の中で気に入った物を買うことではないでしょうか。
音もいい、値段もそれなり、ルーツが分かっているので価値が下がらない。
僕は初心者の方にはヤマハのヤマハV10G、余裕があればヤマハV20Gをオススメします。
どえらいコストパフォーマンスです。
V10Gなら10万円以下で手工品、プロのバイオリニストが検品で試奏してから出荷です。
バイオリンを大人から始める方にオススメのバイオリン『ヤマハV10G』
菊田浩さんのバイオリンはイタリアのコンクールで優勝されてるにも関わらず、150万円位で購入出来るそうです。
僕にそんなお金はありませんが、安い気がしませんか。
オールドの深い音を出すのは時間が掛かるのかもしれませんが。
以上、『ヤフオクでバイオリンを落札してみた。これは果たして偽物なのか。』でした。