自身でフローリングを張り替えたり重ね張りをすると、最終的に壁と床の繋がりを隠すため巾木を取付けることになります。
巾木とは、壁の最下部に取り付けて汚れやすい部分を保護したり装飾の役割があります。
現代では主に掃除機のヘッドでぶつかっても壁が傷つきにくく、汚れも付きづらくなることが巾木を付ける大きな理由かと思います。
今回は、床を重ね張りした後に巾木を取付けしましたので、取付手順をご紹介します。
巾木取付に必要な工具
トンカチ、ノコギリ、ボンド、隠し釘、巾木、サシガネがあれば大丈夫。
丸のこがないと角の仕上げが難しいかも。
巾木の取付前
玄関床を重ね張りしたため、壁との間に隙間があります。
フローリングは、特に無垢フローリングの場合は気温により多少膨張収縮するので、壁との間に多少の隙間を開ける方が良いのですが、そもそも壁にピッタリ付けるほど精度良くフローリングを加工することも難易度が高すぎます。
フローリングの重ね張りの場合は、巾木で隠れる事を考えて最初から隙間を開けるつもりでフローリングを張ります。
巾木の幅は9mm幅が通常なので、重ね張りの際は5mm程度を許容範囲にして隙間を開けるとキレイに仕上がります。
巾木の購入
巾木の余分を出さないためにはなるべく長い物を用意した方が良いかと思います。
ホームセンターでは2mのものと4mのものが買えると思いますが、割り付けや必要な長さにもよりますが、4mの方が端材が少なく節約に繋がります。
持って帰るのが大変ですが。
自分は4mを肩に担いで歩いて持ち帰りました。
私は住友林業クレストの製品をカインズホームPROで購入。
EIDAIなら間違いなし。
旧巾木を外す
スクレーパーをトンカチで隙間に挿して剥がします。
通常はボンドとフィニッシュネイルという細い釘状のもので固定されています。
巾木のカット
丸のこを持っている場合は、丸のこガイドを使えば精度良くカット出来ます。
写真はフローリングのカットの写真ですが、同じ要領です。
ノコギリの場合は、細工ノコを使うとキレイにカット出来ます。
使用しているレザーソウは刃が細く、切断面が超キレイです。
この細工ノコは色んな場面で役に立つので、持っていると捗ります。
巾木に木工用ボンドを塗布
塗るだけです。
ペタリと貼ります。
巾木を隠し釘で固定
本職の方はフィニッシュネイルをコンプレッサーで打ち込みますが、貧乏DIYでは買えるわけがないので、隠し釘で固定します。
巾木を打ち込みます。
しっかり奥まで打ち込みます。
隠し釘は下の写真のように一箇所が折れやすくなっており、奥まで打った状態で釘を折ります。
ひとまずは木工用ボンドが固まるまで待ちます。
隠し釘を折る
しばらく時間を置いて木工用ボンドが固まれば、金づちで横からコツンと叩いて先端を折ります。
出隅の納め方
突き出た角(出隅)は最も難易度が高い部分ですね。
45度にカットして合わせるとピッタリ美しく仕上がる訳ですが、きっちり45度にカットするのって非常に難しい。
こういうスライド丸のこを持っていれば恐らくあっという間に完成することでしょう。
しかしながら貧乏DIYの私はこんな高級品は持ってないので、丸のこの刃の角度を調整してカットしました。
これを使ってます。
なんとかキレイに納まりました。
丸のこを持ってなかったり、加工が面倒な場合は出隅キャップというものもあります。
|
完成
美しい。
巾木が付くだけで全く違う空間のようにキレイに見えます。
曲がりくねって大変でした。
以上、『巾木の取付のDIY。隠し釘を使って自分で交換してみよう。』でした。