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不幸の連鎖はどこまでも

双子 手をつなぐ

こんばんは。平成の猫研究家イチカワです。

猫の事なら俺に聞け。ハードボイルド猫可愛がりイチカワです。

猫と犬。どっちも可愛い。俺は猫が好きなだけ。意外と読書家イチカワです。

わわわ。肩書がいっぱい。

先日の昼に、カボチャのスープを作ろうとカボチャをスライスして鍋に投入し、弱火で蒸らすような具合で火にかけて、

「早く食べたいなあ。でもじっくり時間をかけたほうが甘くて美味しいスープが出来るのを俺は知っている。わぷわぷ。」

なんて呟きながら、火が通るまでキッチンは寒いのでコタツに入って待機していたら、あろうことか完全に眠ってしまい、あ。やべ。って目を覚まして時計を見たら一時間経っていた。

「あかん!時間を掛けすぎてもうた!」

と思わず滋賀弁で叫んでしまった。

何故突然滋賀弁が出てきたかというと、小学生の頃滋賀に住んでいたからだ。

蓋を開けてみると中南米の陽射しを思わせるカボチャの琥珀色は消えうせ、鍋の中は墨汁のような黒であった。

つまんでみると木炭のような味がした。
せっかくのカボチャが。

うまくいかないなあ。なんて口の木炭味を洗い流そうと歯を磨いて磨いて磨いたら左の奥歯が欠けてしまった。

「あかん!歯を磨き過ぎてもうた!」
と思わず滋賀弁で叫んでしまった。

何故突然滋賀弁が出てきたかというと、小学生の頃滋賀に住んでいたからだ。

大切な奥歯が。うまくいかないなあ。

てって一応欠けた歯を歯医者に持って行こうとティッシュに包もうとしたら家のティッシュは切れていた。

うまくいかない。

って仕方ないから歯のカケラを小銭入れに入れて歯医者に向かったらば、行きつけの歯医者は休診日だった。

うまくいかないことに慣れてしまい最早何も感じる事もなく、そのまま踵を返して家に帰り、涙がこぼれないようにしながら落ち着いてドリップ珈琲をいれようと豆をひき、お湯を沸かし、さあ。と思ったらペーパーフィルターを切らしてたのに気付いた。

小さな不幸の連鎖。

辛い。と思った。

わんこそばを食べれるだけ食べてその場で全部吐いて「スパゲッティーを食べ過ぎちゃった。」と嘯いてやりたいと思った。

「俺は今この瞬間にコーヒーが飲みたい。だってコーヒーってそういうもんじゃん!」という考えの元、ペーパーフィルターを買いにダッシュしたわけですが、問題なのは自分が珈琲オタクなため最近流行りの円錐型ドリッパーを使っていて、形の合うペーパーフィルターは専門店でないと置いていないということで、結構長時間のダッシュ。

長時間のダッシュで向かってる専門店というのがなかなかに美味しい珈琲豆を売っている南蛮亭という高級珈琲ショップで、高級なので三ヶ月に一度くらいしか行かない僕を常連扱いしてくれる素敵なお店なのですが、ダッシュで店に飛び込み、ペーパーフィルターを購入し、ダッシュで家にとんぼ返りしようとしたところ、店長さんが、

「お兄さん。せっかくなんで一杯試飲していきませんか?」

と美味しい珈琲を入れてくれた。

嗚呼。良かった。
やっといい事があった。
淹れて貰った珈琲は最高に旨くて涙が溢れてきた。

小さな幸せ。
一見不幸の連鎖が漸く断ち切れたかのように思えた。

しかし、悪い事ばかり起こる中良い事もあったよ。良かった。みたいな書き方をしてしまったけれども、実はその珈琲屋は買い物に行くと必ず一杯試飲させてくれるのだ。

それを私は知っていた。

不幸の連鎖を断ち切ろう。と珈琲が貰える事を知っていて無理矢理「タダで珈琲飲めた。ラッキー。」と思い込もうとしたのだ。

発想が貧相。自分の一番嫌らしい部分が出てしまった。

己の浅ましさに心を沈ませながら、トボトボとボックスティッシュを買いに行ったら五個入りで168円也。

安い!ヤッター!イヤッホウ!

今回猫論を語る予定でしたが長くなったのではまた今度。