電験に合格したら人生がバラ色になりました。
女の子にもモテモテで困ってしまうくらいです。
嘘です。
こんばんはイチカワです。
電験の勉強はなかなかしんどい道のりです。合格しても女の子にモテモテの人生にはなりませんが、会社からは必要な人材と認められたり、出世が早まったりもするかもしれません。
早めに取得して楽になりましょう!
僕は2年かけて電験3種に合格しましたが、これから受験を考えている方の勉強の指針の参考になるよう、どのくらいの期間どのように学習を進めていったのかを紹介します。
電験3種合格に必要な勉強時間
一度に全科目合格するつもりであれば、最低4ヵ月、余裕を持って6ヵ月以上は勉強するべきだと思います。
一般的には電験3種の合格は1000時間程度と言われてますが、1000時間の勉強時間の捻出には毎日5時間の勉強を半年以上続ける必要があります。
ただ、1000時間という基準は人それぞれの能力や、元々持っている知識にもよるので余り参考にする必要はないかと思います。
実際に合格してみて感じるのは、元々大学や専門学校で電気や数学の素養があるならば4ヵ月。文系からの挑戦であれば、半年間は最低限集中して勉強する必要があると思います。
基礎から始めるなら6ヵ月以上前から勉強はスタートしましょう!
電験は範囲が広大なため、全範囲勉強すると必然的にその位の学習期間を要してしまいます。
僕の場合は国立大学の電気系学科を卒業して10年後に受験しましたが、初年度は理論。次年度は電力、機械、法規の3科目に合格し、2年かけて取得しました
2年間で計5ヵ月程度の勉強期間でしたが、電力は得点調整で合格という具合でした。
信頼出来る良質な電験の参考書選びから
まずは理解しやすい構成で、必要十分な内容の参考書を揃えましょう。
「完全マスターシリーズ」か、「これだけシリーズ」が僕のオススメです。
この2つのシリーズは電験3種の定番ですが、
·必要な範囲が完全に網羅されている。
·分厚い。参考書の中ではトップレベル
·必要十分な内容
·説明が優しい
これだけシリーズは説明の書き方が優しいので頭に入ってきやすいと思います。
自分は『機械』のみ、完全マスターでは頭に入って来なくなったため、これだけシリーズに買い直しました。
どちらでも合格するためには十分な内容ですが、より短期間で合格するのであれば、『これだけシリーズ』がよいかもしれません。
過去問は通称『タウンページ』がオススメ。
電験3種受験の定番です。
左ページに出問、右ページに解答解説構成になっており、非常に使いやすく、集中しやすいです。
一冊に4科目の内容が詰まったタイプの参考書は内容が足りない場合が多いので避けた方がよいです。
初年度に時間が足りず一冊のタイプで学習しましたが、逆に遠回りでした。
時間が足りない場合は科目を絞って勉強した方が良いです。
参考書の具体的な使い方はこちらで紹介しています。
電験三種の勉強方法は繰り返しあるのみ
勉強に必要なのは繰り返しです。
何回も繰り返し復習することで、記憶は強固なものになっていきます。
元東大主席の山口真由さんの著作、『7回読み勉強法』は知識を頭に定着させる為の方法が解説されています。事前にサラリと一読しておくと、勉強の進め方が明確になります。
広範囲な試験で辛いのは、勉強期間が長いため最初の頃に勉強したことの記憶が試験の頃には薄れてしまうことだったりします。
いかに脳ミソに学習した知識を保持するかということも考えなければなりません。
そのためにはやはり度重なる復習しかありません。
繰り返せば繰り返す程、学習した知識は強固に脳ミソに刷り込まれます。
1日の始まりは復習から始める
一日の勉強の始まりは、昨日勉強したことの復習から始めましょう。
しっかり内容を理解したものであれば、復習は昨日の三分の一程度の時間か、もっと少ない時間で終えることができると思います。
復習しても記憶への定着が不安な場合はそのページに付箋を貼っておきましょう。
次の日は付箋が貼ってあるページを復習し、その後前日の内容を復習します。
この方法で、不安な部分は何度も繰り返す事になり、記憶に定着していきます。
確実に脳ミソに定着したら付箋は剥がしましょう。
電験は範囲が広いので、参考書が付箋だらけになり、付箋の復習から入ると一日の勉強時間がなくなってしまう。という訳のわからない状態になりそうであれば、ある程度復習したが頭に入りきらなかった部分は試験直前の復習で短期記憶にブチコミましょう。
付箋は長期間張りっぱなしになるので、しわくちゃにならないフィルムタイプの付箋が使いやすいです。
電験3種の過去問は早めに取りかかろう
最終的に確実に学習内容が記憶に定着するのは、問題を解いたときです。
繰り返し参考書を読み込んだ分野であっても、問題として解いてみると、アレッナンダッケ!状態になってしまうことは多々あることです。
そんなときは、過去問の解説を読み込み、再び参考書に立ち返り、対応するページを読み込み、頭に入れたはずの知識と問題を解答するために必要な考え方のすり合わせをして、同様の出題があったときの為に、解答の道程の思考回路を作っておきます。
当然、翌日もう一度解いてみましょう。
復習して復習する。繰り返して繰り返しが合格に繋がります。
脳ミソの働きを活用した睡眠学習法のススメ
半年程度の学習期間と繰り返しをオススメしている理由には、脳ミソの仕組みも関係しています。
脳ミソは睡眠時に記憶を整理し、必要な記憶は長期記憶に定着させ、必要なときに引っ張り出しやすい記憶に変換していきます。
さらに、十分な睡眠をとった脳ミソは記憶力もアップします。
毎日睡眠時間をたっぷりとることで、記憶の定着と翌日の学習能力を上げる作用が働きます。
翌日の復習とは、記憶に定着しているかの確認かつ、定着していない知識を再度脳に入れ込む作業な訳です。
学習期間中に睡眠による記憶の整理の回数が多いほど、試験に必要な知識が確実に脳ミソに刷り込まれていきます。
暗記科目である法規や電力は、特に就寝前の時間に学習時間を配置すると、翌日に残りやすくなります。
半年間は全てを電験3種に捧げよう
電験の勉強は膨大な時間が必要なので、プライベートな時間が取れなくなると思います。辛いです。
気を抜いてだらけてしまい、合格点にギリギリ足らず不合格になってしまうと、翌年もう一度沢山の時間を使って勉強し直しです。
一夏は全てを電験に捧げ、合格してから自由を謳歌しましょう。
僕の場合ですが、8月に新婚旅行に行かねばならず、5日間も電験の勉強から離れるのに恐怖を覚えてしまい、荷物の中に参考書を忍ばせました。
旅行中妻に見つかり、すごい目で睨まれました。
結局旅行中は参考書を開きませんでしたが、それくらいの気合で電験に挑んでいた結果の合格だったわけです。
勉強時間の作り方
通勤時間の電車の中は当然勉強。
昼食も食べながら勉強です。
通勤時間が片道一時間ならば、昼食と合わせてこれだけで3時間も確保できてしまいます。
僕の場合は、電車を降りた後も恥を捨てて、会社に着くまで二宮金次郎状態で参考書を読み歩きしてました。
会社へも一時間早く着いて勉強していたので、家を出てから帰宅迄になんと4時間もの勉強時間を確保できました。
その後にファミレスなどで集中して勉強する時間を作ってました。
電験へのチャレンジ期間は常に勉強するのが当たり前という生活習慣を作りましょう。
「どうにも勉強の習慣作りが出来ない」という方は、ヒューマンアカデミーの電験3種通信講座で、きっちりと決められたスケジュールをこなしてみるのもオススメです。
ヒューマンアカデミーでは標準勉強時間は6ヶ月。
資料請求は無料なので、独学とどちらが向いているか検討してみて下さい。
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合格すればバラ色の生活が待っています!
ほんとうは待ってません。が、電験を取得することは、資格が必要な職場では会社に必要な人材と認識されるでしょうし、仕事に自信が持てるでしょう。
実際のところ僕の合格後の気持ちとしては、電験3種を取得できてもう勉強しなくていいという安堵感で気が楽になった。というのと同時に、電験2種は取った方がよいのかしら。しんどいなあ。といったところです。
電験は難関資格なので、取得済みの同僚に引け目を感じなくなるというのも取得した価値がありました。
電験へのチャレンジを考えている方は、合格後の勉強から解放されてグレードアップした自分を想像して勉強に励んで下さい。
以上、電験3種に合格する為の勉強方法と勉強時間のご紹介でした。