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一級電気工事施工管理技士の一次試験の難易度と勉強方法

一級電気工事施工管理技士といえば、監理技術者になれる資格の一つで、経営事項審査で5点加算される資格のため、会社として取得を推奨される資格です。

令和5年度の一級電気工事施工管理技士の一次試験に無事合格しましたので、難易度の体感とどの程度勉強したのかを残しておこうと思います。

一次試験は約2ヶ月かけて学習しましたが、90%は正答できた所感です。
(正答率は公開されませんが)
広く浅くという試験なので、ほぼ過去問の周回に時間を費やしました。

私は電験3種合格後に受験したため、ベースの知識があるので2ヶ月程度の学習期間にしましたが、電気系資格の初学者の方であれば、もう少し時間は必要かと思います。

一級電気工事施工管理技士の二次試験の難易度と勉強方法
1級電気工事施工管理技士の二次試験はどのように勉強して合格したのか。
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一級電気工事施工管理技士の出題形式

92問の出題があり、そのうち選択した60問を解答します。
合格基準は6割の正答率なので、92問中の36問正解すれば合格です。

たったの36問。

問題数は膨大ですが、実は4割の問題が解けるだけで合格します。
※分野ごとに選択する問題数が決まっているので、好きな問題だけを自由に選べる訳ではありません。
※解答必須の問題も8問存在します。

試験時間

午前2時間、午後2時間30分。合計4時間半の長丁場の試験です。
お昼ご飯は準備していきましょう。

解き終われば途中退室ができますが、最後まで残った人だけ問題用紙を持ち帰れます。

公式解答は早めに公開されるので、私は採点のために持ち帰りました。

一級電気工事施工管理技士の難易度

一次試験は一問づつの難易度は高くないので、知っていればそこまで考えること無く解答出来る問題が殆どです。
計算問題は体感としては電気工事士試験と電験3種の間位かと思います。
電験3種のように捻った問題は出ません。
公式を覚えていれば当てはめるだけで解ける問題ばかりですが、範囲が電気工事士より広いので新たに覚えることが多いかと思います。

おおよその出題が過去問の類似問題です。

ただし、範囲が結構広いので、過去問を1年分やるだけでシンドい。
1年分やっても解き終わる頃には最初の方の問題は忘れてしまうくらいに広い範囲です。

この試験の難しさは広範囲の知識を要求されるところにあると思います。

電気中心の出題ですが、土木系や通信系まで実務に必要な知識が求められます。

とはいえ、92問から自分の解答出来そうな問題を選んだうえで6割の正答でよいので、難易度は高くはないと思います。

合格率は40%〜55%ほど。
簡単な問題が沢山出題される試験なので、しっかり準備すれば難なく合格出来る試験です。

使用した参考書


参考書は持ち運びしやすいサイズを優先しましたが、著者の不動さんの本は信頼しているのでこちらを使いました。中身も良い内容です。
A5サイズです。
電気工事施工管理技士の参考書類は大きいサイズのものが多いで、このサイズがありがたい。

最初に範囲の確認の為に一周読んで例題を解きました。

この本は二次試験の解答例が非常に優良なのでおすすめです。

使用した過去問


やはり通勤時に電車で読めるサイズでないと読みづらいのでこちらの過去問を使用しました。
こちらもA5サイズ。

6年分の一次試験と二次試験の過去問の解説があり、問題解説も必要十分で優秀です。

合格のために行った勉強方法

92問出題されますが、36問の正答で合格なので、勉強しない範囲をあらかじめ決めておくことも必要です。

特に電車についての範囲は結構多く出題はされますが、簡単に頭に入る部分以外はほぼ無視しました。

他には通信系の光ファイバやLANの問題は簡単な知識以外はほぼスルーしました。

とはいえ、電車の範囲でも超簡単な問題が出たりもしますので、念の為過去問で出てきた問題の解答は流し読みはしますし、解答必須として出てくる問題は全部確認しました。
通信系でいえば、シングルモードとマルチモードの違いは単純な内容で出題率が高いので頭に入れておくなど。

あとは過去問を周回するだけです。
過去5年分を3回以上回せばおおよそ合格間違いないと思います。

過去問5年分を3回以上解けば合格する(はず)

当然間違えた問題の解説を読み込む必要はありますし、正解以外の選択肢も何故不正解なのかを理解しておく必要があります。

勉強時間の習慣作り

どの試験であれ勉強の習慣作りこそが合否を分けると思います。
この試験は計算問題は少ないので、机の前でないと勉強出来ない内容ではありません。

是非とも通勤時間を活用しましょう。

自分も2ヶ月の学習期間では殆ど机に座って勉強はしていません。
片道約1時間の通勤時間を使って過去問を解き続けたのが勉強時間の9割。
残りは机に座って計算問題を解くことと、覚えづらい内容を集めた復習用ノートを作る時間です。

復習用ノートを作る

毎試験で自分が作るのが復習用のノート。

人の脳みそは繰り返し見たものを短期記憶から長期記憶に移動するようになっています。

そこで、忘れやすくて覚えづらい弱点だけを集めて、毎日の学習の最初に眺めるための自作のノートを作ります。
記入するのは解答に必要なキーワードのみ。
復習ノート 一級電気工事施工
汚字ですが、自分の頭に入れば良いので殴り書き。
特に分野も分けず、ここさえ知っておけば答えられるキーワードを書き込みます。

7回読むと大概のことは忘れないと言われますが、毎日5分10分程度で弱点だけ復習出来るノートを作り、数十回繰り返し読むわけです。
読むときの心構えは、特に気合は入れずに読むだけ。
数十回読むので自然と覚えてしまうわけです。

間違えた問題の解答に必要なキーワードを集めた弱点対策の復習用ノートを作ろう。
毎日ノートを読んで復習しよう。

過去問周回の2周目や3周目で間違えてしまう問題はノートに重要フレーズをメモするなど、ルールを作るとよいかと思います。
ノートが面倒であれば、間違えた問題に付箋を貼って、毎日復習してから学習を始めるなどでも良いかと思います。

試験日の準備

この試験はお昼休みが1時間15分もあります。
午前と午後の試験内容を把握して、お昼休み中に午後の試験内容を総復習ができるように整理しておきましょう。

参考書へ付箋を貼るのであれば、午前と午後で付箋の色を替えてみたり、ノートを分けてみたり。

お昼ご飯は買っておきましょう。
買いに行く時間がもったいないです。

試験中の注意

試験時間は長いですが、結構時間は余ります。
途中退室も出来ますが、余った時間でマークミスが無いか必ず確認しましょう。

選択問題が大多数のため、選択していない問題にマークしていないか念入りに確認しましょう

試験合格後記

学習する分野が広いことと、選択が出来るということで、「この問題は解けるようにしたほうが良いのかな?捨てようかな?」という雑念と戦う事になるので、少し勉強に身が入りにくい試験でした。

結局は過去問5年分を2.5回程解き、電車のマニアックな設問と通信設備系以外はおおよそ解けるようになった気がして試験を迎えましたが、自己採点で90点。

もう少し力を抜いてもよかったかもしれませんが、60点を目指すのも余計にややこしくなるので、100点を目指して80点とれる位を目指すのがよいのではと思います。

一級電気工事施工管理技士の二次試験の難易度と勉強方法
1級電気工事施工管理技士の二次試験はどのように勉強して合格したのか。

以上、『一級電気工事施工管理技士の一次試験の難易度と勉強方法』でした。