警備員指導教育責任者の資格を取得するべく警備員指導教育責任者講習を受けてきました。
この資格は、丸7日を完全に拘束されて講習を受け続けるという精神的に過酷な内容ですが、最終日の試験で8割正解しないと資格をもらえないという鬼のような資格です。
再試験は認められないので、資格を取得するには再度7日の講習を受けるという地獄の諸行。
必ず一度で受からなければなりません!
僕は無事合格出来ましたが、試験情報が少ないのでどうすれば合格出来るかを残しておきます。
合格の手助けになれば幸いです。
2年間で13個の資格を取りまくった具体的な方法。資格を確実に取る為の勉強法とは。
警備員指導教育責任者講習の合格率
正確なデータは公表されてませんが、講師の方の話によれば、8割程度の合格率。
実際自分の時の合格率も8割強でした。
一般的な試験でいえばかなり合格率の高い易しい試験に振り分けられるでしょう。
が、この警備員指導教育責任者講習は、丸7日間を拘束される上、なんと受講料が47,000円もします。
この負担の上で、不合格なら「最初からヨロシク」という血も涙もないくそ資格な訳です。
8割というと五人に一人が落としてしまう訳で、『事業所に必ず資格者が必要』というこの資格の特性上、会社命令で受講する人間が大半なため、落第した方は会社に報告が出来ずに失踪するほかなくなります。
恐ろしい資格。
警備員指導教育責任者講習の出題形式
5つの回答から正解を選ぶ択一式の試験です。
解答はマークシート。
出問は40問。
合格には32問以上の正答が必要です。
警備員指導教育責任者試験に合格する方法
受講の申込み時にテキストと条例集が配られます。
講師が何度も言うのは、「このテキストからしか絶対に出題されません」という言葉。
しかしながらテキストだけ読んでいても頭に入ってきません。
更にはテキストの大半の部分は試験で出題されない訳で、全部細かく読み上げて試験問題を解ける状態に持っていくのは不可能です。
範囲が膨大なので。
講師が『ここは良く出ます』ということは言ってくれるので、テキストにチェックや付箋は貼っておく必要があります。
問題集を買おう
警備員指導教育責任者講習の事務所では問題集を発売しています。
3500円程度で基本教育編と業務別編の二冊が購入できますが、実質この問題集がないと合格は難しいでしょう。
講習会場でその合格しやすい問題集を売ることが、国家資格として如何なものか。という気はしますが、背に腹は変えられません。
必ず買いましょう。
他では売ってないので。
設問毎にしっかり理解することが必要です。
問題集の使い方と問題の難易度
問いの一つごとに、5つの選択肢全てが理解出来るようにしましょう。
選択肢ごとに、なぜ適切か。なぜ不適切か。自分で解説できるように。
この問題集は手を抜いているのか、解説が非常に甘すぎて、適切なものを選択する場合、他が何故不適切かの解説が殆どない。
仕方ないのでテキストで調べながら学習するしかありません。
その方が頭に残るので逆に良いかもしれませんが。
問題の難易度
問題の8割程度は問題集を2,3周していれば難なく正解を即答出来るレベルの問題です。
残りの2割は選択肢を「2つまでは絞れるんだけど、どっちが正解かなあ。」という感じ。
一度最後まで全部解き終えてから、悩む問題を再考するのがオススメです。
講習を聞くより問題を解いていた方が合格出来る
7日間の講習期間中、くそ真面目に授業を受けていてもあまり合格に近づきません。
授業中には講師の話をふわりと耳に入れながら問題を解き続ける方が絶対に合格に近づきます。
講師自身が「この授業では一問出るか出ないかです」なんて事は教えてくれます。
授業毎に集中すべきかどうか判断して受講しましょう。
ちなみに初日の授業は出題頻度はかなり高いので集中する方がオススメです。
問題集は何周すれば合格出来る?
人による。としか言えませんが、授業の内容は警備員が半年に一度受ける警備員指導教育の内容と大差ないので、大概知ってる内容です。
僕は不真面目なので問題集は一周しかしてませんが、無事合格出来ました。
さすがに一周だと不安なので、問題集を3周位すれば落ちる事はないと思います。
警備員指導教育責任者の試験時間
約一時間半時間がありました。(正確に覚えてませんすみません)
時間的な余裕はタップリあります。
途中退室出来ないので後半は寝るしかありません。
警備指導教育責任者講習の合格発表方式
解答はマークシートなので、解答を回収して30分程度で合格発表されます。
落ちた人はその場で帰らされます。
帰る人は全員死んだような顔をしながら帰って行きます。
恐ろしい資格。
警備指導教に7日も講習する必要性は全く感じない
僕は講習で話を聞くだけの時間が生来大嫌いなので、7日間が苦痛で仕方ありませんでした。
問題集を買わないと合格出来ない試験のくせに7日も拘束する意味は全く理解できません。
空港警備の授業のハイジャックと警備の進化の歴史の授業は非常に面白く、記憶に残っていますが、全体的に無駄を多く感じる長期間の講義です。
講師もどうやって時間を潰すか難儀しています。
所詮は7日間受講しないと資格が取得出来ない。という条例を作ってしまったという理由だけで受講させられているに過ぎないと感じました。
五万も支払っているのに、もらった資料を入れた安物の薄いクリアファイルは初日に全員反り返り、安いわら半紙に印刷された問題を解いていると怒りが込み上げて来てしまいました。
申込みのシステムがどうかしてる警備員指導教育責任者講習
東京での申込み方法は電話のみ。
東京中の警備会社が枠を取る為に人海戦術でこぞって東京都警備業協会に電話を掛けまくります。
なので全く電話が繋がらなくなります。
自分は同僚数人に協力してもらい、繋がるまで2時間半かかりました。
電話を受けているのは2,3人っぽい。(雰囲気で予想しているだけですが)
申込みだけで申込み者側の数人の2,3時間を拘束されるという、しかも枠に入れるかが分からないという、どうしようもない大正時代の受付システムのため、東京中の警備会社が迷惑を被っています。
協会の方には早々に改善して欲しいものです。
1.5人工の被害を受けて、何もならない時間となりました。
そもそも、事務所への配置を義務付けている国家資格を定員で切る(それも相当少ない人数で)資格なんて他で聞いたことないんけど、やっぱり警備業ってのはどうかしてる。
さすがにクレーム入れたろと思って公式サイトをみたら、連絡手段は「電話とFAXだけです」と書かれていて、呆れてやめました。
試験に通っても面倒くさい警備員指導教育責任者
合格して喜ぶのはまだはやくて、免状をもらうための申請書の嵐です。
- 住民票
- 申請書
- 履歴書
- 身分証
- 登記されていないことの証明書(2020年から必要無)
- 診断書
- 誓約書
市町村、法務局、病院に行って書類を揃えます。
よくそんなにめんどくさく出来るわ。
なんて思いながら、2カ月かけて書類を揃えて最寄りの警察署に提出に行ってみたら、申請費用は9800円也。
まさかまたお金を取られるとは。
協会の方は金銭感覚がおかしいのではないかしらん。
ちなみに診断書は麻薬中毒じゃないか等に対する診断でしたが、医師も診断書フォーマットを見て「はて?」みたいな反応するのでやめて欲しい。
警備員指導教育責任者講習のまとめ
今まで受験した資格試験の中では圧倒的に酷い部類の試験です。
警備業を兼務している立場のため、職務上の命令で取得しましたが、辛い7日間でした。
講習がこの世で一番嫌いな私なりの感想ですので、あまり鵜呑みにして頂きたくはありませんが、この講習を二度受けることは絶対にないように、これから受講される方は十分に学習して、一度で合格することをオススメ致します。
仕事に必要な資格ですしね。
そもそも申込むのが一番の難関って。
資格界の恥部のような資格です。
無事合格した暁には、ステップアップのために電気主任技術者や電気工事士の資格はいかがでしょうか。
2年間で13個の資格を取りまくった具体的な方法。資格を確実に取る為の勉強法とは。
以上、『警備員指導教育責任者講習の合格率と問題の難易度は?』でした。