消防設備点検資格者は、講習だけで消防設備士各資格者の点検が出来る。という、「ちょっとズルくない?」と思う程お得な資格。
イチイチ一個づつ消防設備士を試験で取りに行くのがバカバカしくなる、とても有用性の高い資格なわけです。
教科書持ち込み可の修了考査(試験)に合格すれば資格がもらえるため、「やったぜ楽勝!」と思ってしまうことでしょう。が気が早い。
実は消防設備点検資格者の修了考査は思った以上に難易度が高いのです。
消防設備点検資格者は受講金額が異常に高く、講習期間は3日間のため、試験に落ちると泣いてしまうことでしょう。
会社の費用で受講している方は特に号泣でしょう。
修了考査に備えて事前に対策しておきましょう。
2年間で13個の資格を取りまくった具体的な方法。資格を確実に取る為の勉強法とは。
消防設備点検資格者合格への対策
試験は初日に購入する電話帳のような講義資料を試験に持ち込み可能です。
その電話帳を三日間で講義を受け、その内容をテストされるわけですが、問題の内容が実にレベルが高い。
しかも試験時間に余裕はありません。
何せ一回の講習で4つ分(二種は3つ)の消防設備士の内容を詰め込むわけで、当然専門的な設問だらけ。
それを電話帳から答えを探すわけです。
が、ナカナカ答えは見つからない。
だって分厚いんだもの。
そう。消防設備点検資格者の効果測定はいかに早く答えを電話帳から見つけ出すかにかかっているのです。
付箋で目次を作れ!
実は消防設備点検資格者の試験に出るポイントは講義中、講師が教えてくれます。
「ここ、重要です。」「ここ、覚えておかないとまずいよ。」みたいに、ああ、ここは試験に出題されるのね。と結構はっきりわかるように教えてくれます。
ただ、三日間に渡る講義のため、全て記憶することは不可能。
ポイントの部分にチェックを入れても、それが何ページにあるか、電話帳から探し出すのも困難です。
試験に出題されるポイントが発表されたら、必ず付箋を貼りましょう。
さらに、付箋には、どんな内容かを記入しましょう。
そして、電話帳の本文にもチェックを入れましょう。
「試験に出る」と講師から伝えられた部分はほぼ100%出題されます。
三日間の講義が終わると、数十枚の付箋がズラリと並ぶことになるでしょう。
消防設備点検資格者の合格基準
公式ホームページで以下の記載があります。
各分野ごとに50%以上で、かつ全体の問題数の70%以上正解した者を合格とします。
教科書持ち込み可でこの基準なので、特に厳しい基準ではないでしょう。
32問の問題が出題されます。

三日間の地獄の講義
消防設備点検資格者は、一種と二種があり、両方取得することで消防設備士の1種~7種の資格と同等の点検を行うことが出来ます。
つまり、コンプリートするには三日間×2回行かなければならない。
結構辛いです。
しかも、講義中寝てしまうと出題ポイントが分からず効果測定は落としてしまうでしょう。
僕は6日間連続で行ってしまいましたが、ずっと頭がボーっとしてました。
消防設備点検資格者の受験資格
受験が決まった方向けの記事だったので後回しにしてしまいましたが、この資格には受験資格が必要です。
以下公式ページからの引用です。
- 甲種又は乙種の消防設備士
- 第1種又は第2種電気工事士
- 1級又は2級の管工事施工管理技士
- 水道布設工事監督者の資格を有する者
- 建築物調査員、建築設備等検査員(建築設備検査員、昇降機等検査員、防火設備検査員)
- 1級又は2級の建築士
- 技術士の第2次試験に合格した者(機械部門、電気・電子部門、化学部門、水道部門又は衛生工学部門に係るものに限る。)
- 第1種、第2種又は第3種の電気主任技術者
※ 電気事業法(昭和39年法律第170号)附則第7項により電気主任技術者免状の交付を受けているとみなされている者は該当します。
- 1級、2級又は3級の海技士(機関)
- 建築基準適合判定資格者検定に合格した者
免状等(注3)
の写し
(コピー等)- 消防用設備等又は特殊消防用設備等の工事又は整備について5年以上の実務の経験を有する者
その他も受験資格となるものはありますが、レアケースなので、詳細が必要な方は公式ページでご確認下さい。
再考査もあります
3450円で修了考査の再受験可能。
さすがに三万以上のお金をもう一度払えませんよね。
ただ、一年以内に申し込まないと受験資格がなくなります。
消防設備点検資格者のまとめ
案外難しい資格だとお伝えはしましたが、実際のところあまり不合格になるような試験ではありません。
が、不合格になった方も結構いらっしゃるようなので、準備はしっかり(付箋をいっぱい持ってく)しておきましょう!
防火防災管理者の効果測定とは雲泥の難易度ですので。
消防設備点検資格者は、消防設備士乙種と同じく点検だけの資格です。
興味がある方は、工事もできる上級資格である甲種の消防設備士にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

以上、『消防設備点検資格者の修了考査は想像以上に難しい!?試験対策は?』でした。