お笑い芸人になる。と若かりし頃から心に決めているとして、学校はどうすべきか。
とても悩む問題だと思います。
「必ず売れる、俺はカリスマだ。」
という人は、高校を卒業したら即養成所に行くのが正解かもしれません。
しかしながら、僕は断然大学への進学をオススメします。
普通の大学ではなく、高学歴と呼ばれる大学に。
芸人を10年続けて逃げるように辞めた私が、お笑い芸人という勉強と最もかけ離れた存在になぜ高学歴が必要なのかを解説します。
ちなみに僕は関東圏の地方国立大学卒です。微妙です。
高学歴芸人の発言には付加価値が付く
悲しいかな芸人風情が社会的、政治的発言をしても、「芸人が何言ってんだか。」という印象になりがちですが、その芸人が中退であったとしても高学歴だった場合、なんとなく信頼度が高まってしまうという現象が起こります。
特に言えば、タモリさんは早稲田中退。
ビートたけしさんは明治大学中退。
このお二人がニュースのコメンテーターをしていたり、教育的な番組に出演していても違和感を感じないのは、学歴があるため元々頭の良い人という信頼感が効果を発揮している部分もあります。
当然、芸人としての力量が段違いだから、その他の仕事への信頼感も高いという部分の方が大きいとは思いますが、テレビ局側も、科学検証番組や数学についての番組だったら「明治大学の工学部に在籍していたビートたけしさんは理系の素養もあるので番組が面白くなるだろう」という発想になるのは間違いありません。
オリエンタルラジオの中田くんもコメンテーターをやっていましたが、慶応ボーイという肩書きがなければ、例え能力が変わらないとしても見向きもされないでしょう。
東国原さんは大人になってから早稲田に入学し、頭の良さを証明し、県知事になりました。
早稲田に在籍するという信頼を得るステップがなければ、元々のそのまんま東さんの芸風で県知事になることは難しかったと思います。
現実問題、学歴というのは人物の印象、評価の大きな一つになってしまっているのは紛れもない事実です。
いいことか悪いことかは別にして。
高学歴は仕事の幅が広がる
カズレーザーさんはかなりのイロモノ芸人感がありましたが、立命館大学卒というきっかけでクイズ番組に出演して大人気になりました。
高学歴というだけで、クイズ番組の仕事は明らかに増えます。
芸人はネタだけでは生き残る事が大変です。
フリートークの強さは絶対に必要ですが、その他に得意分野を作っておくのも生き残るすべです。
大学入試という、芸人以前の努力は、芸人になってからずっとプラスに活き続きます。
それは、芸人になってから仕事を得る上で、とても楽な方法とも言えます。
学歴は売れなかった時の保険になる
僕の場合は、大学卒業後10年間芸人として生きていましたが、30過ぎた頃から仕事も減り、将来への不安で潰れそうになっていました。
そして32歳で就活開始。
自分の学歴は、地方国立とはいえ難関大学にも一応数えられる大学だったため、就職活動の上で多少の強みになりました。
とはいえ、32歳の僕の企業へのエントリーは9割以上が書類落ちです。
なんとか頑張って今でこそホワイト企業でふんぞり返ってますが、高卒だったら今の会社には採用されていなかったと思います。
僕がホワイト企業に採用された就活の具体的方法はこちら記載しました。
まとめ
僕は学歴至上主義というわけではありません。が、芸人をやる上で学歴があるかないかで考えれば、あった方が絶対にプラスに働きます。
芸人としての仕事を増やすためにも、念のための保険のためにも高い学歴を作っておくことがオススメです。
ちなみに、15年前の東京NSCの場合ですが大学卒と高校卒は半々位です。
大学の4年間が無駄と感じることもあるかもしれません。在学中に養成所に入るのも大変ですが、一つの手ですね。
以上、『お笑い芸人になるならいい大学に行っといた方がいい。学歴はどこでも重要だ!』でした。