お笑いを始めるなら養成所に入るのが昨今の主流な方法ですが、各社のお笑い養成所を比較できるように、学費、出身芸人、特徴をまとめてみました。
NSC(吉本興業)
- 学費
- 所属芸人
- 通学期間
- 特徴
入学金:108,000円(税込)
授業料:324,000円( 税込)
傷害保険料:5,000円(非課税)
計43万7000円
ダウンタウン、フットボールアワー、チョコレートプラネット、アイパー滝沢、他多数
4月から一年間。
卒業時、自動的に「よしもとクリエイティブエージェンシー」に所属ができる。
講師はそれなりに名が通っている人が多い。
売れるまではゴミ扱いされる。
給料はダントツ安いですが、チャンスはダントツに多い。
松竹芸能タレントスクール(松竹芸能)
- 学費
- 所属芸人
- 通学期間
- 特徴
入学金 100,000円(税抜)
授業料 250,000円(税抜)
計350,000円
笑福亭鶴瓶、ますだおかだ、安田大サーカス、他多数。
4月から一年間。
東京校、大阪校がある。
授業は隔週の週2。
東京校は授業が土日(隔週)なので、サラリーマンでもチャレンジ出来るのは熱い。
学費は安いけれども、隔週の週2なので密度は薄い。
スクールJCA(人力舎)
- 学費
- 所属芸人
- 通学期間
- 特徴
計600,000円(税込)
おぎやはぎ、アンタッチャブル、東京03、アンジャッシュ、ドランクドラゴン、他
5月から一年間。
規模に比べて有能な芸人さんが多い印象。
人力舎に所属するには卒業検定での合格が必要。
おぎやはぎさんが、過剰な上下関係を嫌っており、NSCよりは先輩とフレンドリーに対話が出来る環境だが、事務所外で芸人人口が最も多い吉本芸人との礼儀に対する考え方には差があるので、事務所外では気を付ける方がよい。
マセキタレントゼミナール(マセキ芸能)
- 学費
- 所属芸人
- 通学期間
- 特徴
入会費¥35,000、授業料¥63,000
計98,000円
ウッチャンナンチャン、出川哲朗、バカリズム、ナイツ、三四郎、いとうあさこ
前期:4月から6月の3ヶ月。
後期:10月~12月の3ヶ月。
短期間なので格安。授業は週一度。
事務所への所属方法は
「プロとしての可能性を認められた場合、マセキ芸能社所属タレントとしてデビュー。」
とのことで少々曖昧なので、腕に自信があるなら格安で所属出来るかもしれない。
太田プロ
- 学費
- 所属芸人
- 通学期間
- 特徴
入学金 30,000円(税抜)
年間授業料 300,000円(税抜)
プロフィール写真代 10,000円(税抜)
総計は税込み374,000円
有吉弘之、劇団ひとり、土田晃之、他
4月から一年間。
卒業後には半年間は仮所属、その後審査に通れば正式所属できる。
ホリプロ笑売塾(ホリプロコム)
- 学費
- 所属芸人
- 通学期間
- 特徴
入学金100,000円(消費税別)
授業料年額320,000円(消費税別)
計420,000円
渡辺正行、さまぁ~ず、つぶやきシロー
4月から一年間。
卒業時、優勝者はホリプロコムとの専属契約ができる。
優勝出来なかったらどうするんかな。
ワタナベコメディスクール(ワタナベエンターテイメント)
- 学費
- 所属芸人
- 通学期間
- 特徴
入学時期は一緒でもさまざまなコースがある。
お笑い芸人プロフェッショナル···週4回15時間
1320,000円。
お笑い芸人総合···週3回8時間
720,000円
お笑い芸人土曜コース
お笑い芸人日曜コース
610,000円
あばれる君、ハライチ、イモトアヤコ、四千頭身
4月生: 4月から一年間。
10月生:10月から一年間。
結構学費がお高い印象。
ただ、ワタナベエンターテイメントはオーディションを盛んに行っているので、オーディションで好成績を残せばそのまま所属や、養成所の学費免除などの特典がもらえます。
半期入学があると先輩後輩がややこしいかも。
サンミュージックアカデミー(サンミュージック)
- 学費
- 所属芸人
- 通学期間
- 特徴
入学金200,000円(税抜)
授業料年額200,000円(税抜)
計400,000円
カンニング竹山、メイプル超合金、小島よしお、ベッキー、他
5月から一年間。
11月から一年間。
一発屋製造工場と呼ばれながら、一発ではなかなか消えない芸人が多い謎の事務所。
女優さんの所属も多いので楽しいかも。
どのお笑い養成所がオススメなのか
養成所を選ぶ際に考えるべきは、
- 養成所の学費
- 出身の先輩芸人
- 卒業後に出演しやすい場はあるのか
- 事務所所属後の給与は
などがあると思いますが、売れるかどうかは結局本人の努力と才能と運次第です。
吉本だけは段違いに給料が安いのは確か。
最大手NSCを選ぶべき?
最も人口が多く、授業料の割に他養成所より中身が充実している気はします。
相方探しの所から始めるならNSCが一番かもしれません。
人数が多いだけあって、NSC内、よしもとの若手芸人内での競争が激しいのがデメリットとも言えるし、ライバルが多い中で頑張る方が成長しやすい環境とも言えるかもしれません。
残念ながら、規模が大きいだけあって、全く実力のない若手構成作家が若手芸人のネタを見る環境があり、才能を大きく花開くまでに無駄な時間を過ごす可能性もあります。
チョコプラが良い例。
卒業生を全員受け入れてくれるのは、どうしても芸人になりたい人間にとってはありがたいですね。
給料は0円ですが。
お笑い養成所は授業の密度だけで決めてはいけない
結局の所、
- 自分が作ったネタをより良くする為のアドバイスをもらう
- 自分が面白い事を認めてもらう
- 事務所に所属する為の手段
- 発声練習
が養成所に行く側の目的であって、表現やダンスや演技の授業なんてクソ役にも立たない訳です。
ネタを思い付く経験の一つにはなるかもしれませんが。
そう考えると、週一程度で重要な授業だけが凝縮され、他の時間はネタ作りとアルバイトに励む方が効率的かもしれませんね。
コンビの状態で入学するなら特に。
お笑い養成所のまとめ
はっきり言って、どの芸人養成所に行っても人生を無駄に消費するだけ。
行くのはオススメしません。
(こんだけ紹介しといて辛辣ですみません)
でも、お笑いに人生をかけられる稀有な人は行ってみてもいいかもしれません。
人生の中で好きな事に本気で打ち込む時間があっても良いとも思います。
僕は10年間も消費してしまいました。
職業として成立させられたら最高ですね。
ただし、才能の無さに気がついてしまったり、情熱が尽きてしまったのなら、潔くスパッと辞めてサラリーマンになることも強くオススメ致します。
面白くない芸人が芸人であり続けるのは誰も得しません。
以上、『お笑い養成所一覧の学費と特徴を比較してみました。』でした。