昨今の在宅勤務のリモートワークが推奨される中、家にデスクがないと中々辛い。
座イスで仕事などしていたらお昼寝してしまうのがオチ。
ということで、簡単なDIYで頑丈でオシャレなデスクを作ってしまいましょう。
- 安い
- 早い
- 頑丈
- 簡単
という条件で、簡単に精度高く作製する方法をご紹介します。
材料費は1万円以下、作業時間は1時間程度が目安です。
机のサイズを考えよう
天板のサイズ、高さ、幅は快適さ、執務の効率性にも関わるので、熟考しましょう。
高さ73cm×幅115cm×奥行50cm
で製作しました。
机の高さを考える
デスクは世の中のおおよそは70cm〜75cm程の高さで作られています。
大体のオフィスで使用されるデスクの高さは70cm。
同じ使用感を目指すのであれば70cmで作製しましょう。
無印良品のデスクも70cmです。
無印良品のダイニングテーブルは73cm。
工業デザイナーであるジャン•プルーべの名作デスクである『コンパス ディレクション』は高さが73cm。
今回は自分が身長180cmのため、少し高めの73cmで作製します。
机の奥行を考える
使用感として快適さを求めると、60cm〜70cm程の奥行がある方が好ましいです。
通常の事務机は奥行70cm。
無印良品のデスクは奥行55cm。
55cm以上は欲しい気はしますが、ホームセンターなどで流通している集成材は50cm幅or91cm幅です。
今回は材料費とカットの手間を勘案し、50cm幅で作製します。
奥行50cmでパソコンを置くとこんな感じです。
正直ちょっと手狭。
60センチはあったほうが使いやすいと思います。
机の幅を考える
幅は広い方が当然作業性が良いですが、設置位置との都合で考える他ありません。
100cm以上はあった方が快適だと思います。
今回は115cmで作製。
机のデザインを考える
超シンプルで、接合に難しいテクニックが不要、かつオシャレさも兼ね備えたデザインを目指したい。
という事で、天板と同じ幅の板で支える『コの字型のデスク』が普遍性とデザイン性と作業の簡易性を備えた机ではないかと考えます。
机の材料を揃える
なるべく手間なく、更には安く、精度の高い材料を揃えたい訳です。
それにはホームセンターなどの木材カットサービスがベストアンサーです。
大きめの板を購入し、その場でカットして貰います。
カインズホームの場合、1カット50円。
カット前の板は、2100×500×25mmの板を2枚購入。
1枚4480円。
2枚とカット代で1万円以下。
バカ安です。
用意する板のサイズ
厚さ25mmの板を使用して奥行50cm、幅115cm、高さ73cmのデスクを作る場合、以下のサイズの材料が必要です。
図面でカット長さを指示する場合、通常はmmで依頼します。
脚の長さは天板厚さを引く。
幕板は強度を上げる為には必要です。
幕板の板幅210mmについては好みです。幅が広い程頑丈になります。
僕は余った板の幅がちょうど良かったので210mmに。
ちなみに2100×500×25mmの板を2枚購入すると机だけだと結構余ります。
余った部材で椅子も作れてしまいますので、是非作りましょう。
事前に椅子のサイズを含めてどうカットするかは考えておきましょう。
こちらは自分がカットした図です。
これでカット代400円。
奥行を大きくしたい場合は、91cm幅のものを希望の幅にカットしてもらいましょう。
材料が揃いました。
電ノコと時間をお持ちの方は自分でカットを検討しても良いかと思いますが、ホームセンターでの高精度なカットと、カット前の原木を持ち帰る労力を考えるとホームセンターのカットが良いかと思います。
必要な工具一式
- インパクトドライバー
- 下穴用ドリル
- コーススレッド
- ダボ錐
- ダボ
- ダボ切りノコギリ
- コーナークランプ
インパクトは14.4v程度のパワーのあるものが良いです。
僕はRYOBIを愛用しています。
電池パック2個付きの、急速充電タイプがオススメです。
充電待ちがありません。
木工専用が作業性が良いです
ビスです。
頭径が8mm以下、半ネジの必要があります。
理由は施工中の解説にて。
ビス頭をダボで隠す為の穴開け用。
刃が真っ直ぐで板を傷付ける事無くダボをカットできる。
これがないと始まらない。2個必要。
デスクの脚を固定する
机の作製で最もネックなのが脚の固定かと思いますが、ホームセンターで高精度にカットした板自体を脚にする場合、完成後のガタツキの心配は無用です。
ビスを打つ前に天板と脚を垂直に固定が出来さえすれば。
そこで活躍するのが『コーナークランプ』
2個使ってガッチリホールドしましょう。
下穴を開ける
下穴を開けます。
50センチ幅の板に5点固定とします。
25mmの板厚なので、端から17mm程の位置に目印を付けて置きましょう。
下穴を開ける利点として、
- 板割れを防ぐ
- ビスを真っ直ぐ打つことが出来る
があります。
ビスが真っ直ぐ打てず、斜めに打ってしまった結果板からビスが飛び出してしまうと悲しい結果になるので、下穴は開けましょう。
ドリルは木工用の下穴錐がオススメです。
木工専用のドリルは食い付きが良く、先細りした形状のためビスの保持力が高いです。
3mmの下穴を開けて、3.8mmのビスを打ちます。
ダボ穴を作る
ビスの頭を隠す為の工程です。
ダボ用の穴を開けて穴の奥にビスを打ち、ダボでビスの頭を隠してキレイな出来上がりを目指す訳です。
ダボ用のドリルビットを先程開けた下穴用の穴に合わせて穴開けします。
このような穴が出来上がります。
ビス固定しよう
先程開けたダボ穴の奥にビスを打ちます。
ビスの選び方ですが、
- 半ネジであること
- スリムタイプのコーススレッドを選ぶ
事が重要です。
なぜ半ネジを選ぶのか
半ネジはビスの根元部分にネジが切っておらず、ツルツルです。
天板からビスを打つ事を考えると、このツルツルの部分は天板部分に、ネジ部分は脚用の板に食い込んでいきます。
この状態でネジを締めることで、天板と板の間に強い引っ張り力が起こります。
この強い引っ張り力で接合部分を固定する訳です。
全ネジタイプの場合引っ張り力は発生せず、板の間にスキマが出来た場合、いくらネジを回してもスキマは縮まりません。
ビスを打つときは引っ張り力で固定することを意識して、インパクトドライバーで強めに回しましょう。
スリムタイプのビスを選ぶ理由
今回は8mmのダボ穴を開けて、8mmのダボを打ち込む訳ですが、通常のコーススレッドはビス頭は8mmかそれ以上なので、打ち込む時にダボ穴が広がってしまいます。
当然ダボがガバガバになって仕上がりが悪くなってしまいます。
頭径が8mm以下のビスを選びましょう。
以下のコーススレッドは頭径7mmです。
元々10mmのダボ穴を開けるのであれば普通のコーススレッドが使えます。
脚を両側へ固定
左右で同じ作業をすれば、もう机になりますね。
幕板を固定
天板幅から板厚分を差し引いた長さの幕板を用意してましたが、幕板を付けることでコの字型デスクの強度が跳ね上がります。
左右からビス固定しましょう。
背面にピッタリの位置に幕板を付けると、机の移動の際に手の引っ掛かりが無くなってしまうので、1cm内側に固定しています。
横から固定したら、天板側からも2点程止めて歪みが起こらないようにしておきます。
この時点でほぼ完成で、デスクとして機能するようになります。
ダボ穴の処理
ダボ穴にボンドを3滴程入れます。
ダボを打ち込みます。
ダボはボンドの水分を吸収して膨張するので、穴に密着します。
乾燥を待ちましょう。
ダボのカット
ボンドが乾燥したらダボを専用のノコギリでカットします。
通常のノコギリは刃が左右に少し拡がっていますが、ライフソーは刃が真っ直ぐ。
ライフソーをしならせて板に押し付けると、板にピッタリ吸い付いて、板を傷付けずに面合わせでダボをカット出来ます。
最後にヤスリを掛けたら板と同化します。
机の完成
シンプルで頑丈な使い勝手の良いデスクが完成しました。
簡単な作業しかないので、ボンドの乾燥時間を除けば頑張れば1時間で作業は完了するのではないでしょうか。
後はそのまま使うも良し、汚れ防止にニスを塗るも良し。
工具を揃える必要はありますが、1万円以下の材料で作ったデスクとしては上質ではないでしょうか。
椅子分の材料も取れてしまいます。
ミスの起こり辛い簡単な工程なので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
家具用の木材を購入場合はこちら。
ちなみに、余った材料で名作スツール「ウルムスツール」風の椅子を作成しました。
机に抜群にフィットします。
とかいいながら、ウルムスツール風の椅子は長時間のPC作業には全く向きません。
一時間で背中が痛くなってきます。
在宅で仕事をする場合はしっかりとしたオフィスチェアを購入されることをオススメします。
こちらの椅子はコストパフォーマンスが高い非常に座りやすいSTEELCASEのオフィスチェア。
背中が痛くて辛くなったので自分も使用中です。
以上、『1万円以下で机を作る!簡単DIYで頑丈でオシャレなデスクを作ろう。』でした。