ベランダがボロボロであります。
この家を購入した当初から見て見ぬふりをしていましたが、ここ近年は奥様が洗濯物を干しに出る度に床の軋み音が隣三軒まで響き渡る状態に。
ということで、プラスチック製の劣化しまくったベランダ床材を木製のウッドデッキ材にDIYで更新することにしました。
結果はこの通り。
木材はセランガンバツ。悪くない。
使用した工具
•インパクト
折角買うなら14.4V〜18Vはあったほうがよいです。
•丸ノコ
手ノコでも良いですが、やはり丸ノコは仕上がりがキレイ。
ハイコーキなのにこの値段はお買い得。
劣化したベランダの床材を撤去
奥様からベランダへ呼び出しを受けた。
「もう、わて限界やねん」
その表情には諦めと怒りと少しの悲しみとを織り交ぜた感情がうごめいており、私は恐怖した。
一体何の話かと恐れおののいていると、「もうこのベランダ歩く度にとんでもない音が鳴り響いてしんどい」とのお話であった。
確かにボロい。ボロすぎる。
以前から屋根裏に潜って断熱材増強してる暇あったらベランダ先に直せや。という視線を感じることはあった。
が、ベランダの床の構造が良く分からないし思ったよりお金が掛かりそうだったのでスルーしていたのだ。
しかしながら、歩く度にギーコギーコと鳴り響く騒音を自らたてながら洗濯物を干すのはやはり辛かったでしょう。
洗濯物を取り込むときも言わずもがな。
ということで、私はにっくきベランダの床材をその場で引っぺがし始めた。
奥様の笑顔を取り戻すんや。
本来であればビスを外せば床材は取り外せるですが、もう築30年を迎える我が家ではビスの頭も腐っております。
なので、もう力任せに引っぺがすしかない。つらい。
エアコン室外機を逃がす
エアコンの室外機が置いてあるのもベランダのリフォームに億劫になっていた理由の一つ。
でしたが、木材に一旦逃がして思ったより問題なく進みました。
解体後の掃除
床を剥がすと当然30年分の汚れが顔を見せます。
チョイチョイお手伝いに来ては数分で姿を消す息子たちが掃除を少しだけ手伝ってくれました。
解体と掃除で一日掛かり。
ベランダの構造
我が家のベランダの構造は、両サイドの壁の端から端までアルミの金物が固定されており、その金物に根太となるアルミの角材が渡してあります。
アルミの角材に対して直角に床材を置いて、根太にビスで固定するわけです。
床面には一面にトタンが敷いてあったため、防水に問題はなさそう。
アルミの金物を補強する
一部踏むと沈んでしまう場所があり、見ると金物を壁へ固定しているビスが腐ってグラグラの場所が多数。
固定場所を6箇所程増やすことにしました。
ドリルで穴開け。とても大変。
防水のため変性シリコンを打つ。壁とアルミの隙間にコーキング材が拡がるととても良い。
そこにモルタル壁用のビスを打つ。
下地に打ちたいのだけれども、下地が一切分からないので、モルタルにもガッチリ固定するらしいグッドビスで固定。
まじで固定されました。グッド。
ただ、2度打ち(固定されたビスを緩めてもう一度打つ)すると、固定力がガタ落ちしました。
根太の固定も多々やり直し、整いました。
床材を買いに
アルミ製の人工木材にしようかしら。劣化しないしね。なんて思いながらカインズホームPROへ。
なんやねんこのオシャレな感じのデッキ材は。
まあまあお高いけれども、人工木とそこまで変らない。
ハードウッド。
商業施設のウッドデッキ材として多く使われる。
トゲが出やすいので素足には向かない。
ハードウッドのデッキ材としてはランクは高いものではないけれど、素足で歩きにくいというネック以外は言うことない。
カインズホームでこんな出会いがあるとは。
木材は劣化しやすいのではないか?という奥様からの懐疑的な意見もかい潜り、無事にセランガンバツで進められることになりました。
20mmの場合は根太の間隔は500mm以下が推奨。
それ以上根太の間隔が開く場合は30mm厚などを選ぶ必要があります。
30mm厚になると費用は1.5倍に跳ね上がります。
我が家は約9m×1.5mの小ぶりなベランダですが、必要な材料を揃えてレジに進むと『97168円也』。
手を震わせながらカードを切る。
血の涙が出て前が見えないので、小休止してからカインズホームのトラックをお借りして自宅へ運んだ。
6歳の息子たちと一緒にトラックに積込む。
木材をベランダに運ぶ
長物を二階へ運ぶのも難儀なのですが、奥様に庭から木材を立てて持ち上げてもらって二階のベランダで自分がキャッチするという流れで約20枚の板を運びました。
使用したビス
木材を貫通してアルミにビス止めする形になりますが、リーマフレキビスというものが、ビス周囲の羽根で木材を削ってドリルビスでアルミに穴を空けるという、木材と金属の接合に使われるようです。
ということでステンレスのリーマフレキビスを購入して使ってみましたが、羽根の部分でアルミまで削ってしまうようで全くビスが効きませんでした。
悲しい。
3つ購入してしまったので、未開封の2つは土下座をしてカインズホーム様に返品させて頂き、通常のドリルビス(若井産業だとダンパ)を購入し直し。
こちらでガッチリ固定出来ました。
ステンレスのビスってメチャ高いので失敗すると血の涙が出ます。
セランカンバツを張る
朝から少年達もやる気である。
下地の根太は整えてあるので、あとはインパクトドライバーで固定していくだけなので、子供に出来ることは板を並べることくらいなのだけれども、みんなで一緒に作ったという経験が大事なのだ。
作業を進めていると息子から質問がでた。
「暑いからYOUTUBE見てきていい?」
まだ始まって5分も経っていなかったがパパはOKした。
DIYというのは元来孤独なものである。
木材の長さ調整
長尺の木材は結構長さがバラバラだったりするのでカットして整えつつ、ベランダの長さに合わせます。
2700mmの木材も実際測るとちょっと長め。
根太の位置も含めて長さを検討してカットしていきます。
カットしてから持ってこればよかった。丸ノコを使うには少々狭い。
セランガンバツに下穴を開ける
まずは根太のアルミと重なる部分に下穴を開けます。
ビスの間隔が均等の方が美しく仕上がるはずなので、差金で計測しながら下穴を開けます。
ドリルビスを打つ
当然ながら隙間も均等だと仕上がりが美しいので、スペーサーを挟みながらビスを打っていきます。
やはり木材は歪みがあるので、こういう金属のヘラで寄せて真っ直ぐに矯正しながら固定します。
中央の木材は木目がウネっているので、結構な歪みが出ていました。
購入時に気がつけば避けた方が良いですね。
エアコン下の床材
端材の上に逃しておいたエアコン。
周りからセランガンバツで攻めていき、エアコンの下にも差し込む。
ドレン管は木材の上にドレン水が流れないように、端に隙間を開けてドレン管を差し込む形にしました。
コケが生えたら悲しいですからね。
良いですね。
セランガンバツのベランダの完成
セランガンバツにして良かった。
そう思える仕上がりになりました。
歩いてももうギーコギーコ言いません。
奥様も笑顔で無駄に歩き回る。
総工費約10万。作業は丸2日掛かりました。
以上、『ベランダの床をウッドデッキ材でDIYリフォーム』でした。