システムキッチンをDIYで取り付け出来るのか。
誰もが一度は考えてしまうことでしょう。
キッチンは業者に頼むと100万円前後は掛かってしまいます。
しかしながら、DIYで頑張ってみると、なんと24万円で最新のシステムキッチンが取り付け出来ました。
システムキッチンは部品は完成されているので、巨大なプラモデルを作っているようなものです。
今回はキッチン廻りの最後の工程、キッチン本体の取り付けです。
ここから
ここまでの施工です。
キッチンの撤去、換気扇等を含む全体の工程はこちらから見ていただけると幸いです。
キッチン本体は水道の接続や、ガスレンジの据え付けがあるので、システムキッチンの取り付けの本番と言えるでしょう。
基本的にキッチンを買ったら付いてくる施工説明書通りに進んで行けばうまくいきます。
新品のシステムキッチンを安く手に入れる方法はこちらをご参考下さい。
本記事は僕が購入したトクラスのシステムキッチンの取り付けのご紹介ですが、トクラスは天板が人造大理石という他社のものより圧倒的に頑丈なのでオススメです。
施工途中の写真が少なめですが、可能な限り詳しく書いたので、参考になれば嬉しいです。
ちなみに、ニトリでも非常に安くシステムキッチンを販売しています。20万以下。
が、設置工事費が25万程掛かってしまいます。
やはりDIYが最安です。
キッチンの給水排水、換気扇位置の確認
まずはキッチン取り付けの前提として、現状の水道管の位置、排水位置、換気扇位置を考慮して、設置可能なキッチンを購入しましょう。
購入の際、以下のような取付設置図を貰えると思うので、設置可能かの確認が必要です。
多少の位置ずれは、水栓のフレキ部分(ジャバラになって曲げられる部分)、排水管のフレキで吸収出来ますが、排水位置が手前過ぎると引き出しが収まらなくなるので、事前の位置変更が必要かもしれません。
最近のシステムキッチンは、引き出しの容量を最大化するため、配水管の位置が壁際10センチ以内になっています。
僕は自分で位置変更もやってしまいました。
床下の配水管をフレキ管に変えて位置変更。
もしもそこまでやる場合は逆勾配にならないように気をつけましょう。
それではシステムキッチンの施工手順をじっくりご紹介します。
まずは水道の止水栓を外しましょう
止水栓をいきなり外したら死亡します。最初に家の外にある大元を閉めます。
水道局の配管と家の配管の境目にあります。水道局のおばちゃんが検針で見てる所ですね。
次に、キッチンの蛇口を開けてみて水が止まってるようなら止水栓を外します。
止水栓はキッチンの内側にくるので、まずは止水栓を外して配管だけの状態にします。
壁から温水と冷水の二本の配管が出ている状態です。
配管の通る穴を開けたキッチン本体を、二本の配管をズボッと通しながら設置して、内側から止水栓を取り付けて挟む形になります。
上の図の止水栓部分だけ外すと旧キッチンが外れ、新キッチンをセットしてまた止水栓を取り付けます。
大元の止水栓では完全に閉まらなくて水が出続ける場合は、洗面台などの蛇口を開けて圧力を逃がしてあげると水はほぼ止まるでしょう。
配管の中に残った水は出てくるので、バケツ等は用意しましょう。
止水栓を外すときは、パイプレンチで配管を固定しつつモンキーで止水栓を回すと安全です。
パイプレンチは丸い金属製のパイプをギザギザで挟み込んで、回したりホールドできます。
配管を固定しつつ回さないと、壁の中で配管が折れて大惨事になるかも!
外れたらネジ部分に付いてる古いシールテープ(ネジ部分についている白いテープ。水漏れ防止用のもの)を取っておきます。
キッチン本体の引出しを抜いて仮配置しよう
配送されたときは引出しがセットされています。重いし、内側からも施工するので、全て外しましょう。
そして設置予定の位置に仮置き。
トクラスのキッチンは本体が3つに別れてるので、3つの高さがあってるか、水平器で水平取れてるか確認。
キッチン本体へ配管用の穴あけ
仮置きしたキッチン本体へ配管の位置を墨だし。穴あけ。
穴位置がずれると水道管が挿入出来ないので、精密に計測するか、実際にキッチン本体と配管を当ててみて墨出ししましょう。
位置が決定したら水道管とガス管分をホルソーなどで穴を開けします。
ホルソーはインパクト用かドリルドライバー用かお間違えなきよう。
インパクトは14.4vか18vのパワーのあるものが良いです。
僕はRYOBIを愛用しています。
電池パック2個付きの、急速充電タイプがオススメです。
充電待ちがありません。
トクラスのシステムキッチンは排水管の穴あけはこの時点では必要ありません。あとで内側のカバーに穴開けします。
システムキッチンの本設置
一番左の本体の、水道用に開けた穴に配管をスコッと入れて、最終的に設置する位置に配置。3分割されたキッチンを繋げていく。ネジ込み中にズレないように、クランプ等で固定するとネジ込みやすい。
高さにズレがあったら床との間にスぺーサーを挟んで調整。
購入したシステムキッチンのセットに一緒にスペーサーが付いてきます。
ぼくの家は床の水平が取れていたのでスぺーサーは使ってません。
次に壁への固定。キッチンパネルが施工済の上にキッチン本体を乗せる形になるので、キッチンパネルが貼ってない下の部分にパネルの端材を挟んで垂直を取った上で壁にネジを打っていきます。
止水栓の取り付け
シールテープを巻いてキッチンの内側から止水栓をねじ込む。
シールテープはねじ込む回転方向と同じ方向に巻きましょう。そうするとねじ込むときにシールテープがクシャクシャになりません。
写真は洗濯機の蛇口交換の時の写真ですが参考に。
シールテープは配管のねじ込み部分の微少なすき間を埋めていくものなので、必ず必要です。たっぷり巻きましょう。
ねじ込む時は、配管をパイプレンチで固定しつつモンキーでまわしていく。
しっかり配管を固定しないと壁の中で配管が折れるかもしれないので注意。
キッチン天板をのせる
キッチン本体にキッチン天板固定用金具を数ヶ所取り付ける。
そして天板を載せる!
くそ重い。トクラスの人造大理石は分厚いので半端なし!
一人じゃあ無理と思ったけれども僕は一人でやりました。重量上げ状態です。
ヘロヘロになりました。
出来れば2人でやりましょう。絶対に二人でやりましょう。
天板を載せたら下に潜ってネジで固定していきます。
仰向けでインパクトでネジを打つ。
水栓・排水管の取り付け
施工説明書通りにやってけば問題なありません。
が、手を抜くと後々地獄をみるので説明書通りしっかり施工しよう。
水栓は特殊なナットを締めるのに専用工具が必要。
潜り込んで仰向けでの作業になります。
床下排水とキッチンの排水管の回りは家の外部からの虫の侵入防止の為にコーキングをしっかり打っておきましょう。
我が家の排水管設置後の写真。
引出しに干渉しないように壁側にまとまるようになってます。
以前のキッチンの排水位置はもっと手前でしたが、引き出しに干渉するので位置変更してます。
床下に潜って悪戦苦闘しました。
ガスレンジの設置
ガスレンジの設置は想像以上に楽ちん。
上から入れて位置調整してネジ止め。カバーをネジ止めしたらおしまい。
業者にお願いする程の難しさはないので、施工説明書を見ながら自分でやって見ましょう。
ガス管接続は自分でやらない方がよいです。
ガス管接続
これは基本的に自分でやったらだめ。
ヘルメシールってシール剤で接続出来なくもなさそうですが、資格者でないと出来ない事になってます。
一応国家資格ではなく、民間資格みたいなので、自分の家の施工は違法にはならないみたいですが、ガスは危ないので、僕は東京ガスに依頼しました。
ガス開通の依頼と同時にガス接続も依頼したので、施工費のみで2000円。安い!意外!
ガスレンジを設置した状態で東京ガスへガスの開通と一緒に依頼すると、そのつもりで来てくれます。
プロパンガスの場合
都市ガスとプロパンガスではガスレンジも型が違いますので、買う際は気をつけましょう!
LPGの表示がある機器はプロパンガス用です。
実はプロパンガスは都市ガス同様平成9年に自由化されています。
プロパンガスは特に供給会社が細分化しているため料金の幅が大きく、大幅に安くなりやすいようです。
ガス屋の窓口ではプロパンガスの料金の診断、一括見積りで最安のプロパンガスを探す事ができます。
システムキッチンをDIYするのは引っ越したタイミングも多いかと思います。
せっかくなら固定費の安いガスを選びましょう!
システムキッチンの完成!
水道の元栓を開けて水漏れがないこと、排水が問題なく流れる事を確認したら完成!
壁とキッチンの隙間はコーキングして浸水対策したらおしまい。
新品は気持ちいい!
システムキッチンのDIYのまとめ
キッチン本体は水道、排水、ガス管の接続があり、ちょっとややこしい部分もありますが、手順を間違えなければ一個一個の作業は簡単なものばかりなので、チャレンジする価値あり!
頑張れば一人でも一日で終わります。
自分でやれば70万円位節約出来ますよ。
あと、トクラスのキッチンはいい!
DIYが得意な方や、古いキッチンに不満がある方は、DIYで新品のシステムキッチンに交換してみてはいかがでしょうか。
以上、システムキッチンをdiyで取り付けた施工手順。ガス配管接続以外は全部自分で設置した記録の紹介でした。
ちなみに、我が家で唯一業者施工ですが、同じくトクラスのユニットバスは最高です。
興味があればご覧下さい。