壁紙の張替えは、DIYで手を出しやすい部分ですね。
端部やカド、壁紙同士の繋ぎ目がやはりプロの施工はキレイです。
ですが、DIYでも知識あればプロの施工に近い状態で壁紙が張替えできます。
ということで、壁紙をDIYで張り替えた施工方法をご紹介します。
真壁構造の和室の壁紙張替え、施工が簡易な「のり付き壁紙」を使用です。
壁紙のDIYに必要な道具
のり付き壁紙
職人さんは専用の糊を均等に塗る機械を使いますが、DIYで買ってる場合ではないので、のり付き壁紙がオススメです。
こちらはカインズホームで購入。
15mで6000円程度。
のり無し壁紙にハケでのりを塗ることも可能ですが、業務用ののり無し壁紙は50m単位だったりなので、自宅の壁紙ならのり付き壁紙がオススメです。
内装用カッター
壁紙のカットを目的とした内装用カッターは必須です。
切れ味が良く薄刃なので、作業スピード、仕上りが全く変わります。
撫でハケ
壁と壁紙間の空気抜きをして、壁紙をキレイに貼り付ける為のもの。
竹ヘラ
壁と柱や巾木などとの角へ壁紙を密着させるためのもの。
地ヘラ
壁紙は地ヘラに沿ってカットします。
道具セット
全部入りは品質は分かりませんが、価格が安いので部分的な張替えにはオススメ。
壁紙を剥がす
まずは壁紙を剥がします。
新しい壁紙がキレイに貼り付きます。
石膏ボードが丸見えになるほど剥がしてしまうと取り返しがつきません。
端部の角から剥がし始めると、破れずにキレイに1枚丸ごと剥がせます。
丸ごと剥がせるのは古い壁紙の素材にもよります。
薄刃の内装用カッターを少し多めに出して、斜めに入れ、手で剥がせるように取っ掛かりを作ります。
壁と壁紙のすき間にカッターを入れて、壁紙をちょっと浮かせます。
そこを掴んでゆっくり剥がしていきます。
運が良ければそのまま全部いけます。
途中で破れたら、また壁と壁紙の間にカッターを入れて剥がします。
カッターは良くしなる薄刃のカッターでないと上手くいきません。
プロ用の内装用カッターでも500円程度なので、準備しておきましょう。
お尻に付いているツメもコンセントの分解や壁紙の微調整など色々使えて便利。
石膏ボードパテの部分
石膏ボードパテは壁紙が貼り付き辛いので、古い壁紙もパテの部分で浮いているかもしれません。
その場合はパテ部分の壁紙は薄皮も全部剥がしましょう。
新しい壁紙の準備
のり付き壁紙の利点の一つは、カットしやすく5センチ間隔のグリッド線が描かれたフィルムが付いているところ。
必要な長さ+15センチほどカットします。
上下左右5センチずつの余分を確保し、余った部分をカットしてピッタリ隙間なく壁紙が貼れるわけです。
壁紙をハケで貼り付け
中央から貼り、中央から外側に向けてハケで撫でて空気が残らないように全体を貼り付けます。
竹ヘラで端の貼り付け
端の部分は竹ヘラでキッチリ押し当ててカドを出します。
竹ヘラの表面側のつるつるのほうを使いましょう。
壁紙が傷付きません。
壁紙の角の処理
角の処理は壁紙のDIYで一番の難所です。
角だらけの真壁構造の和室は結構面倒です。
竹ヘラで角までしっかり押しあてて、余った壁紙キレイに折っておきます。
優しく扱わないと壁紙が破れますので慎重に。
しっかり角まで貼り付いた状態で地ヘラの尖った方を当てて、余長の壁紙の縦辺と横辺をカットしておくと、その後の加工がスムーズに進みます。
地ヘラで壁紙をカット
地ヘラを上手に使うと、長辺の端から端までを一本でカットできます。
地ヘラに沿ってカッターでカット。
地ベラの端でカッターは動かさず、地ヘラをスライドさせます。
そのあとは同じ動作を繰り返すだけです。
この方法でカットすれば、カッターのラインは1本になり、カッターの位置ズレなどの細かく修正する必要がなくなります。
上手にカットできると、カッターを通した後はこんな感じにペローンと取れます。
ローラーで壁紙端部を押さえる
施工後に起こると不味いのが、壁紙の端の部分が重力などで剥がれて落ちてきてしまうこと。
それを防ぐために、カットが終わったらローラーで押しつけます。
天井の壁紙は特に剥がれやすいので念入りにローラーをかけましょう!
剥がれた状態でノリが乾くと手遅れになってしまいます。
2枚の壁紙の繋ぎ目の貼り方
2枚以上の壁紙を並べて貼る場合、壁紙同士のジョイント部分はどうすればキレイに貼れるのか。
これは方法さえ知っていれば見事にキレイに仕上がります。
こちらの壁で実践してみます。
壁紙の準備
まずは壁紙を準備。
それぞれ15センチずつ程度長めに用意します。
繋ぎ目ではない側の端の加工で5センチ程度はカットするので、10センチずつ重なる部分が生まれるようにします。
まずは1枚目を貼る
まずは1枚目をキレイに貼付けます。
繋ぐ辺以外の余長の部分もカット。
2枚目を重ねて貼る
1枚目の上から貼付けます。
重なる部分以外はカット。
10センチ程度重なる部分が生まれます。
重なった部分の加工
2枚の壁紙が重なった部分の真ん中に地ヘラをあて、2枚合わせて一気にカットします。
2枚とも全く同じラインでカットする必要があるので、切れ味の良い状態のカッターで少し強めに切りましょう。
カットされた壁紙を取り除く
表側のカットした壁紙を剥がします。
下側の壁紙のカットされた部分も取り除きます。
これで全くすき間なく壁紙の繋ぎ目が貼れました。
最後にローラーをかける
繋ぎ目は壁紙が浮きやすいので、最後にしっかりローラーをかけて壁に圧着します。
繋ぎ目や柱との間にすき間ができてしまったらジョイントコークで補修しましょう。
ノリの拭き取り
壁紙は余った部分をカットしながら施工するため、柱や周囲にノリが付着してしまいます。
壁紙の貼付けが終わったらスポンジなどで清掃しましょう。
柱などにノリが残ると変色したり、汚れが付きやすくなります。
スイッチコンセント部分の壁紙の貼り方
スイッチやコンセントはカバーを外してしまいましょう。
電気工事士でないと配線は出来ませんが、カバーは外せます。
コンセントを浮かせた状態で壁紙を貼り、壁紙はなるべく小さい穴を開けてニョキっと出しておきます。
貼った後はキレイにカット。
壁紙の貼付けが終わればカバーを戻せばキレイに仕上がります。
せっかくであれば、電気工事士を取得してしまえばスイッチコンセントも新しく交換できます。
今回はコンセント2口+TVアンテナからパナソニックのアドバンスシリーズのコンセント6口に変更しました。
壁紙のDIY
和室の全壁紙を張替えて部屋が随分と明るくなりました。
DIYとプロフェッショナルの仕上りの差が最も大きいのは壁紙かもしれません。
やはり経験には勝てませんが、DIYは安い上に時間制限がないのが大きな利点。
ゆっくり丁寧に頑張ってみましょう。
ちなみに、天井の壁紙の張替えは慣れないと肩の筋肉が死ぬので完遂できない可能性があるのであまりオススメしません。
以上、『DIYで壁紙を張り替える方法。自分で安く張り替えよう。』でした。