家庭で美味しい本格的なピザを焼きたい。
いや、ピザじゃなくてピッツァを!
なんて潜在的な欲望は、100人が100人とも持っていることでしょう。
今回は、お店と同じように本気で仕込んだピザ生地を、家庭に一台はあるであろうオーブントースターで本格的に焼きあげる方法をご紹介します。
オーブントースターでも良いピザは焼き上がります。
本格的な生地の仕込みはこちらから。
オーブントースターの選び方
今回使用したオーブントースターはこちらのタイガーのオーブントースター。
ちょっと良いトースターです。
こちらを選択したポイントは、
- 前面のガラスが二重窓になっていて断熱効果で焼けるのが早い。
- 熱風の対流を起こすコンベンション機能
- 庫内が広い。25×28センチ。
- ピザ専用ボタンが付いていてテンションが上がる
という点。
オーブントースターにしては少々高いものの、しっかりしたオーブンレンジを買うことを考えると相当安い。
見た目もクール。
今回ピザがちゃんと焼けるか検証するためだけに購入してみました。
実際コンベンション機能は無くても焼けるかと思います。
ピザ焼きに必要な道具
ピザストーン
ピザの裏面をしっかり焼くにはマストアイテム。
庫内でしっかり温めて、プチピザ窯状態を作ります。
26×24センチ。
今回使用したタイガーのオーブントースター専用かと見紛うほどピッタリサイズ。
感激。
ピザピール
オーブントースターにピザを投入するのに必要。
今回尾上製作所のものを使用しましたが、非常に使いやすい。
幅が22センチ。
少しくらいはみ出しても問題ないので、24センチ位までのピザならいけそうです。
オーブンとこの2つが揃えばレッツピッツァ!
ピザを焼くための準備
美味しいピザを焼くためには生地を伸ばしてからオーブンに入るまでをなるべく短くするのがポイントです。
生地は伸ばしてから時間が経つにつれてドンドン劣化してしまいます。
美味しい生地を仕込む
前日の夜には仕込みましょう。
なるべく低温でじっくり熟成させましょう。
12時間は冷蔵庫などで低温熟成。
ピザソースと具材の仕込み
こちらもしっかり準備。
ピザ焼きのセッティング
全部が手が届くようにセッティング。
オーブンを温めよう
タイガーのオーブンの注意書きには「予熱は必要ありません」と記載はありますが、生の生地を焼くためにはピザストーンをチンチンに予熱しておく必要があります。
あらかじめ高温のストーンに載せることで、生地表面が瞬時に焼けて固まり、焦げ付かなくなります。
今回焼いてみて、一枚目は予熱が足りず焦げ付いて、新品のピザストーンが真っ黒になってしまいました。
15分以上は温めましょう!
ピザを焼いてみよう!
準備が長かったですね。
いよいよ焼いていきましょう!
まずは生地伸ばしですが、こちらで生地伸ばしの詳細を解説しているので、ご参考下さい。
- オーブントースターを最高温度にしてスイッチオン
- 丁寧に生地を取り出す
- 生地を取り出して打粉に付ける
- 両手の指で生地を潰していく
- 生地を伸ばす
- ソースを塗る
- トッピング
- オリーブオイルをかける
- 粉を振ったピザピールに載せる
- オーブントースターに投入!
- 焼けるまで待とう!
生地内の空気を耳になる部分に集めていきます。
ここから最後まで耳を触らないことで、焼いたときに耳が大きく膨れます。
チーズ、バジル等を載せる
最後にオリーブオイルをかけることで、ソースとオリーブオイルが乳化して旨味がでます。
ピザピールとピザ生地の間にピザソースなどの水分が付かないように要注意。
水分がつくと生地がピザピールにくっついて、投入時にモッツァレラチーズだけが飛んでいきます。
形が崩れないようにちょこちょこスライドさせてピザストーンにのせていきましょう。
オーブンは最高温度にして焼き上がりを待ちましょう!
焼き上がりは使用したオーブンにもよりますが、タイガーのオーブンでは3分半位でした。
伸ばしからオーブン投入までの作業動画
現役の職人ではないので少々つたない動きですが、ご参考になれば。
2分ちょいの動画です。
オーブンの温度とピザが焼ける時間
ピザ屋さんにある大きなピザ窯は、ナポリピッツァ用の窯は400℃、薄焼きピッツァの窯で350℃ほどの高温で焼き上げます。
石から発せられる高温の輻射熱で生地の中まで火が通り、薪からの直火で焼き色が付くわけです。
石窯の場合、約1分でピザは焼き上がります。
オーブントースターの場合300℃を超えるのは難しいかもしれませんが、最高温度で焼きましょう。
タイガーの場合は最高の設定温度は250℃。
その設定で約3分で焼き上がります。
残念ですが安全のため仕方ありませんね。
今回使ったオーブントースターでも何度かスイッチを入れ直して温めました。
オーブントースターでの焼き上がり
マルゲリータ
左側のモッツァレラチーズが少々溶けすぎてしまいましたが、しっかりと焼き上がりました。
裏面もこの通り。
ピザストーンのおかげでしっかり火が通ってます。
プロのピザ職人は裏面の焼き上がりも計算して窯の中のどこに置いてピザを焼くかを決めています。
クワトロフォルマッジ
今回は
- モッツァレラチーズ
- ゴルゴンゾーラ
- カマンベール
- パルミジャーノ
の4種のチーズをトッピング。
ソース自体がチーズという素敵なピッツァ。
焼き上がりはドドン!
ビューティフル。
オーブントースターの注意点
オーブントースターで美味しいピザを焼くためには一番重要なのは、ピザストーンをしっかり温めること!
しっかり温めないと生地がピザストーンに焦げ付きます。
焼き上がったと思ったらピザストーンにくっついて剥がれない。というのは惨劇です。
次に、ヒーターはちゃんと付いているか目で確認すること。
ピザモードで焼いていたら、なぜか網下のヒーターしかついてなくて全然焼けない。なんてことが起こりました。
調理に合わせたオートモードよりも、手動のタイマー設定の方が上手くいくと思います。
ついでに、ピザストーンは濡れていると温まりにくい上割れる原因にもなるので、前日に洗っておきましょう。
オススメのオーブントースター
タイガー
今回使ったオーブントースターは当然、素敵なピッツァが焼けたのでオススメです。
とはいえ、トースターとしては少しお高いので、ワンランク下のコンベンション機能なしのこちらも良さそうです。
ダブル断熱窓は装備。
スイッチ類が手回しだけなのは、ピザにとっては単純で逆に良いかもしれません。
上位クラスはボタンのポチッでトーストが焼けるのは魅力。
デロンギ スフォルナトゥット イーヴォミニ
自分はなぜかジャパンメイドのタイガーに固執してしまいましたが、こちらもかなりピザ向きです。
全面二重構造で熱漏れが少ない。
トーストはなんと4枚同時焼き可能。
見た目がカッコいいのもポイント。
なんとピザストーン付き。
タイガーのオーブンとピザストーンを買ったら金額はほとんど変わりませんね。
ピザをオーブントースターで焼いた後記
オーブンレンジよりも直火感が強いオーブントースターの方が家庭でのピザ焼きには向いている気がして、ちょっと良いオーブントースターで実験してみましたが、中々上手く焼けて満足な結果になりました。
耳(コルニチョーネ)部分はさすがにふっくらとは焼き上がりませんでした。
ご参考頂いて、家庭での本気ピザにチャレンジ頂ければ幸いです。
バーベキューでピザを焼きたい場合はこちらをご参考下さい。
以上、『オーブントースターで美味しいピザを焼く方法。焼き方のコツと必要な道具は?』でした。