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プロが教える美味しい本格ピザ生地の作り方。お店のピッツァのレシピを真似して手作りで仕込んでみよう!

ピザ生地 プロ

家でピザを焼こうと思っても、中々お店で食べるようなさっくりモチモチのピザを作るのは難しいですよね。

しかしながら、家庭でお店そのままの焼き上がりは難しいかもしれませんが、生地の仕込みに限って言えば、プロとほぼ同じように仕込むことが出来ます。

とはいっても、生地の仕込みは職人にとっては一番大事な部分で、気温や湿度によって水分量を微妙に変え、提供の時間を逆算して仕込むもの。

経験を積まないと本当に良い生地は仕込めませんが、プロのピザ職人が気を使っているポイントを真似して美味しいピザを作りましょう!
ナポリピザの仕込みのレシピですが、ローマピザやミラノピザでもオリーブオイルを追加するだけです。

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ピザ粉の選び方

ピザ専用粉を使うか、普通の小麦粉を使うならば、
強力粉:薄力粉=8:2 程度でブレンドすると良いでしょう。
強力粉100%でも問題ありません。
スーパーで売っているカメリアでも十分美味しい生地は作れます。

しかしながら、やはりせっかく生地からピザを作るのであれば、イタリア産のピザ専用粉を使ってみるのがおすすめです。

本格的なピザのお店でよく使われるのは、CAPUTOのサッコロッソクオーコ00粉。
ピザ専用粉 サッコロッソ00粉
今回もサッコロッソ00粉を使用します。

サッコロッソは、名古屋大須の名店『チェザリ』でも使用されているピザ粉です。

本場イタリアのピザ屋ではサッコロッソかサンフェリーチェというピザ粉を使うことがほとんどです。

00粉の『00』とは、粉に含まれる灰分量(精製時の外皮の含有量)の割合で、00粉は灰分の含有率0.55%以下という最も精製度が高い小麦粉で、ピザに最適な小麦粉です。

あまり店頭では見ないので、Amazonがオススメです。
翌日には届きます。

ピザ生地作りに必要な調理器具

  1. ボウル

  2. 柳宗理のボウルは見た目も美しくて使いやすいです。
    調理器具にこだわると気分が盛り上がります。

  3. 計量カップ
  4. ハカリ

  5. イーストや塩の計量のため、0.1gが計測出来るものがよいです。
    最低表示が1gのハカリは、1g周辺の計測がガバガバの場合があるので要注意。

  6. ばんじゅう
  7. 生地の発酵保管用に。
    今回は無印良品の容器を代用。
    ピザ生地 容器
    熱伝導性の高い金属製は避けましょう。

  8. 大理石のめん台

  9. 大理石の作業台はあると非常に便利です。

  10. スケッパー

  11. 生地が完成後に必要なものですが、完成した生地はこういうものがないと取り出せません。
    手でやるとグチャグチャになるので買っておきましょう。

材料の準備と分量

生地の材料は水1Lに対して、

  • 粉1.8kg
  • 塩50g
  • 生イースト3g

が基準です。
(オリーブオイルを入れる場合は25ml程度)

これで15~20玉分位になります。家庭用だと少し多いですね。割合はそのままで量を調整して下さい。

生イーストはなかなか売ってないので、ドライイーストで代用でも可です。ドライイーストは発酵が急速に進むので、温度管理に気を付けます。


実用的にはスーパーで売っているカメリアの3グラム小分けのこちらが一番使いやすいと思います。
この記事内のピザ生地もカメリアで作っています。

今回は、ピザ粉一キロを買ったので、それを基準に

  • 小麦粉 1㎏
  • 水   580ml
  • 塩   29g
  • ドライイースト 2g

で作ります。

  • ドライイーストは夏場は1.5g程度でよいです。気温で量を調整して下さい。
  • 水は氷水を用意します。
    手ごねだと特に、手の温度で生地の温度が上がり、イーストが活発になりすぎて発酵が進み過ぎてしまいます。

    小麦粉を混ぜるタイミングで小麦粉の温度でも水の温度が上がるので、キンキンに冷えた水に氷が浮かんでる状態から始めましょう。
    (粉を投入したらちょうど氷が溶けてなくなる程度の氷の量を目指しましょう)

  • 夏場は小麦粉も温度が上がらないように冷蔵保存しましょう。
  • 水+氷で規定の水分量になるように調整しましょう。
  • ナポリピッツァは生地にオリーブオイルは入れません。
    が、オリーブオイルは生地が伸ばしやすくもなるので、家庭のピザであれば20~30g程度入れてもよいかもしれません。

生地作りは水→塩→イースト→粉の順で入れていきます。
順番に説明していきます。

ピザ生地の仕込み:材料の混ぜ合わせ

水に塩を溶かす

プロのピザ生地 水に塩を溶かす
ほぼ見えなくなるまで溶かしきります。
塩は冷水にでもしっかり溶けます。

ピザ粉の投入

一気に全部入れてはいけません!
まず最初に6,7割分のピザ粉を投入します。
これはダマになるのを防いで均等に混ぜるため。

序盤はピザ生地へ体温が伝わりにくいように、スプーン等で混ぜるのがオススメ。
手も冷たいですから。
粉の撹拌 プロのピザ生地

ドライイーストの投入

ドライイーストを冷水に溶かしたものを投入。
プロのピザ生地 イースト
冷水だと溶けづらいですが、ぬるま湯に溶かすとその時点で一気に発酵が進んでしまいます。
キンキンに冷えている必要はないので冷水になるべく溶かして下さい。
溶けきらないと思いますが、塊が多少残る位で大丈夫です。

残りの粉を投入

残りの粉は、コネながら2、3回に分けて投入しましょう。
プロのピザ生地 粉の投入

手ごね

ある程度スプーンで捏ねたら回らなくなってくるので、手で捏ねます。
プロのピザ生地 てごね
殴るではなく拳で押してはまとめる。の繰り返しです。
10分も経たずにこんな一纏まりの生地になると思います。
プロのピザ生地
ここから10分程度手のひらで潰しては纏めるを繰り返します。疲れる。

目的はダマがなく、均等にする事なので、コネ作業の終了は手触りで判断して下さい。
コネればコネるほど美味しくなるわけではありません。


ハゲがピョコピョコ動いてすみません。

ちょっとずつ生地を回しながら体重をのせて捏ねまくり。そば打ち経験があれば要領は一緒です。

キッチンが大理石だったりしたら、清掃して直に生地をのせて作業するのがオススメです。
体重をのせて全身で揉みましょう!
プロのピザ生地 コネ終わり
ダマがなくなってこれくらい表面がキレイになれば捏ね終了!

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一次発酵

表面の乾燥を防ぐ為、濡れ布巾かラップをかけて一時間程度一次発酵させます。
(コネ機で捏ねたなら、コネ時間が短いので2時間程度。)

一次発酵を行うと生地の伸びが良くなり、その後の一枚分量に丸める成形作業がスムーズに行えます。

1時間〜2時間程の一次発酵で、コネあがり時の状態よりも生地の弾力性が上がり、伸びやすい状態に変わっているはずです。

一次発酵の終了のタイミングは生地の状態ではなく、時間で決めてしまって問題ありません。

大理石の上で発酵させると他の温度が伝わりにくいので具合がよいです。
ピザ生地 一次発酵
大理石を持っていなければ、思った以上に安いので買ってしまうと仕込みがはかどります。

一次発酵の間にトマトソースも仕込んでおきましょう!
お店のトマトソースのレシピでピッツァを焼こう。ピッツァの味を左右するピザソースの秘訣とは?

生地の切り分け

一次発酵が終わったら生地を切り分けます。
一般的な家庭用のピザのレシピでは、塊のまま最後まで発酵させることが多いですが、通常お店では一枚ずつの分量に小分けして丸めてから二次発酵させます。

100g~200g程度でお好みで切り分けましょう。
120gで直径25センチ程度のピザになります

一旦横にざっくり切って、一枚分量に分けるのが一般的。
ピザ生地の仕込み 切り分け
プロの職人は棒状に切り離した生地を、手だけで丸めながら同じ分量に切り分けるモッツァレーロという手法を使いますが、職人にのみ許された神業なので割愛します。

一枚分量に小分けする利点

  1. 一枚ずつ同じ量のピザが焼ける。
  2. 生地を丸く仕込むことで、伸ばした時にそのまま丸く伸びる。(重要)
  3. 発酵した生地の塊から一枚分をちぎるとき、生地を潰してしまい、せっかく発酵で生地内に含んだ空気が逃げてしまう。最初から切り分けて発酵させることでこれを防ぐ。

生地を丸める

小分けにした生地を丸めます。
これが意外と難しい。
ここで真ん丸に仕込めるかどうかで、焼き上がりが丸くなるかどうかを左右します。

欲しい質量に切り分けたら、一点のおへそにグイグイ生地を端から押し込んでいきます。

そうすると外側の生地の表面が伸ばされ、デコボコのない面が広がっていきます。
ピザ生地の仕込み 丸める

おへそに入れていくだけでもかなり丸い状態までもっていけます。

ピザ生地 丸める

おへそに入れていって丸めただけの状態

あとは手のひらか大理石の上で、グリグリしてあげます。
するとこんな感じに!
ピザ生地 二次発酵

ここで丸める時に、あまり触り過ぎないこと!
触りすぎると、手の温度が生地に移り、触った表面だけイースト効果で過発酵してしまい、表面がカリカリになってしまいます。

手早く真ん丸に!最初は難しいですが、慣れるまでピザを焼き続けましょう!

参考になれば良いのですが、自分が仕込んだ時の動画を載せておきます。

ピザ生地の二次発酵でのポイント

ピザ生地は半日以上掛けてゆっくりじっくり発酵させることで美味しい生地が出来上がります。
ここまでの過程で生地の温度が上がらないように頑張りましょう!

蓋のできるケースで保管しますが、サイズ感で無印のポリエチレンケースがすごくちょうどいいです。
ピザ生地 容器
120グラム程度の生地が4つほど入ります。

ここからは気温により保管場所を変えますが、冬場であれば、そのままキッチンに放置でよいでしょう。
夏場は冷蔵庫でじっくり発酵させるのがオススメです。
12時間~15時間程度が理想の発酵時間。
ちなみに夜11時に仕込み終わり、翌朝6時の様子がこちらです。
ピザ生地 発酵状態
いい感じに発酵が進んでますが、実際焼くのが昼食時の為、このまま外に置いておくと過発酵になりそうなので、10時迄は一旦冷蔵庫へ。
焼く前の状態がこちら。
ピザ生地 発酵状態

もしも冷凍のモッツァレラチーズを使う場合は発酵時間で一緒に解凍を始めましょう。
チーズの解凍も長時間自然に解凍しないと味が落ちます。
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ピザ生地の伸ばし方

ピザ生地の伸ばし方はこちらで詳しく解説しております。参考になれば。

ピザ生地の伸ばし方。家庭でピッツァを焼くときに気をつけるポイントとは?
ピザ生地を手早く伸ばして美味しいピザを焼いてみましょう! ピザ生地の伸ばし方を動画付きで解説しました。

生地の延ばしから窯(今回はオーブントースター)への投入までの流れはこちらをご覧ください。

使用したオーブン、焼き上がりの様子はこちらの生地(記事)内で解説しています。

オーブントースターで美味しいピザを焼く方法。焼き方のコツと必要な道具は?
本格ピザはオーブントースターで焼ける! 生地を仕込んで検証してみた。

一般の方が伸ばすのであればローマピザのように麺棒で伸ばすのが一番上手くいくと思います。

伸ばしについてはちゃんとやろうとすると経験が必要なので、今回はあまり詳しく説明しませんが、生地内の発酵で含まれた空気をなるべく潰さないのが最大のポイント。
空気を含んだままの状態で焼き上げることで、しっかりとした食感の生地になります。

パンのようにガス抜きはしませんし、そばやうどんの仕込みのように、麺棒で潰しながら伸ばすような感覚とはちょっと違います。

あとは耳の部分にはなるべく触らない。潰れると焼いたときにキレイに耳が膨らみません。
麺棒だと無理ですが、ローマピザの場合はカリカリの耳が売りなので気にせず潰しましょう。

生地を伸ばすときは、大理石の上で伸ばすのが理想的です。
人工大理石のプレートは案外安いので、本気を出すなら買ってみましょう。


粉が飛び散るのでなるべく大きめの方がいいです。

伸ばすときは、大理石に打ち粉(余った小麦粉でよい)を振って伸ばしていきますが、生地に過剰についた打ち粉は焼いた時に苦味の原因になります。
伸ばした後には生地から粉を落とすのも美味しく焼くポイントです。

ピザ生地は伸ばしたらすぐ焼く!

ピザ生地は、伸ばした時点から急激に劣化していきます。
表面積が増えることで乾燥、発酵が急激に進む事が原因ですが、生地を伸ばしたら2分以内に窯に入れる事を意識するといいピザが焼きあがります。

そのためには、オーブンの温度、ソース、チーズの準備は完璧にしておきましょう。

ピザ窯の使い方はこちらで紹介しています。

家庭のピザ作りの参考に。プロのピザ窯の使い方。
ピザをおいしく焼くには素材だけじゃじゃく、オーブンの温度管理も超重要! ピザ屋のピザ窯の使い方を家庭用でも真似してみよう。

おいしいピザ生地の仕込みのまとめ

長時間の発酵、小分けの仕込み、仕込み中はなるべく手の温度を伝えない事。等のポイントを抑えることで、食感がイタリアンに近づいていきます。

生地の温度が高いとイーストが活発になりすぎて過発酵してしまうため、夏場は小麦粉も冷やした状態から始めることをオススメします。

家庭のキッチンでも本格ピザにチャレンジして頂けると幸いです。

ピザソースの作り方はこちらに記載してます。

プロのトマトソースのレシピでピザを焼こう。ピッツァの味を左右するピザソースの秘訣とは?
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以上、『プロが教える美味しい本格ピザ生地の作り方。お店のピッツァのレシピを真似して仕込んでみよう!』でした。