天井の断熱材をDIYで25センチに増強。中古住宅の断熱材の入れ方。

何度目の夏が来るのだろう。

夏が来るたびにわたしは思うのだ。
2階がサウナみたいに熱い。と。

原因は分かっていた。断熱材がペラペラなのである。
最初の断熱の状況
恐らく5センチの断熱材が置いてあるものの、密度が低い断熱材の上、マトモに敷いてないため隙間だらけなのだ。

これはイカン!
とうとう私は天井裏の暗闇に足を伸ばしたのであった。

ということで、天井裏の断熱材を25.5センチ積んでみました。

天井断熱に繰り出す前に、「気流止め」と呼ばれる家の壁内を通り抜ける隙間を塞ぐ施工を行っています。

小屋裏の気流止めのDIY。天井裏は過酷です。
気流止めをすることで熱の漏れを塞いで外壁の断熱効果が上がります。 DIYで気流止めしてみました。
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天井のグラスウールの重ね方

室内から登る湿気を止めるため、さらには気密性を保つため、新築戸建てであれば天井一面に防湿シートを張った上で裸グラスウールを重ねるのですが、中古戸建のDIYでは不可能です。

袋入りのグラスウールは、片面の印字されている側が防湿フィルム、もう片面が透湿フィルムのため、防湿側を下に向けて敷き、二段目からは裸グラスウールを敷いていきます。
断熱材 袋 防湿
透湿側は細かい穴が開いています。

袋入りのまま二層重ねると、湿気が抜けなくなり、上段の防湿フィルム部分で水が溜まる可能性があります。

天井断熱の費用と使用したグラスウール

使用したグラスウールはアクリアネクスト14k85mm。


密度10kのグラスウールは良くみますが、近所のカインズホームで唯一売っている高性能グラスウールを使用しました。
扱いやすくて痒くもなりません。

二層目からは裸グラスウールを積んでいますが、近所で買える利便性を優先して、袋入りグラスウールの袋を剥いて使用しています。

三層積むために合計で8本程使用しました。

ちょうど10万円位です。

自分は天井の3分の1の範囲は既存の断熱材を再利用したので、全部入れ替えならもっと必要ですね。

あとは断熱材用カッターも必要です。


恐ろしい量をカットするので、専用品が絶対必要。

天井断熱はどれほどの厚さを目指すべきか

夏の屋根からの輻射熱を室内に入れないためや、冬季の室内の熱を逃さないため、天井断熱や屋根断熱は壁の2倍以上の厚さを求められます。

北海道の高性能住宅ではなんと40センチや50センチ厚の断熱材が天井断熱に使われます。

熱貫流率で言えば、壁に16kグラスウールを10.5センチ入れると壁の熱貫流率が0.36(w/m2k)程になるので、天井はその2倍の21センチ、熱貫流率0.18(w/m2k)くらいを目標にしたいと思います。

現時点の壁内はペラペラの断熱ですが。。

既存の断熱材をどうするか

天井一面に敷いてある25年前の断熱材。
改修前の小屋裏
捨てるに忍びない。

彼らだってグラスウールなのだ。
捨てるにも金がかかる世の中だ。

ということで、かき集めて袋を剥いで重ねて使用することにしました。
古い断熱材を集める
昔のグラスウールというのは繊維が太く、扱い辛い。
チクチクするし喉に入ると咳がひどい。

なぜ古い断熱材の上から重ねて断熱材を載せなかったというと、古い断熱材のカバーは防水フィルムではなく、防湿紙で、防湿層として不安があったこと。
キレイに並べ直すくらいなら最下部はキレイな断熱材のほうが扱いやすい。
古い断熱材は薄くスカスカなので隙間なく加工することにむいてない。
からです。

古いグラスウールを剥く
剥くと結構キレイ。

最下層には新品のアクリアネクストを袋付きで敷く。
一層目 グラスウール
その上にかき集めたグラスウールを三層重ねる4重構造です。
古いグラスウールを積む
なんと23.5センチ!

私はやり切りました。
古い断熱材 重ねる
古い断熱材の区画は階段と廊下と押入れの天井部分にしています。
古い断熱材のボロボロの袋を剥いでいる時間が一番辛かった。
作業後は鼻の穴が真っ黒です。

天井断熱 グラスウールの一層目

古い断熱材を撤去して、一応全部掃除機で清掃。
グラスウール撤去
ようやく袋入りグラスウール一層目を敷きはじめます。
アクリアネクスト 一層目
とにかく隙間なく!
断熱欠損は許しません。

天井の吊木部分はグラスウールがキレイに敷けませんが、
グラスウール 吊り木
きっちり切れ目を入れて、隙間が生まれないようにします。
グラスウール 吊り木処理

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天井断熱 グラスウールの二層目

二層目からは裸グラスウールにします。

高性能の裸グラスウールというのは店舗では手に入りづらいので、一個づつ袋を剥いでいます。
グラスウール 袋を剥く

二層目になると天井裏の野縁などがなくなって大分敷きやすくなりました。
グラスウール二層目
面倒なのは火打梁(斜めに入れてる構造体)の部分です。
斜めにカットして積んでいきます。
グラスウール二層目完了

やはり屋根の先端部分は作業が過酷です。
2m位のホームセンターでよく置いてあるカフェ板を足場に潜り込んでいました。
天井断熱 作業風景
古い断熱材のときはチクチクするので長袖で作業していましたが、新品のグラスウールは半袖で問題ないです。

二層目が敷き終わり、グラスウールは85mm×2で17センチ。
増強前の3倍の厚さを超えています。
十分に頑張ったと思う。

「きみはここで満足するのかい!?どっちなんだい!?」
頭の中できんにくんが語りかけてくる。

そうだ。こんなところでは止まれない。

天井断熱 グラスウールの三層目

三層目は火打梁に合わせる加工もないので作業が非常にスムーズです。
我が家の場合は軒桁の上に載せる状況なので、カットが少なく長めのグラスウールを使えます。

屋根先端部分には通気口があるので、グラスウールで空気の通り道を塞がないように斜めにカットしました。
通気用 斜めにカット

5月の末の作業ですが、10時を過ぎると猛烈に暑いです。
Tシャツの色が変わりました。
小屋裏暑い
そして完成。
グラスウール 25センチ
いかがでしょう。
大雪原を思わせるような純白のグラスウール郡。

これが25.5センチの迫力です。

もう一度施工前のビフォアの写真を載せておきます。
改修前の小屋裏
えらい変わりよう。

柱周りもキレイにカットして隙間なく埋めました。
小屋裏断熱 隙間

天井断熱の熱貫流率を計算

アクリアネクスト14kの熱抵抗値が2.2(m2k/w)なので、界王拳3倍のため熱抵抗値は6.6(m2k/w)。

熱貫流率は熱抵抗値の逆数なので、
熱貫流率U=0.1515(w/m2k)
です。

中古グラスウールは10k50mmと同等として(同等じゃないけど)、新品一層と合わせると熱抵抗2.2+1.2×3=5.8(m2k/w)

約3分の1の面積が熱貫流U=0.1724(w/m2k)

誤差はありますが
天井全体の熱貫流率U=0.16(w/m2k)
となりました。

元はU=0.84以上だったので、随分と性能が上がったものです。
屋根裏部屋はややこしいので計算から除外しております。

天井断熱の体感

5月だと正直余り分かりません!悲しい。

猛暑を体感後にレビューさせて頂きます。
特に温度ロガーなども持ってないので計測出来ないのが辛い。

次はDIYで棟換気にして、小屋裏の温度自体を下げる計画です。

以上、「天井の断熱材をDIYで25センチに増強。断熱材の入れ方とは。」でした。