中古戸建を何も考えずに購入してしまうと、性能の低さに身体がついていけないかもしれません。
冬が何しろ寒い。
断熱DIYをせっせと続けているのですが、断熱前の我が家の寝室は朝目が覚めると6℃台という恐ろしい環境でした。
そんな寝室を二重内窓を取付けて既存窓と合わせてトリプル化し、天井断熱をスカスカの低性能断熱材5センチから高性能グラスウール25.5センチに大増強した結果どこまで温度が上がるのか、経過を残したいと思います。
断熱前夜
恐ろしい。
真っ青なサーモグラフィ。
単板ガラスと木材の1200倍の熱伝導率を誇るアルミサッシはガンガンに外気温度を室内に取込みます。
天井断熱は隙間だらけの一応5センチ低性能グラスウール。
朝目が覚めると極寒。
2021年12月19日7時の寝室の気温はなんと6.0℃。
外気温は-3.7℃。(気象庁データより)
たしか睡眠導入時の2時間程度はエアコンをつけていたような。
外気温が相当低いとはいえ酷いものです。
Low-E二重内窓を取付ける
この部屋へ断熱Low-E二重窓を取り付けます。
リクシルの熱貫流率1.8w/m2•kのもの。
既存単板ガラスの熱貫流率を6.0w/m2•k、単板ガラスと二重内窓の間の空気層を0.18w/m2•kとすると、合わせて1.07w/m2•kの窓になりました。
このサーモグラフィの写真は日中の写真なので、日差しもあり壁より窓の温度が高くなっています。
取付け翌日2021年12月20日朝6時の室温は9.7℃。
外気温は-1.8℃。
まだまだ寒すぎですが、効果が現れてます!
ここにさらに断熱ブラインドを取付けています。
天井断熱と気流止め
非常に過酷な作業でしたが、小屋裏に潜り込み、壁から抜ける気流を止め、天井断熱を高性能グラスウールで25.5センチに増強しました。
既存住宅の多くは壁内の空間が床下と小屋裏と繋がっているため、室温で温められた壁内空気は煙突効果で上昇気流になり、床下の外気が延々と家を通り抜けています。
それを止めるのが気流止め。
小屋裏、階間、床下で気流を止めるのがベストですが、小屋裏以外は難易度が高いです。
現状は小屋裏のみの気流止めですが、通り抜ける気流はほぼ無くなった状態です。
気流止めを行うと、壁内の既存の断熱材の効果が上がります。
これで寝室はトリプルガラスと天井断熱で補強され、壁内を抜ける空気が減った状態です。
2023年1月17日の室温は14.2℃。
外気温は-1.4℃。
すごい!
外気温の差はありますが、改修前後で8.2℃という大きな差が生まれました。
家の中で息が白いなんておかしな状況は無くなりました。
まだまだ環境改善の余地がある我が家
2階の3部屋中2部屋はまだ単板ガラスアルミサッシです。
寝室の隣の部屋が低温なので、家全体に内窓を取付ければ寝室の温度ももっと上がるはず。
一階の床下の断熱補強も進めているので、床下断熱の効果も期待しています。
改善したとはいえ、室温が14.2℃というのはまだまだ寒いので、無暖房で20℃を目指して奮闘します。
以上、『二重内窓と天井断熱で寝室はどこまで暖かくなるのか』でした。