障子というのは、紙一枚で採光しながら視界を遮りつつ、思った以上の断熱効果がある非常に優秀なものですが、我が家の単板ガラスのアルミサッシ窓だとやはり障子があっても冷気が通過してきます。
通常の障子ではやはり内窓の代わりというわけにはいきません。
他の窓は基本的には複層内窓を付けて断熱を進めておりますが、大開口の窓で高額になることと、障子を強化することで内窓の代わりになる状況から、障子を高断熱化することにしました。
断熱障子の準備
ポリカーボネート4枚とカッター。
ポリカーボネートはカインズホームで2200円程度。
4枚の障子に付けるので、総費用は約9000円。
ポリカーボネートの取付け
我が家の場合ですが、障子が雪見障子のため、障子を上げ下げするレールが元々彫ってある障子です。
もうこの溝にハメるだけで完成。
開口部の幅600mm+溝深さ7mm程でカットしてハメるだけ。
普通の障子の場合はポリカーボネートを抑える細い木枠を取り付けたりしますね。
4枚付けてみました。
ポリカーボネートは見た目がキレイなので、全体の雰囲気もあまり変わらず、逆にちょっとキレイになった感すらあります。
雪見障子部分のガラスへは目隠しシートを貼りました。
ポリカ障子の断熱性能
単板ガラス一枚の熱貫流率は約6.0W/(㎡•k)ですが、ポリカーボネートが4.0W/(㎡•k)なので、単板ガラス+ポリカーボネートの熱貫流率は計算上は2.4W/(㎡•k)になります。
※障子の熱貫流率を5.92W/(㎡•k)、窓と障子の空気層の熱抵抗値を0.18、障子とポリカーボネートの間の空気層の熱抵抗値を0.09として計算
一枚だけ取付けた状態でサーモグラフィーカメラで撮影してみました。
随分と変化しました。
表面温度が3℃以上上昇しています。
障子の断熱効果
部屋はほんのり暖かくなりました。
開口部一箇所だけの効果は限定的ですが、開口部へ窓を取付ける毎に少しづつ温度環境が改善されていってます。
しかしながら、障子は気密性能が皆無のため、やはり内窓と同様の効果を得るのは難しいですね。
以上、『障子をポリカーボネートで断熱する』でした。