こんばんは。エネルギー管理士のイチカワです。
湿度が欲しい。
ちゃんとした加湿器で日々水分に囲まれたい。
健康的な毎日が送りたい。
そんな方はスチーム式の加湿器を選びましょう。
スチーム式加湿器を手に入れれば今後湿度で悩むことが無くなります。
スチーム式の加湿器は超音波式や気化式の加湿器とはステージが違います。加湿性能が段違いなのです。
なぜならば、スチーム式加湿器は物理的に加湿がのりやすい仕組みだからなのです。
スチーム式加湿器の仕組み
スチーム式加湿とは蒸気式加湿と同じ意味です。
スチーム式の加湿器はお湯を沸かして、液体の水が状態変化して水蒸気の状態で水分を部屋にバラまいてくれます。
水分が気体として安定している状態で放出される訳ですね。
なのであっという間に湿度が上がっていきます。
ストーブの上にヤカンを載せておくことと仕組みは全く同じです。
更には、気体は温度が上がると保持出来る水分量(絶対湿度)が大きく増加するので、沸騰した温度の高い蒸気は効率的に湿度を上げていきます。
スチーム式加湿器は象印がおすすめ
給湯ポットをぶった切ったような可愛らしいフォルム。
こんなカワイイ姿の中身は加湿界のトップランカーとして圧倒的な性能を秘めている訳です。
蓋を開けてもまるで給湯ポット。
口が広く、水は入れやすいし、メンテナンスも快適。
フィルターレス構造なのでお手入れがらくらくです。
蓋も外せます。
電源コードも給湯ポットなのであります。
取り外しが楽で、本体をそのまま持って洗面所で給水出来ます。
象印のスチーム式加湿器のおすすめ設定
自動モードで「しっかり」「標準」「ひかえめ」と3つのモードから選択できます。
加湿性能が非常に高いので、6畳向け加湿器を6畳の部屋で使用するのであれば、「ひかえめ」設定で十分です。
ひかえめ設定の方が当然水が長持ちします。
自動モードとは別に強弱での設定もありますが、一定の湿度が保てる自動モードの方が使い勝手が良いです。
湿度の計測に使っているものはタニタの温湿度計ですが、非常に反応が良く画面も見やすいのでオススメです。
快適な湿度と温度の基準
人が生活する上で、温度と湿度は最も重要な空気環境基準です。
気温:17℃〜28℃
湿度:40%〜70%
上記はビルを管理する上でのオフィスの法的な基準ですが、住宅でも目指すべき数字です。
相対湿度と絶対湿度とは
気温によって空気中に存在出来る水分量というのは上限があります。
相対湿度というのは、現在の気温で存在出来る水分量の中で何%なのか。という指標。
相対湿度100%は水分が上限一杯まで含まれているので、それ以上は加湿することが出来ません。
ただし、気温が上がると水分量が変わらないのに相対湿度は下がり、加湿出来るスペースが生まれます。
絶対湿度とは、気温に関わりなく、空気中にどれだけの水分量を保有しているか。という指標。
相対湿度が40%でも、気温が10℃の場合と気温が24℃
の場合では絶対湿度(空気中の水分量)は2倍以上の差がでます。
部屋を上手く加湿するには加湿+暖房で水分がのりやすい条件を整える必要があるわけですね。
加湿方式の仕組みの違い
スチーム式以外にも加湿方式には種類があります。
超音波式加湿器の仕組み
超音波により水を霧状にして部屋へ拡散するもの。
気体にはなっていない状態で拡散され、空気中の条件で気化する。
霧吹きで部屋中へ水を撒くようなイメージ。
タンク内の雑菌を拡散するリスクがあるため日々の清掃が必要。
気化式加湿器
濡れた布へ風を当てて、気化させて拡散させる。
簡単に言えば、洗濯物を部屋干しして扇風機で風を当てているのと同じ状態。
雑菌リスクも少なく優秀ですが、空気中の温度にもよるが、時間がかかる。
加湿効率はトップなので、常時家内の温度が高めの高断熱高気密住宅に住まれている方は気化式にするべきです。
加熱気化式加湿器
加熱気化式加湿器は、気化式加湿器の風を温風にしたもの。
温風により水分が蒸発することと、空気温度を上げながら蒸発することで湿度がとてものりやすい優れた仕組みです。
能力的にはスチーム式の次点にあたるとおもいます。
化学変化による加湿
暖房器具の中で、ガス、灯油を使用するものは、燃焼時に化学変化で水分が発生して加湿してくれます。
CH4+2O2=CO2+2H2O
メタン+酸素=二酸化炭素+水
ガスコンセントさえあれば燃料の補充が要らないガスファンヒーターは特に便利。

結露の対策
加湿をすると結露が発生してしまうのが悩みの一つかもしれません。
結露の発生は加湿器が悪いわけではなく、外気と室内の温度差が原因です。
窓の表面が外気温度に近くなってしまい、水蒸気が水分に戻ってしまうことが原因です。
窓の断熱性能の問題ですね。
結露の問題は内窓の取付で解決します。
部屋側の窓に外気温度の影響が伝熱しないように断熱性能を上げてしまうわけです。
写真は複層内窓を取付けた側と単層窓との比較ですが、複層内窓を取付けると結露は一切無くなります。

スチーム式は電気代がネック
気化式加湿器の消費電力が10wに対して、スチーム式は305wの消費電力です。
スチーム式で1日5時間加湿した場合、一月辺り45kw。
電気単価が1kw辺り25円とすると、一月辺りの電気代は1125円の増加となります。
加湿器で健康で快適に
折角加湿器を手に入れるのであれば、多少電気代が高くても効き目が目に見えて体感出来るスチーム式の加湿器を手に入れる方が満足感が高いはずです。
象印の可愛らしいデンとしたデザインはとても愛着が湧きます。
スチーム式の宿命として内側にカルキがついてしまうので、クエン酸で定期的にお手入れしましょう。
以上、『象印のスチーム式加湿器の湿度の上がり方が圧倒的。蒸気式加湿が湿度が上がりやすい理由とは?』でした。