リフォーム業者に良心は無いのか。
中古戸建を購入して唯一リフォームをお願いしたユニットバス。給湯器と合わせて160万もお金を出したにも関わらず、外壁を無断熱で仕上げられていた。
ユニットバスの上部は勿論、周りも当然無断熱。
無料でやってくれとは言わないけれども、提案くらいして欲しいものです。
ユニットバス周りの断熱はユニットバスの施工前に行わないと不可能になります。
ということで、今回はちゃんとした断熱が施工不能になった我が家の奮闘記です。
手の届くところで気流止め
浴室と外壁間を上昇する気流が存在すると、外壁の断熱性能如何に関係なく床下から冷たい空気が上ってきます。
上ってきた空気はお風呂の壁で温められて膨張し、上昇気流となりお風呂に入っているあいだ冷たい空気がお風呂の周りを囲んでしまうわけです。
理想は床下部分で気流を止めたいのですが、我が家は風呂の下に潜ることが出来ない構造なので、上から出来るだけ下の方へ気流止めを仕込みます。
グラスウールを準備します。
85mmのグラスウールを半分に折って隙間に押し込みます。
可能な限り下の方で。
折ったグラスウールの防水フィルム側を室内側に向けるべきですが、難しいです。
これだけでも風がなくなるので肌寒さが少し解消されます。
厚めのポリ袋で圧縮してからのほうが入れやすいです。
膨らましたい場所で袋を破ります。
外壁の断熱
そもそも昔の家というのは造り付けのお風呂が普通で、湿気や水漏れが多いので、お風呂周囲は断熱無しが一般的。
ですが、ユニットバスは水漏れなどは起こりづらいので、他部分と同様に外壁の断熱が必要です。
ユニットバスの上部が無断熱だと、外気でキンキンに冷やされてしまった空気は1階2階間の空間に拡散して家全体の温度が下がってしまいます。
断熱材の取付
ということで、ユニットバス上部の外壁に断熱材を取付ます。
使用したのはアクリアネクストの14k。85mm。
気流止めの位置までの長さを計測してカット。
タッカーでビシビシ留めていくのみ。断熱材には20センチ毎にタッカーを打つ目印があります。
取り付けていくとユニットバスの上の空間が徐々に暖かくなっていくのを感じます。
換気扇の配管部分に断熱材
断熱効果を落とさないために換気扇部分は配管を一旦外して貫通させます。
まずは断熱材に穴を開けます。
フレキ配管を貫通させます。
タッカーで留め付けます。
せっかくなので、無駄に長く90度の角度をつけて配管されていたダクトを直すために換気扇を取付け直しました。
圧力損失が発生するため換気ダクトは90度以上曲げるとよろしくありません。
なんでおかしな取付けがされていたかは謎。
壁断熱の効果
もうそこにいるだけで暖かいので、大いなる効果は感じますが、1箇所だけ無断熱でサーモグラフィで撮影してみました。
これは大いに効果有りです!
ということで全部張り終えました。
二階部分の気流止め
ふと目を上げると嫌な隙間が。
ここは二階の外壁の下端。
ここを閉じると二階トイレの外壁の断熱の効きが良くなる!
ここのエリアだけ断熱を頑張ったところで効果はたかがしれていますが、折角なので断熱材を詰めておきます。
気密テープ
ホント、この一角だけこんなに頑張ってどうするんだと思いながらも、防水層の連続のために気密テープを貼ってみました。
あんまり意味ない気がしますが。
お風呂の断熱は最初が肝心
家を買った当初の断熱に対する知識不足のため、ユニットバス設置前に断熱をしないと取り返しがつかないということを知らずにリフォームをお願いしてしまいました。
ユニットバスの床下も本来は基礎断熱としなければなりませんが、床下に入れないので諦めです。
町のおおよそのリフォーム会社は断熱の知識はほとんど皆無と言っていいと思います。
お伝えしたいのは、リフォームを行うときには自分で正しい知識を持って依頼をするか、断熱を専門的に発信している工務店さんに依頼して欲しいということです。
特にユニットバスは取り返しがつきませんので。
以上、「お風呂の上は無断熱。ユニットバスの断熱日記。」でした。