ソーラーパネルのケーブルの接続にはMC4と呼ばれる規格が使われます。
防水性能と遮光性能に優れた構造になっていて、太陽光パネルの現行品にはほぼ全てMC4が使用されています。
普通の電気工事では見ない規格ですね。
ということで、MC4端子をケーブルへ接続する方法をご紹介します。
僕が使用した2010年製の太陽光パネルはMC3というひと世代前の規格だったため、一部端子をMC3からMC4へ変更しました。
太陽光発電を始める時点で電気工事士は取得しているかとは思いますが、電気工事士が必要な作業なので、持ってない方は取得しましょう。
特に、DIYで設置した太陽光発電で売電するには、電力会社への免状の提出が必要です。
MC4端子接続に必要な工具
Iwissの太陽光用の工具セットがあるとなんの苦労もなく端子を接続出来ます。
フルセットでなくても、圧着工具だけは太陽光用の専用の圧着ペンチが欲しい所です。
実際、裸圧着ペンチと呼ばれる、通常のJIS規格に則った電気工事用の圧着ペンチであっても接続可能ですが、専用の圧着ペンチの方が仕上がりもスピードも良好です。
(MC4専用の圧着工具でないといけないという内線規程等の規則は見当たりませんでした。内線じゃないからでしょうか)
ワイヤーストリッパーもあると、ニッパーで被膜を剥くよりスピーディーな上、電線を傷付けないので圧倒的に便利。
電線の傷一つで20%抵抗が増えることもあるなんて噂も聞いた事があります。
IWISSのセットは激安で使い心地も良好なのでオススメです。
MC4端子の構造
オスが+端子。
メスがー端子。
接続すると、端子内部ではオス側の金属部分にメス側を挿し込む事になります。
端子がしっかり作れていないと、挿し込みが甘くなってスパークが散ったりする原因になってしまうので、しっかり作りましょう。
ケーブルの被膜を剥く
被膜を剥がすのはケーブルストリッパーが手早くてキレイに剥けるので一番ですが、ストリッパーを持ってない場合でもニッパーでグリグリ剥くのではなく、被膜をカッター(出来れば電工カッター)で切込みを入れてからニッパーで剥がしましょう。
IWISSのセットのケーブルストリッパーだと、3.5mmのHCVケーブルの場合は、4mmの位置に合わせて使用します。
剥きたい場所に刃を合わせて
握るだけ。
カッターとニッパーを使うよりも断然効率的。
電線にも全く傷が付きません。
電線は許容電力などの関係で傷を付けてはいけないのです。
端子の圧着
MC4用の圧着ペンチをもっていれば、適合するサイズの場所でグイっと握れば完了です。
圧着ペンチは、握り切るまでロックが掛かかり、中途半端な締め付けでは終わらない構造になっています。
もしも通常の圧着ペンチで圧着する場合は、3.5mmか5mmの場所を使えば問題ないはずです。多分。
以下の表を参照下さい。
MC4の組立
写真のような順番でねじ込めば完成です。
真ん中の部品は防水パッキンなので、ケーブルの被覆部分を覆うように配置します。
キャップをねじ込むと、パッキンが締め付けられて、水の侵入を防ぎます。
ねじ込むときに専用のレンチがあると便利です。
(手締めでも問題なく締められます)
MC4端子の完成
作業は簡単ですが、しっかりと作らないと接続が甘くなって焼損の原因にもなりかねないので、ご参考頂けますと幸いです。
以上、『MC4端子の圧着方法。太陽光発電のケーブル接続のご紹介。』でした。