明治時代の貯金の帝王、本多静六さんをご存知でしょうか。
1866年生まれ。公園の父といわれ、日比谷公園や明治神宮を設計した人として有名ですが、それとは別に、節約に励み、0から総資産100億超の大資産家になった人物としても有名。
その資産形成の方法論を記した「私の財産告白」という本が未だに資産形成のバイブルとして読み継がれています。
普段から節約を心がけているつもりの僕ですが、この本を読んで改めて節約意識が高まったので紹介します。
本多式四分の一貯金法とは
本多氏は学生時代からひどい貧乏生活を続け、東大助教授になっても貧乏な生活が続いていた。そしてある日決心。
「貧乏を征服する!貧乏をやっつけるんじゃ!」
そして実行に移したのが本多式四分の一天引貯金法。
やり方は単純で、月収手取りの四分の一を強制的に天引き貯金し、元々なかったものとして生活する。
臨時収入、賞与は全額貯金へ回す。
翌年以降の貯金の利子は通常収入とし、そのうち四分の一は貯蓄へ回す。そうすることで年々生活が徐々に楽になっていく。
基本はこれを続けていくのみ。
自分の場合、約30万の手取りの中から14万を投資信託にまわしています。
都内で安い中古戸建を探しに探して更に値引き交渉した結果、住宅費を月々5万円程度に抑えることが出来たため、資産運用にお金が回せています。
見栄を捨てる
貯金生活を続けていく上に、一番さわりとなるものは虚栄心である。一切の見栄をさえなくすれば四分の一天引生活位は誰にでも出来るのである
回りに合わせたり、見栄を張って新築の家を買ったり、新車をローンで買ってたりしたら貯金は出来ないわけです。
資産を作るには、「普通は」などといった常識は捨てなければなりません。
我が家は車は中古、家も中古一軒家をローンで購入した。
雪だるまの芯を作る
金というものは雪だるまのようなもので、はじめはほんの小さな玉でも、その中心となる玉ができると、あとは面白いように大きくなっていく。
資産の世界ランキングトップ3に毎回名前が載っているウォーレン·バフェットの自伝のタイトルがスノーボール。スノーボールは雪だるまって訳されますが、堅実な投資家の考え方は一緒なんですね。
アルバイト(副業)をせよ。
勤労生活者が金を作るには、単なる消費面の節約といった消極策ばかりでは十分でない。本職に差し支えない限り、否本職のたしになり、勉強になる事柄を選んで、本職以外のアルバイトにつとめることである
本多静六氏は給料天引き生活と共に、1日1ページの印刷価値のある原稿の執筆を必ず行うと決め、生涯で370冊もの本を出版した。
その他大学教授の傍ら、講演活動等に勤しんだ。
貯金から投資へ
貯金とアルバイトで雪達磨の芯を作る。さて、この後をどうするのか。これからが「致富の本街道」である。新しく積極的な利殖法を考えることである。 それは断じて「投機」ではない。「思惑」ではいかん。飽くまでも堅実な「投資」でなければならぬのだ。
好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、時機を逸せず巧みに繰り返すよう私はおすすめする。
雪だるまの芯が大きくなったら投機ではない、投資を実行せよ。と語っています。
ただし、投資方法に関しては、世界経済への投資が簡易に出来る時代なので、世界経済の成長の市場平均と連動する投資信託やETFを選択することが安全に資産を増やす方法と考えます。
私の財産告白まとめ
慶応2年生まれの本多氏が、現代の超資産家ウォーレンバフェットとほぼ変わらない事を語っている事に驚きました。
我が家は双子が生まれたばかりで四分の一天引きは少し厳しいと思っていましたが、家計の改善を続け、約半分を投資に回せています。
(ちなみに給料からの拠出だけではたまに足りないのでボーナスで補填しています)
やはり節約に最も効果があり、ストレスが少ないのは固定費の節約です。
毎週定期購入していた100円big5口。やめました。
固定費が月2000円浮いた!
夢を見ないで堅実に生きます。
おしまい。
以上、『「私の財産告白」(本多静六著)を読んで節約意識が変わった話。本多式四分の一天引貯金法とは?』でした。