太陽光パネルを屋根に取り付けようとしたときに、一番大変なのは架台の取り付けだと思います。
屋根の上での長時間の作業、屋根のスレートへの穴開け作業、防水のシーリング。
結構しんどい作業が多いですが、太陽光パネルの架台の取り付けの手順をご紹介します。
屋根を半分に分けて工事していましたが、最初は丸2日掛かった作業は、もう半分は午前中だけで終わりました。
慣れというのは恐ろしい。
自分は考えずに進めてしまって後悔している部分もあるので、耐震性に問題がないかは事前に確認することをおすすめします。
太陽光パネルの架台の選定と購入
DIYで太陽光発電を始める場合、「太陽光パネルの架台ってどこに売ってるの?」から始まるかと思います。
流石にカインズプロでも売ってない。
僕は屋根技術研究所の『スレート金具3』という製品を購入しました。
ショッピングサイトも併設しております。
商品の送付も早く、パネルの設置枚数で必要な部品をセットで注文出来るので非常に便利です。
4重で防水対策されているので信頼出来る製品かと思います。
自分は中間部品が一個だけ足りなくて相談したところ、翌日にはショッピングサイトで単品購入できるように対応下さいました。
屋根技研さんは非常に優良。選んで良かった。
ネグロス電工なども太陽光関連の部品が充実しているので、電子カタログを眺めていると色んな取り付け方法が分かってきます。
ネグロス電工は産業用よりなので、スレート屋根用の据付金具がないのが残念。
屋根技研の取り付け金具一式
こんな盛り沢山のセットが届きます。
この細かい部材それぞれを個別で注文するのは中々大変なので、セット販売が非常にありがたい。
個別で個数を見つくろって計算しても、屋根技研の製品の方がコスパが良かったです。
パネル12枚分の固定金具一式で5万6000円程でした。
『スレート金具3』の特徴は、ショートサイズのレールを取付けるタイプなので、長尺のものに比べて安価。
設置場所の自由度が高いので、我が家のように屋根の形がいびつな場合でも適応してくれます。
架台の取り付けの手順
屋根技研さんで、PDFの取付説明書と動画まで用意して頂けてるので、実際の施工はこちらをご覧下さい。
取付の手順を順にご紹介します。
ビス穴の位置決め
屋根技研さんでは穴の位置をスピーディーに墨出し出来る専用のプレートも用意されてますが、僕は買ってなかったので、取り付ける金具のビス穴にホワイトマーカーを突っ込んで墨出ししました。
ビス穴の穴開け
スレート屋根はコンクリート用などのドリル刃を使わないと穴が開きません。
屋根技研の推奨は6.5mmのドリル径。

屋根技研研究所施工説明書より
スレートは2重構造になっています。
スレート部分の穴が開ききってないと、次の工程の木ネジが全く入っていきません。
ただし、野地板まで貫通してしまうと、木ネジが効かずに固定されません。
目では見えないので結構難しいです。
キュイーン。スコッ。キュイーン。スコッ。
というドリルの音で大体分かります。
屋根に穴を開けるのはすごく緊張します。DIYで一人でやっていると気が重くなる作業ですね。
スレート屋根材は硬いので、ドリルは何本か駄目になる覚悟が必要ですが、BOSCHのドリルが調子良かったです。
狙った場所にしっかり穴が開けられる感じ。
BOSCHの前のドリルは屋根半分持たなかったですが、BOSCHは最後まで耐えてくれました。
インパクトは14.4vか18vのパワーのあるものにしましょう。
僕はRYOBIを愛用しています。
電池パック2個付きの、急速充電タイプがオススメです。
充電待ちがありません。
僕はドリルドライバーは持っていないのでインパクトで進めてしまいました。
穴開けで出たスレートの粉は、撒き散らさずに必ず掃除機で吸いましょう。
このタイプはインパクトドライバーの充電池と共用で使えるので、電池パック2個付きのインパクトドライバーを持っていれば同時に使える上、掃除機は本体のみなので安く購入出来ます。
コーキング材の注入
屋根からの雨漏りは絶対に起こしてはいけないので、開けた穴へ防水用のコーキング材を注入します。
セット購入でコーキング材も一緒に届きます。
施工説明書ではスレートの二層構造のそれぞれの隙間へコーキング材を注入せよとの指令が。
正直ちゃんと出来ているかは不安ですが、タップリ注入です。
注入にはコーキングガンが必要なので用意しておきましょう。
架台用金具の取付
穴にコーキング材を注入したら、次は木ネジの打ち込みです。
このように、元々スレート金具3の裏面には防水用のシール材が付いています。
位置を合わせて木ネジを打ち込みます。
木ネジはプラスドライバーでも、六角ソケットでも打てますが、六角ソケットの方が断然安定します。
プラスドライバーで3本程木ネジをナメてしまいました。
木ネジは8mmのソケットが必要です。
架台設置後のパネルの固定には12mmのM8サイズのナットへもソケットが便利なので、セットで買っておく方がオススメです。
僕はバラで二本で1300円位してしまったので辛い。
木ネジには一本づつ防水ゴムが付いています。
ゴムがペシャンコになりすぎないように、あまりフルパワーで打ち込み過ぎないようにしましょう。
しっかりと野地板(スレートの下の木の板)へ木ネジが効くと、ビクともしなくなります。
スレート金具の周りに防水コーキング
金具が取り付いたら、金具の周りをコーキングします。
金具の下の辺は、雨水が侵入したときの逃し口にする為にコーキングは行いません。
3辺へコーキング材をタップリと盛ります。
ヘラで均します。
粘度が高いのでそんなにきれいにはいきません。
僕は確実に防水するために、木ネジの周りにもコーキングを行いました。
架台の取付完了!
青空に映えるスレート金具達。
素敵やん。
写っているロープは身体を保持する安全ロープです。

沢山付けないといけないので大変ですが、作業が終わると「ようやくパネルの設置やね!」とウキウキしてしまいます。

以上、『DIYで屋根に太陽光パネルの架台を取り付ける方法と架台の選び方。』でした。