太陽光パネルを自分で設置する場合、パネルの選択は非常に悩ましいものかと思います。
自分で設置して売電までを想定している方へ向けて、選び方をご案内します。
考えるべきは発電効率が極力高く、極力安価なものを選択するということです。
太陽光パネルがFITに型式登録済か確認しよう
太陽光パネルはFITに型式登録されているパネルでないと固定買取制度が利用出来ません。
購入前にこちらの太陽光パネル型式登録リストに記載があるかを確認しましょう。
日本の大手メーカー製のものはほぼ登録されていますが、安い中国製などを検討している場合はしっかり確認しましょう。
太陽光パネルのサイズ
まずは大きすぎない方がいいです。
屋根へ持ち上げるのに足場を組む場合は問題ありませんが、一人でのDIYを想定している場合は小ぶりなサイズがオススメです。
自分の場合は何も考えずに147センチ×97センチのパネルを購入しましたが、後に調べると家庭用最大級のパネルとのことが判明しました。
家までの運搬も非常に大変でしたし、孤独なDIYだったため、屋根へ持ち上げるときは重量上げのようにパネルを持ち上げ、一旦パネルと屋根に自分がサンドイッチされて這い出る。という間抜けな方法で1枚づつ持ち上げました。
非常にシンドかった。
しかしながら、パネルを小さいものにすると、固定金具の個数が多くなり費用が嵩む。屋根への穴開け作業数が増えるというデメリットもあります。
キッチリ屋根を計測してバランスの良い太陽光パネルを選びましょう。
太陽光パネルの発電素子の種類
太陽光パネルは単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン太陽電池、化合物型(CIS等)に分かれます。
単結晶シリコン太陽電池
現在主流の太陽光パネル。
発電効率が高いのでこれを選べば間違いない。
エネルギー変換効率は16%〜18%。
シリコン型の特徴として、部分的な日影があるとパネル全体の発電効率が落ちてしまいます。
多結晶シリコン太陽電池
単結晶シリコン太陽電池を製造する過程で出たシリコンの端材の寄せ集めで作られるもののため、単結晶に比べるとエネルギー変換効率が下がるものの、低価格に抑えられるメリットがあります。
パネル表面はシリコンのツギハギが見てわかるので、見た目も単結晶よりもグレードが下がります。
エネルギー変換効率は12%〜16%。
アモルファスシリコン太陽電池
アモルファスとは非晶質のことで、シリコンが結晶していないため原子が不規則に並んでいる太陽光パネル。
温度上昇に強い。
薄くて頑丈に作れるが、エネルギーの変換効率は低めの約9%。
CIS太陽電池
銅(Cu)、インジウム(In)、セレン(Se)の3つの元素を原料に作られる太陽電池。
原料の頭文字からCIS太陽電池と呼ばれる。
光を吸収しやすい構造のため、シリコン型の100分の1の薄さ。
ソーラーフロンティア製が有名。
高温でも発電効率が落ちにくい、部分的な日影があっても発電効率が落ちにくい。
エネルギー変換効率は9%〜14%とされているが、最近の製品はエネルギー変換効率が上がってきている。
実発電量はシリコン型に負けていない。
黒一色の外観になるため、景観を壊しにくいのもポイント。
家庭用で選択すべき太陽光パネル
住宅の屋根取付ける想定であれば、設置面積が限られる事を考えなければなりません。
少ない面積で発電効率が高いものを選ばなければならない訳ですね。
結論としては、単結晶シリコン太陽電池かCIS太陽電池を選ぶべきです。
太陽光パネルはどこで手に入れるのか
超低価格での太陽光発電システム構築を目指す場合、やはり中古品を選択することになります。
太陽光パネルは寿命が20年とされているので、中古でも十分利用出来ます。
駆動部分が存在しないため故障のリスクが少ないことが長寿命の理由です。
自分の場合はヤフーオークションを利用して、18枚4kwの太陽光パネルが8万円で購入出来ました。
DIYで太陽電池を取付ける人が希有なので、安く出品されていることが多いです。
売電まで考えている場合は、中古品を選ぶ場合も、アマゾン等で安価な新品を選択する場合も、FITに型式登録されているかは必ず確認しましょう。
太陽光発電で電気代は大きく下がります
売電をしなかったとしても、太陽光発電を始めると電気代は大きく下がります。
グラフは4月某日の電気使用量のグラフですが、日射のある日中時間帯はほとんど使用量が0です。
電力の固定買取期間の10年が終了した場合は蓄電池を取付けるなどすれば、電気代は0に近く出来ます。
電気代はかなり安く抑えられるので、電力会社は基本料金がなく単価が一定な楽天でんきがオススメです。
以上、『太陽光発電をDIYで設置する場合の太陽光パネルの選び方』でした。