中古の既存住宅に新しく配線を入れるには外壁に穴を開けて挿入するしかありません。
前回はDIYでアース線を施工するという、いよいよDIYブログの度が過ぎる内容になって参りました。
今回はそのアース線を屋内へ入れる作業です。
あんまり穴は開けたくないんだけれども、やらなければ先に進まないので、清く正しくDIYしましょう。
気軽に穴が開けられるのも中古住宅の強みですね。
失敗しても諦めがつきます。
中古住宅を住宅ローンで購入するメリット、デメリットとは。実際買って住んでみた。
どこに穴を開けるか調査しよう
内側の天井裏に潜り込んで、構造材を確認しましょう。
外壁から穴を開けても構造材にぶつからない矢印の部分を目指して穴開けします。
浴室には点検口があることが多いです。
そこから構造が見えない場合は、点検口を作るのも手です。
僕は分電盤の交換もあるので、点検口を作りました。
ホルソーで穴開けしよう
とりあえずドリルやな。
と、知識がない中で木工用のゴツいのを買ってみました。
が、完全に失敗で、外壁に穴を開けるならホルソーです。
貫通させる配管より2mm程度は大きい径のホルソーを使いましょう。
内径14mmのPF管だと、外径は21.5mmなので、23mm位がよいと思います。
まずは一発4mm程度のドリルで穴をあけて道筋を作って、極太ドリルで穴を開けました。
音が結構うるさいので、日中やりましょう。
私はドリルで穴開けしましたが、太陽光発電を作る際に使ったホルソーの方がスピードも早く、削りかすも少なかったので、ホルソー推奨です。
はっきり言って木工用のドリルは大失敗でした。
結構手強い外壁
最初は順調に穴あけが進みますが、途中で「ラス網」と呼ばれるモルタルを保持するための金網が現れます。
ドリルが木工用なので、全然進まなくなりました。
金網はペンチで避けて進む方がよいと思います。
僕はそのまま頑張りましたが、ドリルの切れ味が一発で悪くなった気が。辛い。
木工用のドリルの選択が間違えてるのかも。
とにかく外壁は貫通出来ました。
こちらの同等品を太陽光発電の設置で使用したのでご参考下さい。
外壁へ配管を通そう
無事穴あけが終わったので前回施工したアース線を通したPF管を壁に通します。
DIYで接地棒(アース棒)の埋設。分電盤に取り込む為のアース線を設置しました。
外壁の貫通部分への防水施工
この作業が一番重要ですね。
しっかりした防水をしないと、水の侵入、虫の侵入の原因になります。
なので、今回は2重で防水を行います。
まずは外壁の穴と配管の隙間をコーキングします。
コーキング材とコーキングガンが必要です。
コーキング材は外壁、防水用を選びましょう。
こんなセッティングでコーキングをニュルニュル出していくわけですが、口の内側のビニールを先に破っておきましょう!
コーキングガンをいくら握っても全然出ないのは封を切ってないのが原因。
オマヌケですが、やりがちです。
更に雨水避けのカバーを取り付けます。
こちらの製品は、ベース部(壁との接触部分)がゴム製で、耐候性があります。
ネジ三点で固定しますが、念のためネジの下穴を開けた部分へコーキングしておきます。
そしてカバーをネジで固定して、更にコーキングします。
外壁へPF管の固定
最後にダランとぶら下がったPF管を固定部材(サドル)を使って固定しましょう。
ビス部分にはやはりコーキングをオススメします。
最後に、天井裏でもPF管を使いやすい場所に固定しましょう。
長すぎるPF管はカットしました。
アース線の接続
無事にアース線が室内に取り込めたので、アース線を分電盤に接続します。
まずは端末処理を。
圧着端子を圧着ペンチで接続します。
その後、分電盤内のアース端子に接続します。
アースが必要な場合は右の穴にアース線を挿せば接地が取れるようになりました。
古い分電盤はアース端子が無いので、分電盤は交換しました。
外壁貫通まとめ
清く正しいDIYをしようとすると、外壁に配管を通すだけで結構面倒な作業でした。
適当な施工をすると水が侵入して家の寿命が短くなってしまいます。
防水だけはしっかりやっておきましょう!
以上、『DIYで外壁に穴あけして配線を挿入しよう。』でした。