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DIYで分電盤の交換。古い分電盤をスマートコスモに交換してみた。

分電盤を太陽光専用のブレーカー付きのスマートコスモへ丸ごと交換してみました。

最終的には太陽光での売電まで目指しているのですが、我が家の分電盤は漏電遮断器が旧型過ぎて、部品交換では対応不可だったのです。辛い。

分電盤の交換には電気工事士が必要です。
分電盤の交換は活線作業が伴うので電気工事士免許を持っていても、本職の方へ依頼する方がオススメです。
当然ながら電気工事士の資格が必要な上、活線作業を伴う場合、『低圧電気取扱業務特別教育』の講習を受ける必要があります。

交換した手順をご紹介しますが、本記事はご参考までに。

電気工事士資格があれば家のDIYが楽しくなる!2種電工の合格のコツとは。
第二種電気工事さえあれば家のDIY は何でも出来るようになります。少々お金のかかる試験ですが。
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分電盤の選定

太陽光発電を目指しているので、太陽光発電用のブレーカー付きの分電盤を選定しました。
分電盤 太陽光専用ブレーカー
分電盤といえばやはりパナソニック。
主流のスマートコスモを選択。

自分が購入したのは75アンペア上限のものですが、買ったときはなぜか2万5千円。激安。


オール電化を目指しているのであれば、漏電遮断機の最大容量は60アンペア以上がオススメです。

200VのIHコンロはかなり大きな電力を使うので、IHコンロを検討しているのであれば50アンペア以上は確実に確保が必要です。

太陽光発電の売電を行う場合、漏電遮断器は3P3E型、逆接続可能型を使用する必要があります。
現状の分電盤の型が古すぎると、漏電遮断器の交換品は売ってないので、分電盤ごと交換の必要があります。
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幹線太さの確認

現状が40アンペア以下の住宅の場合、幹線(電力量計から分電盤迄の太い配線)が40アンペア以上に対応してない場合が多いです。

幹線太さの許容電流
~40アンペア→8sq(8平方ミリメートル)
~75アンペア→14sq
(CVケーブルの場合)

幹線が細い場合、幹線も交換の必要があります。
自分はDIYの鬼として、自分でやってみましたが、怖いので業者さんへの依頼をオススメします。
スマートメーターからの引き込み幹線をDIYで交換してみた。

アンペアブレーカーはどうする?

アンペアブレーカーとは、東京電力が分電盤に取り付けている、リミッターと呼ばれるもので、このブレーカーで契約電力が決まります。
写真の左のブレーカーです。
アンペアブレーカー
が、メーターがスマートメーターの場合、スマートメーターでリミットを掛けるようになるので、アンペアブレーカーは不要になります。

東京電力から工事業者向けに、スマートメーターの場合はアンペアブレーカースペースの無い分電盤を設置するようお達しが出ています。

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=http://www.tepco.co.jp/workshop/pdf/smart_01.pdf&ved=2ahUKEwibu6qt8YflAhVKG6YKHWZFCosQFjABegQICRAB&usg=AOvVaw3T0r3vaTWRh_axVpQF6wW8

我が家はENEOSでんきに電力会社を変更した際にスマートメーターに変更されていたので、分電盤はリミッタースペース無しのものを選定しました。

スマートメーターが付いていても、アンペアブレーカーが付いているとスマートメーター側ではアンペア上限の設定はされないので、アンペアブレーカー撤去の際には変更の申請が必要です。

アンペアブレーカー撤去の申請

スマートメーターが付いてアンペアブレーカーを自分で撤去する場合、電力会社との契約を「ブレーカー40A」から「ブレーカーなし40A(計器SD)」への変更の申請が必要です。

資格さえあれば自分でやることに文句は言われないのですが、変更のタイミングは問い合わせしてみましょう。
アンペアブレーカーが残っている場合はスマートメーターでは契約アンペアの制御は行わないとのこと。

自分は撤去したあとから気が付いてしまいましたが、アンペアブレーカー撤去は契約している電力会社宛に申請が必要でした。

電気工事士が自分でやる場合は、契約先の電力会社から『技術協議票』をメールで送ってもらえるので、単線結線図、付近図(周囲の電柱の状況)、アンペアブレーカー撤去の旨を記載して送付すれば東電と連系してくれます。

申請についてはエネオスでんき様から丁寧にご説明頂けたので、大変お世話になりました。

撤去したアンペアブレーカーは約1ヶ月後に東電側で回収しにきてくれました。
その際に、新規分電盤の安全点検として、電圧の確認、アース測定を行い、適合している事を確認してくれました。

エネオスでんきのサポートはとても親切だったのでオススメしておきます。

分電盤交換の為の準備物

分電盤を準備したらあとは工具系だけ。
安全に配慮した工具を準備します。
·電工ドライバー


絶対に電工ドライバーでないと感電するやもしれません。

·低圧用の絶縁手袋
活線作業をするなら絶対必要。
ゴム感がすごい。

·電気工事士免許
この作業を無免は絶対にダメ。
電気工事を行うときは、免許証を所持しておく必要があります。
電気工事士資格があれば家のDIYが楽しくなる!2種電工の合格のコツとは。

分電盤交換工事の流れ

  1. 幹線の離線
  2. 配線を全部抜く
  3. 旧分電盤を撤去
  4. 新分電盤を設置
  5. 幹線を繋ぐ
  6. 配線を繋ぐ
  7. 絶縁抵抗測定
  8. ブレーカー投入!

幹線の離線。分電盤交換

旧分電盤内の電源を遮断する為、線を切り離します。
分電盤の交換 DIY
自分の場合は幹線交換工事も同時に行っていたため、電力量計から線を抜いて停電させています。
スマートメーターからの引き込み幹線をDIYで交換してみた。
なので、実際は分電盤の作業は安全なのでサクサク進めてます。

写真は参考で撮影したもので、新分電盤での写真です。

この作業が工程中で最も危険なので、絶縁手袋での作業必須です。
手順を誤ると火花が散って新品の分電盤が焼けてしまう可能性も。感電の恐れも。

重要!線を外す順番と絶縁作業

分電盤から幹線を外す作業時、安全の為には
·白線(ニュートラル)を最後に抜く。
·赤線黒線はどちらから抜いても良いけど、一本抜くごとに絶縁用のビニールテープでぐるぐる巻きに絶縁。

この2点が超重要。

白線を最後に抜くのは、中性線は電線側で接地されているので、電流の逃げ場になる。
先に中性線を抜くと、赤黒の線間電圧が200Vになってしまうから。等が理由です。
最後に抜いたら白線も絶縁します。

線を一本抜く毎に絶縁するのは短絡事故防止。
この後分電盤を入れ換える作業中もビニールテープが取れたりしないように確実に巻き付けます。

JIS規格の電工用ビニールテープを使います。

配線を抜く。分電盤交換

幹線を無事に抜き、3線とも確実に絶縁したら、小ブレーカーに繋がっている配線を全部抜きます。
分電盤の交換
(写真では幹線を絶縁してませんが、自分の場合は幹線ごと交換したため、電力量計から線を抜いているため。)

線を抜く前に、配線の行き先が分かるように、テープを巻いてメモっときます。

線を抜くのはプラスドライバーでネジを緩めて抜いていきます。

旧分電盤の撤去。分電盤交換

配線を全部抜いて、繋がっているものが無くなったら、古い分電盤を撤去。

分電盤撤去

写真ブレブレ

ネジを緩めて外すだけ。

新分電盤の設置。分電盤交換

一人だと結構大変。

配線を挟まないように壁に保持してネジで固定。
腕がとても疲れます。

壁の下地がある場所にネジで固定します。

幹線の接続。分電盤交換

外すときは白線を最後に外しましたが、接続のときは必ず白線から。
分電盤 接続
漏電遮断器のブレーカーもオフの状態で進めます。

分電盤 接続
三本繋がったら一安心。
これで感電や短絡の恐れはなくなりました。
付属のカバーを取り付けておしまい。
分電盤 接続

ブレーカーへ配線の接続。分電盤交換

新分電盤のスマートコスモは配線の接続が楽々です。

15mm程度被覆を剥いた線を挿すだけで抜けなくなります。
ブレーカー 挿し込み
ずぼっとちゃんと挿し込むとオレンジの表示が出てきます。

引っこ抜きたいときは、オレンジの表示が出るときに下がってくるところを一番下まで引っ張ると抜けます。

コンパクトブレーカーを100Vから200Vへ切り替え

我が家のリビングのエアコンは200Vなので、ブレーカーを一ヶ所切り替えます。

新しいブレーカーは切り替えが超簡単。
ブレーカーを引っこ抜いてボタンを押し込むだけです。
コンパクトブレーカー 200v 切り替え
切り替えができるのは100V200V兼用のブレーカーだけです。

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分電盤へアース線の接続

我が家の旧分電盤にはアース端子はありませんでした。
今後のために、DIYで敷地内にアース棒を打ち込んでアースを引き入れてます。
DIYで接地棒(アース棒)の埋設。分電盤に取り込む為のアース線を設置しました。

新分電盤にはアース接続端子があるので接続します。
アースが必要なコンセントへは分電盤からアースが取れるようになったわけです。
分電盤 アース
住宅用の分電盤にも、太陽光発電にも、D種接地という100Ω以下の接地抵抗が必要です。

絶縁抵抗測定。分電盤交換

分電盤を交換したら、念のため絶縁抵抗測定はしておいた方が良いと思うので、点検しました。

電気の漏れがないかのチェックです。


全て良好です!

ブレーカーの投入。分電盤交換

主幹の漏電遮断器から投入し、小ブレーカーを入れていきます。

電気が点いてこんなに嬉しいのは初めて!

ブレーカーの場所の表示

どこのブレーカーだかわからないと困るので、ネームプレートに名前は書いておきます。
分電盤 ブレーカー名称

カバーを取り付けて完了

分電盤交換
カバーがあるとスッキリして良いですね。

分電盤交換のまとめ

分電盤の交換は活線作業が伴うので、資格を持っていても中途半端な知識と覚悟で手を出さない方が良いです。

僕も緊張でドキドキしながら進めました。

アース線の施工、幹線の交換、分電盤の交換が終わり、これでようやく太陽光発電が進められそうです。

以上、『DIYで分電盤の交換。太陽光発電に向けて古い分電盤をスマートコスモに交換してみた。』でした。