トイレのフルリフォームを計画中である。
新品のトイレを注文してウキウキしていたときにハタと気付いてしまったのだ。
トイレのコンセントにアースがないのだ!
温水便座を使うにはアースが必要なのだ。
昨今の温水便座は漏電遮断器付きのコンセントが元々付いてはいるものの、一応電気工事士なので電気事業法には準拠しておきたい。
かわいい息子がトイレで感電したら自責の念で生きていけない。
という事で、中古住宅のトイレにアースをひいてみました。
分電盤までアースを引けそうにない
昨今の分電盤にはアース端子が付いています。
ここに繋ぐのがベスト。
この分電盤も自分で交換したのですが、交換前の分電盤にはアースなんて存在しなかった事を考えると、2000年以前の住宅の分電盤にはアース端子は無いかもしれません。
ということで、とりあえずコンセントの穴からアース線を入れていってみました。
壁内を上に上がり、天井裏でキャッチ。分電盤へ持ってくる。
という流れで妄想していたのです。
出てこない。
5メートルほど配線を突っ込んだのに一体5メートルはどこへいったのか。
写真でみて分かるように、やはり天井裏に忍び込んで上から下ろすのが妥当。しかしながら1階と2階の間の天井裏なので狭すぎる。2メートル位潜る必要があります。
点検口を作るのが妥当なのか。
なんて考えていると、神のお告げのようにコンセントから光が差したのだ。
真っ暗なはずのコンセントの穴の中から。
床下通気口からアースを配線する
光の主は床下通気口からの外の光だったのだ。
神に導かれるようにアース線を差し込んでいった。
外に出て引っ掛けてアース線を引っ張り出した。
奇跡であります。
引っ張り出したアース線は、分電盤に繋いでいるアース棒と繋いで埋め込みました。
アース棒は以前自分で埋めていたので簡単に接続できました。
トイレも北側に配置されやすいので、アースがないトイレで配線が難しい場合でも外でアースを取れるかもしれません
ちなみに、このように壁の間と外が繋がっていると、冷気が入って家の温度が下がる、壁内結露が発生する。など、良いことがないので最近の住宅では木材で埋めてあるかもしれません。
アース付コンセントへ交換
コンセントボックスも無い作りだったので、後付コンセントボックスを取付。
せっかくなので、気密性を高めるために防気カバーを取付。
コンセントって外気が入りやすくて家の気密性能を落とす要因になるので、床下点検口が丸見えのコンセントには最高です。
後付でも付けられるんですね。
コンセントの完成
既存のコンセントの穴が大きすぎて、一口用の後付コンセントボックスが壁の向こうに落っこちてしまうため、結局穴を拡げて2口用ボックスを使うはめになってしまいました。
せっかくなのでコンセントを増やしておきました。
なんとウォシュレットが4つ付けられます。
アースの取付
便器を新調したのでアース線を取り付けようと思ったらこの狭さ。
この隙間に頭を突っ込んで取付ました。
トイレにアースを付けて
大変な作業ではなかったのですが、便器と壁に挟まれながら作業していたため、4時間位かかってしまいました。
奇跡のような神の啓示によりなんとかアースがひけましたが、息子のかわいいオシリを感電させる心配がなくなって感無量です。
以上、『トイレにアース線がないので自分でひいてみた』でした。