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断熱材入りの壁にオーディオ用コンセント(WTF13123WK)を作る。

「ここにコンセントがあれば全てがスッキリするのに。」
そんなときDIY男子であり電気工事士でもある私はコンセントを作ってしまうのですが、コンセントが必要な壁が外に面した壁の場合は話は変わります。

断熱材が邪魔をするためケーブルが通せないのであります。

しかしながらやってみなきゃあ分からない。

ということで頑張ってコンセントを作ってみました。
PCとオーディオ用のコンセントが欲しい為、折角なのでオーディオ専用の単独配線です。

その作業は悪戦苦闘の連続でした。

我が家で通線が出来たのは、築古戸建てのため断熱材が薄いく、配線スペースに余裕があったためと思います。
築浅でしっかり断熱されている家ですと外壁側の配線は困難かと思います。

※この工事は電気工事士の資格が必要です。

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オーディオ専用コンセント

オーディオは魔宮であり迷宮であります。
お金を掛けようとすればいくらでもお金を掛けられるものの、音の良し悪しは感情と体調と年齢に左右されると言っても過言ではない。

しかしながら、コンセント1つにでも数万円の部品を使うのがオーディオオタクなのです。

自分ももうオジサンなので、ディープな世界に足を踏み入れてしまうかと思っていたところ、こんな素敵な製品を見つけてしまいました。


異常に音が良くなるらしいパナソニックのフルカラーシリーズの普通のアース付きコンセント。
アマゾンのレビューもオーディオファンのコメントで溢れています。

パナソニックラブの私はこれにすることに決意しました。
なにせ安い。

我が家はコスモワイドシリーズかアドバンスシリーズにしているのでコスモワイドのこちらにしてみました。
枠以外は多分一緒。


音が良くなるかどうかなんて僕には分からない。
なにせ結婚を期に一人でオーディオを楽しむ時間は無くなっているからだ。

ケーブルは太い方が良いだろうと2.0Φの3芯ケーブルを使用。
ブレーカーから単独で一本で引きます。


2.6Φのケーブルは非常に硬いので取回しの難易度が高いので避けました。

コンセントカバーも必要。

コンセント用の開口

本当に配線できるか分からないけれども、とりあえずまずはコンセントボックスを入れる穴を開けることにした。

未来工業の後付深型ボックスを使用する。
※深型でないと防気カバーがキレイに納まりません
コンセントボックス 後付 未来工業
胴縁という下地を避けて開口。(マスキングテープは胴縁の位置)

下地の探し方。壁の中や天井の構造を知って下地を探そう。
下地を探すには壁の中の構造を把握することが重要です。 在来工法の壁構造と下地の探し方を解説します。

どこからでも切り始めることができるレザーソウを使って開口。
コンセントボックス 開口


このノコギリは木工用ですが、開口に非常に便利。
木材の切れ味も最高なのです。

壁 断熱材
開きました。
断熱材が見えています。

オーディオ専用配線を引く

コンセントが必要な部屋は2階。
1階の分電盤から一本で引くのだ。

我が家は和室の押入れの上から侵入できる構造になっている。
屋根裏 入口
ということで、私は屋根裏へ侵入した。

目的地は分電盤から最も離れた部屋。
小屋裏の梁や桁を足場に電線を担いでいく。
小屋裏 配線
写真の突き当りが目的地だ。
ナカナカしんどい。

断熱材入の壁へ配線

目的地に着くと、予想以上に過酷な状況だった。
断熱材 壁 配線
屋根の傾斜の影響でこんな隙間にケーブルを下ろすしかない。

やってみるほかないのでケーブルを下ろしてみる。
壁内 配線
やはりすんなり下りていかない。

壁内には胴縁と呼ばれる横材が30センチ毎にある為、断熱材に押されてどうしても引っ掛かってしまうのだ。
壁 構造 胴縁
天高が240センチなので、コンセントを作る位置までには胴縁を7回通過しなければならない。

ゴニョゴニョやっていると、4個目辺りまでは下りるけれども、それ以上はどうしても引っ掛かって下に下ろせない。辛い。

5歳になった息子がパパを探している。
「パパは屋根の中だよ~」
「何で壁に隠れてるの〜かんちゃんの声聞こえる~?」

壁内配線 輪っか

一旦引き抜いて先端を丸くして引っ掛かりを無くしてみる。

逆に全然下りない。

再び真っ直ぐに直して頑張って下ろしていく。

断熱材入の壁に配線するときは、鎖を下ろすと通りやすいらしいです。
先に鎖を通してケーブルを結んで引っ張りだすとスムーズかもしれません。

諦めた男

ケーブルを穴に入れてトントンすること1000回を超えた気がする。
もう2時間トントンしている。
なんとか5個目の胴縁を通過出来た様子だが、6個目の胴縁はうんともすんとも言わない。

私は諦めてしまった。

壁に穴を開けることを決意してしまったのだ。

ということで壁の中間に大きめの穴を開けてみた。
壁内 通線
ケーブルがあった!!!

一応狙った場所に下りてきていた。良かった。

壁の穴は一旦置いておいて、穴から中継して目的地までケーブルを下ろすことに成功した。

コンセント作り

コンセント作成 断熱材
未来工業の後付コンセントボックスを通してコンセントを作る。

気密性を高めるため防気カバーを付けてコンセントへ接続。
コンセント 防気カバー
コンセントは部屋の気密性を落として外気が入って寒くなる原因になるので、防気カバーは付けたほうが良い。

写真では中央が分岐している防気カバーを使っていますが、コンセントを2つにする場合は仕切り無しを使うべきでした。
仕切り無しなら取付けは結構簡単です。


コンセント DIY WN1512K
コンセントの完成!

コンセントからの気流を塞ぐ。家の気密を上げるDIY。
コンセント類からは予想以上に外気が侵入しています。 後付防気カバーで気密性を改善しましょう!
DIYで壁にコンセントを増設しよう。分電盤からの配線方法とは?
コンセントを増やすのは案外簡単。 好きな場所にコンセントを作ってみよう! でもコンセントを増やすのは資格が必要です。

ブレーカーまでの通線

あとは反対側をブレーカーまで持っていくのみ。
分電盤近くに下ろせるように断熱材の無い壁内へ通していく。
オーディオ用屋内配線

1階のブレーカー付近に到着。
壁内配線 オーディオ専用配線

ブレーカーへ接続

ブレーカーとアース端子へ接続。
ブレーカー接続 オーディオ専用配線
当然ですがブレーカーはオフのまま。

接続したらメガー測定で漏れが無いことを確認。
メガー測定 コンセント

ブレーカーを投入して電圧を確認。
テスター コンセント DIY

完璧!

壁の穴を塞ぐ

通線出来ないから穴を開けるという邪道の手段で目的を達成してしまったため、穴を塞ぎます。

下地を作る

壁の穴 下地
合板で木下地を作ります。

面取りと固定

壁の穴 石膏ボード
面取りし、石膏ボードビスで固定。
面取りした部分にパテ埋めして、ヘラで余分な部分を均します。

ヤスリがけ

壁 パテ埋め ヤスリがけ
最後にヤスリがけで完成。

あとは壁紙ですが、壁紙が無いのでこのままです!

コンセントを変えて音質はどうなったのか

よく分かりません!

というのも5年ぶりにオーディオを出した上にオーディオ用アンプは手放してしまったので、スピーカーだけちょっと良いこだわりの無いシステム。
オーディオ コンセント
久々にオーディオを楽しむ良い機会になりました。

ということで、オーディオ用の単独配線でコンセントを変えればきっと良い音になっているであろうという、比較のしようのない自己満足で終わった工事でした。

以上、『断熱材入りの壁にオーディオ用コンセントを作る』でした。