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DIYで壁掛けテレビ用コンセントを増設してアンテナジャックを移設する配線工事の方法

テレビを壁掛けにしてみたけれども、壁にコンセントがない。アンテナジャックもない。

しかしながら、テレビから配線が垂れ下がっていたら、カッコ悪いですね。

せっかくテレビを壁掛けにして、テレビ台をなくしてシンプルにしたというのに。

我が家の場合は一歳の息子達に見つかって引きちぎられてしまうことでしょう。

ということで、隠蔽配線で壁掛けテレビの裏にコンセントとアンテナジャックを作ってみました。

これからテレビを壁掛けにする方はこちらをご覧下さい。

DIYで壁掛けテレビにする方法とは?(レグザ編)下地を見つければ工事は簡単!おすすめの薄型金具の紹介。
テレビをDIYで壁掛けにしてみました。 予想以上に簡単な作業だったので、チャレンジしてみよう!

今回は、すでにある付近のコンセントから延長する方法ですが、分電盤から配線してコンセントを作る場合はこちらをご覧下さい。

DIYで壁にコンセントを増設しよう。分電盤からの配線方法とは?
コンセントを増やすのは案外簡単。 好きな場所にコンセントを作ってみよう! でもコンセントを増やすのは資格が必要です。
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まずは移設出来るかどうかの確認!

難しい例として
・外に面した壁の場合だと、断熱材が邪魔して難しい。
・余りにも離れている場所への移設は、間柱が邪魔して天井裏を経由しないといけません。
難しければ業者に依頼しましょう!

今回は近くのコンセントとアンテナジャックを移設増設しましたが、大きなポイントは新旧のコンセント位置の間に間柱が無いことの確認です。

間柱は45センチ間隔で立っているのが通常です。
壁 下地 構造
自分の場合は、下の写真の図示したところに構造用の柱が右側に立っているので、そこから45センチは間柱はないはず。
壁掛けテレビ用のコンセント増設

コンセント設置用の穴開け

後付けで石膏ボードに固定できるコンセントボックスを使用します。
未来工業製。
何もなかった場所へのコンセント増設に超便利です。


ネジを締めると石膏ボードを挟んで固定できます。

コンセントとアンテナジャックを1つのコンセントボックスで配線するには、内線規程でセパレータ(間仕切)を取付ける必要があります。
セパレータ付きを買うか、後付のセパレータの取付が必要です。
コンセントボックス セパレータ
残念なことに、このボックスにはパナソニックのアドバンスシリーズが取り付け出来ない。
コスモワイドシリーズなら問題なし。
壁掛けテレビ用のコンセント増設 穴開け
※結局二連用の穴が必要だったので大きく穴を開けました。
石膏ボードはこちらの細工ノコだといきなり壁を切りはじめることができるので便利です。
カッターでもいけますが、ボードが崩れやすいです。


コンセントボックス 穴あけ
いい感じに穴が開きました。
壁掛けテレビ用のコンセント増設 穴開け
穴を大きくする前の写真ですが、写真右下のアンテナジャックとコンセントを持ってきます。

アンテナジャックは移設、コンセントは増設していきます。

準備するもの

コンセント増設用

•コンセント


2022年12月に内線規程が改定され、アース付きコンセントが義務化されました。
私が取付けたときは義務ではなかったので3口コンセントを使っていますが、アースをとって下さい。
•電線

アースを取るので3芯のVVF1.6。
•ジョイントボックス。
このジョイントボックスは、結線が差込だけで3分岐できてしまう便利ボックス。

差込コネクターでも分岐はできるけれども、差込コネクターは結線部をカバー型のジョイントボックスで囲む必要があります。

コンセントの裏の壁の中に普通のジョイントボックスを設置するのは難しいので、3分岐のジョイントボックスが便利です。

今回は我が家の事情で、既存のコンセントから送り配線で増設出来ないので3分岐にしましたが、通常は今付いてるコンセントの余ってる穴から電気が取れます。

アンテナジャック増設用

壁掛けテレビ用のアンテナジャック増設
F型コネクターが両端に付いた2mのアンテナ線、F型コネクタ同士の接続用端子。
•埋込コンセント用取付枠


•テレビターミナル

コスモシリーズを移設するのであれば不要です。
フルカラーからコスモシリーズにするのは必要。

壁掛けテレビ用コンセントの配線

下のコンセントが2連のコンセントボックスで、取り外すと手が入ったので今回の通線はかなり楽でした。
(コンセントボックスは通常柱などに止めてありますが、そこのコンセントボックスは以前自分で後付タイプに変えていたので簡単に外せた)
壁掛けテレビ用のコンセント増設
空けた穴に電線とアンテナ線を入れて、下の穴から手を突っ込んで電線をつかむだけです。

結線

既存コンセント側の処理

アンテナ線はここで連結用の金具を使って連結しましょう。
壁掛けテレビ用のコンセント増設

電気配線については少しややこしいです。

これはただの我が家の事情ですが、元々のコンセントから送り配線でドアホンに給電していたものを、新しいコンセントにも給電しなければならない。
(写真内で緑線がぶつ切りになっているのは、都合により3線のVVFが余っていたため代用しただけで、どこにもつながってません。)

電源直結式ドアホンをDIYで取り付け。モニタ付きインターホンへの変更は簡単でした。
受話器型インターホンからパナソニックのドアホンへ取り換えてみました。 壁内で電源を取るDIY。
送り配線の既存配線
ブレーカー→コンセント→ドアホン

これを

3分岐して
ブレーカー→コンセント&ドアホン&新設コンセント

にする必要があります。

こんな感じに変えます。

コンセント増設。分岐

通常のコンセントは簡単に送り配線で増設出来るように穴が余っています。

こんな形で、上2つを使って電気をもらい、下2つの穴から配線してコンセントを増設できます。

さっき用意したジョイントボックスで結線。
3分岐ジョイントボックス
とてもきれいに3分岐できました。すばらしい!

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新設コンセントの結線

ボックスに配線を通します。
後付コンセントボックス 配線
コンセントボックスを固定。
コンセントボックス 後付 テレビコンセント
せっかくなので防気カバーを取付。
コンセントボックス 防気カバー
室内の気密性を高める防気カバーは絶対にあったほうがよいです。
壁内には外気が通っています。
セパレータ用のカバーを選びます。

コンセントからの気流を塞ぐ。家の気密を上げるDIY。
コンセント類からは予想以上に外気が侵入しています。 後付防気カバーで気密性を改善しましょう!

コンセントとアンテナ線を結線して固定します。
テレビコンセント
コンセントカバーを取り付けて完成!
壁掛けテレビ用コンセント 増設
テレビから少しはみ出しますが、スッキリしました。
壁掛けテレビ コンセント

壁掛けテレビ用のコンセントを増設してみた結果

これで完全にテレビが壁に付いてるだけの状態になりました。
壁掛けテレビ用のコンセント増設
これで息子達にテレビを壊される心配はなくなったし、テレビ台も撤去できてスッキリしました。
作業時間は三時間位でした。


あれ、届くんだね。。。

今回紹介した移設工事は電気工事士でないと出来ないので、資格を持ってない人は業者に依頼しましょう。
電気工事士資格があれば家のDIYが楽しくなる!2種電工の合格のコツとは。
僕は本業が電気主任技術者かつ、2種電気工事士資格を取得しています。

こちらはエアコン用コンセントを100V→200Vにしてみた記録です。興味があれば合わせてご一読下さい。

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以上、『DIYで壁掛けテレビ専用のコンセントとアンテナジャックを増設する配線工事の方法』でした。